アスパラガス

じつは避けたほうがいいかも!?野菜のプロが教えるアスパラガスの「もったいない」食べかた

2025/04/30

春野菜の代表格のひとつ、アスパラガス。現在は輸入品も多いため年間をとおして出回っていますが、やはり国産の出荷量が増える春~初夏は、とくにおいしいアスパラガスがスーパーに並ぶチャンスです。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、意外とやりがちなアスパラガスの「もったいない」食べかたについて教えてもらいます!

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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ずっと同じ調理法じゃ「もったいない」!

アスパラガス

アスパラガスは春先の3月頃から初夏をむかえる6月頃まで、比較的長い期間、旬が続く野菜です。ただその期間中、アスパラガスの味わいは微妙に変化していきます。

たとえば、春先のアスパラガスは水分が多めで、みずみずしくやわらかいのが特徴。一方で、旬の後半になってくると、だんだんしっかりした食感のものが多くなり、アスパラガス特有の風味も感じやすくなっていきます。

そのため時期によって向いている調理法が異なり、それぞれにあわせた調理をしないと「もったいない」!というわけなのです。

【1】春先のアスパラガス

アスパラガス

もともと国産のアスパラガスは、輸入品と比べると全体的にやわらかく、水分も多め。なかでも、春先に出回る、旬の最初のほうのアスパラガスは、とくに水分が多くみずみずしいのが特徴です。

そのため、春先のアスパラガスは、じっくり茹でたり煮込んだりすると、ちょっと「もったいない」。ただでさえ水分が多いため、水っぽい仕上がりになってしまうことがあるからです。そのため、茹でるよりもサッと炒めたりグリルしたりして食べるほうがおすすめです。

【2】春本番~初夏のアスパラガス

アスパラガス

だんだん季節が進んでくると、少しずつアスパラガスの食感がしっかりしてきて、アスパラガス特有の風味も強くなってきます。

そのため、加熱時はじっくり火をとおすのがおすすめ。また、アスパラガスの、いわゆるちょっと青くさい感じの風味が苦手な人は、オリーブオイルやゴマ油、あるいはハーブソルトなど香りのよい調味料を使って調理するといいですよ。

ぴったりな調理法で旬を堪能して

旬の期間中、パッと見で同じようなアスパラガスでも、実際には少しずつ味わいが変化しています。もちろん、特定の料理をつくりたくてアスパラガスを買うこともありますから、常におすすめの調理法だけで食べる必要はありませんが、「せっかく新鮮なアスパラガスを手に入れたからしっかり堪能したい」というときには、ぜひ今回ご紹介したコツを参考にしてくださいね。

なお、アスパラガスは時期にかかわらず、非常に傷みやすい野菜です。買ってきたら常温で置かずにすぐ冷蔵庫にしまい(できれば野菜室ではなく冷蔵室)、少しでも早く食べきるのがおすすめです。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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