スナップエンドウ

じつは避けたほうがいいかも!?野菜のプロが教えるスナップエンドウの「もったいない」食べ方4選

2025/03/28

春らしい甘さとぷっくりした見た目が人気の野菜、スナップエンドウ。これから初夏にかけて出荷量が多くなりますが、じつはスナップエンドウのおいしさを存分に味わえていない人が多いかも!?

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、スナップエンドウの「もったいない」食べ方とおすすめの解決策を教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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生で食べないのは「もったいない」!

スナップエンドウ

スナップエンドウは、生で食べることができます。もちろん、火をとおして甘みが増したスナップエンドウも格別ですが、生でしか味わえない食感やさわやかさも魅力。また、熱に弱く水に溶けやすいビタミンCも失わずにいただくことができます。

好みはあると思いますが、まだ生で食べたことがない人は、ぜひ一度、生でも食べてみてください。ヘタとスジを取って斜め切りにし、ほかの野菜といっしょにサラダにしてもいいですし、おかずの彩りに使ってもいいですね。

スジを取ってからゆでるのは「もったいない」!

スナップエンドウ

スナップエンドウをゆでるには、まずはヘタとスジを取って湯を沸かして…というのが定番ですが、ちょっと待って。じつはそれ、「もったいない」ゆで方です。というのも、ヘタやスジを取った状態でゆでると、仕上がりが水っぽくなってしまい、食感が損なわれてしまいますし、せっかくの栄養素も余分に流れ出て行ってしまいます。

スナップエンドウは火がとおりやすい野菜なので、ヘタやスジを取らずにゆでても、ちゃんとやわらかくなります。ゆでて粗熱を取ったあとにヘタを切り落としたりスジを取ったりするのがおすすめです。

ゆですぎは「もったいない」!

なべ

この記事の前半で、スナップエンドウは生でも食べられることを解説しました。ということは、ゆでて食べる際もしっかり加熱する必要はなく、甘みが出て食感がやわらかくなる程度で加熱を止めて十分、ということになります。

加熱時間は、おおむね1分くらいでOK。また、鍋にたっぷり水を沸かさなくても、フライパンに浅く水を張って蒸すようにゆでるだけでも大丈夫ですよ。

水にさらすのは「もったいない」!

スナップエンドウ

スナップエンドウをはじめ、野菜をゆでたあと、早く冷ますために水にさらすことが多いと思います。ただ、スナップエンドウの場合は「もったいない」!

スナップエンドウを水にさらすと、あちこちから水が入り込んで、食べたときに水っぽくなってしまうのです。水にさらしたあと、しっかり水気を切ったつもりでも、実際に食べてみると中から水が出てくる…なんてことも。そのため、ゆでたあとはザルに上げて冷ますようにしましょう。

スナップエンドウの「もったいない」を避けて存分に味わおう

写真映えもすることから近年、生産量が伸びているスナップエンドウ。何気なくゆでて食べるだけでももちろんおいしいですが、意外なところにひそんでいる「もったいない」を避けて調理すると、スナップエンドウをあますことなく味わうことができます。今回ご紹介したコツをおさえて、ぜひ旬のスナップエンドウをめいっぱい楽しんでくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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