春と夏の年2回、旬を迎えるニラですが、春の間はとくにやわらかく香りがよい「春ニラ」が出回ります。ニラは和食や中華などさまざまな料理に使われますが、もしかしたら、ニラのおいしさを存分に味わえていない人が多いかも!?
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、ニラの意外な「もったいない」食べかた4選と、おすすめ解決法を教えてもらいます。

根元を切り落とすのは「もったいない」!
スーパーで売っているニラは、じつはどこも切り落とさず全部食べることができます。というのも、ニラを収穫する際、根は畑に残しておいてもう一度育てて収穫する、という方法が取られるので、スーパーに出回るニラに根がついていることはないのです。
そのため、根元の白っぽい部分を切り落としてしまうのは「もったいない」!汚れが気になる場合は、そこだけ落として、できるかぎり全部いただきましょう。緑色の部分とは火のとおりやすさが違うので、まとめて加熱するときは少し小さめに切ってくださいね。
生で食べないのは「もったいない」!
じつは、ニラは生でも食べることができます。加熱してクタッとなったニラももちろんおいしいですが、生のシャキシャキ感もたまらない!トマトなど他の野菜とサラダにしてもいいですし、薬味としても使えます。
好みはあると思いますが、まだニラを生で食べたことがない人は、ぜひ一度試してみてください。とくに春のニラはやわらかく食べやすいので、初めての人にもおすすめです。
早めに食べないのは「もったいない」!
ニラとよく似た野菜にネギがあり、ネギは上手に保存すると1週間以上、持たせることもできます。ただ、ニラはそこまで持ちません。
ニラの葉は傷みやすく、冷蔵庫内で折れ目やキズがつくと、そこからどんどん傷みが広がって溶けていってしまいます。そのため、ニラを買ってきたら、できるだけ早く食べきるのがおすすめです。
ニラの「もったいない」を避けて楽しもう
中国原産のニラですが、日本には1000年以上も前に伝わったとされていて、日本人にとってなじみ深い野菜のひとつです。ただ、身近な野菜ほど、あまり気をつかわずに調理していて、無意識に「もったいない」食べかたをしてしまうことも…。今回ご紹介したコツを参考に、ニラの「もったいない」を避けて、ぜひ存分に味わってくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部