ニラのなかでも例年3月~5月ごろに出荷される「春ニラ」は、香りがよく食感もやわらかいのが人気の野菜。ただ、ニラは葉がとても傷みやすいという性質があり、上手に保存しないと、せっかく買っても存分に味わえないことも…。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、ニラのNG保存方法とおすすめの解決策を教えてもらいます。

いつ使うか次第で保存方法をわけて!
ニラは葉が非常に傷みやすく、いったん葉に折れ目やキズが入り始めると、どんどんまわりが傷んでいき、最終的にはドロドロに溶けて食べられなくなってしまいます。
そのため、買ってからすぐ使うのか、それとも数日使わないのかによって、方法をわけて保存しましょう。具体的な保存方法について、以下の項目で見ていきます!
すぐ使わない場合も…そのまま冷蔵庫に入れないで
ニラの束はバラバラになりやすいので、たいていは根元のところでテープか輪ゴムでとめられた状態で売っていると思います。このテープや輪ゴム、そのまま冷蔵庫に入れないで!
というのも、さきほどから何度も書いているように、ニラは葉が傷みやすい野菜。テープや輪ゴムがついていることで、葉どうしがすれ合って、キズなどの原因になってしまうのです。
ニラを買った当日や翌日に使う予定がある場合でも、そのまま冷蔵庫に入れず、根元のテープなどは取りはずしましょう。そのうえでキッチンペーパーや新聞紙などの紙で丸ごと巻いて、冷蔵庫の野菜室に入れてください。
すぐ使わない場合は…カットで寿命を延ばそう
ニラを買ってからすぐに使わない場合、長い状態で冷蔵庫に入れてしまうと、日が経つにつれ折れ曲がって傷みが進んでしまったり、たとえ新聞紙などに包んであってもシナシナになってしまったりします。そのため、あらかじめカットしてしまうのがおすすめ。
ニラを使いやすい長さに切り、フードコンテナなどの保存容器に入れ、かぶるくらいの水を入れましょう。フタをして冷蔵庫に保存し、2~3日おきに水を入れ替えれば、1週間ほど持たせることができます。
傷みやすいニラを上手に使いつくそう!
ニラはスーパーの売り場ですでに折れ目が入ってしまうことも少なくないほど、傷みやすく保存しにくい野菜です。でも今回ご紹介したコツをおさえて上手に保存することで、悪くなったニラを捨ててしまうことなく、上手に使いつくすことができます。春特有のやわらかくて香りのよいニラを、ぜひ存分に味わってくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部