カブは年2回、旬を迎えますが、例年3月~5月にかけては「春カブ」と呼ばれる春のカブの出荷量が多くなります。大根よりも甘くてやわらかいので、さまざまな料理に使いやすく、とくにこれからの時期は大根よりも安価に手に入ることも。
カブを買うとき、どこに注目して選んでいるでしょうか。可食部の大きさ?それとも…??今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、スーパーでおいしいカブを選ぶためのコツを教えてもらいます。

まずは表面の状態をチェック!
カブの可食部である白く丸い部分は、植物としてのカブにとっては根にあたる部分です。この根の表面、白い皮にまずは注目しましょう。
皮にツヤとハリがあり、きずが少ないものがおすすめ。また、根と茎とのつなぎ目の部分があまり変色していないものを選ぶようにしましょう。
大きさで食感が違う!好みや用途にあわせて
売り場でカブをよく見ると、比較的小さいものもあれば小さいものもありますが、大きさによっておいしさや鮮度が変わる、というわけではありません。ただ、小さいもののほうがやわらかく甘いものが多い傾向にあり、大きいものはしっかりしていて煮くずれしにくいことが多いです。
そのため、サラダや浅漬けなど生で使う予定があるときは小さめのもの、そして煮込み料理など加熱して食べるつもりなら大きめのものを選ぶと、用途にあった食感に仕上げることができる可能性が高くなります。
根の先端が残っている場合は注目して!
カブを買うとき、根(白い丸い部分)の先端(ヒゲのように細く延びている部分)が切り落とされている場合もあれば、切らずに残してある場合もあります。根の先端が残っている場合は、ぜひ先端部分にも注目してください。
根の先端が長く延びているものは、しっかり成長したものである可能性が高いので、積極的に選びましょう。一方、根の先端の表面から細かい毛のようなもの(ヒゲ根と言います)がたくさん生えてきている場合は、収穫から時間が経っているものであることがあるため、避けるのがおすすめです。
みずみずしい春のカブを味わおう
カブは一般に春と秋の2回、旬を迎えますが、春のカブはとくに水分が多く、みずみずしいのが特徴です。ぜひ今回ご紹介したコツをおさえて、スーパーでおいしく新鮮なカブを手に入れて、旬の味を思いきり堪能してくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部