じゃがいも

野菜のプロが解説!新じゃがをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

2025/01/06

年が明けると各地で出回り始める新じゃがいも、通称「新じゃが」。通常のじゃがいもよりも水分が多く、みずみずしいので、新じゃがのほうが好き!という人も多いのでは。

新じゃがを選ぶときは、通常のじゃがいもと同じ基準でよいのでしょうか?今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、新じゃがならではの選びかたを教えてもらいます!

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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皮がめくれていたらラッキー!

新じゃがいも
Roman Bjuty/gettyimages

売り場でじゃがいもの皮がめくれていたら、「これはやめておこう…」と避ける人もいるかもしれませんが、ちょっと待って。新じゃがの場合、ちょっと皮がめくれているくらいが一番おすすめなのです。

というのも、新じゃがはもともと通常のじゃがいもよりも皮がうすく、めくれやすいのです。新じゃがのなかでも収穫から少し時間が経ってしまって皮が厚くなっているものもあるので、皮が一部めくれているようなものを選ぶようにしましょう。このくらい皮がうすい新じゃがを選ぶと、皮ごと調理しても食感が気にならずおいしいですよ。

通常のじゃがいもより色に気をつけて

じゃがいも

じゃがいもは、収穫後に長い間、太陽や蛍光灯の光を浴びると、表面が緑色になってしまうことがあります。この性質は、通常のじゃがいもでも新じゃがでも共通なのですが、じつは新じゃがのほうが緑色に変色しやすいのです。そのため、通常のじゃがいもを買うときよりも、見た目の色はしっかりチェックしましょう。

なお、この緑色の部分には、ソラニンやチャコニンといった毒性のある物質が含まれているので、もし買ったじゃがいもが変色していた場合は緑色の部分を切り取って、白い部分が出てくるまでむいてから食べる必要があります。ただ、せっかく新じゃがを買うなら皮ごと食べたいですし、買う際にしっかり見ておきたいですね。

水分が命!シワが寄っていないか確認を

じゃがいも

新じゃががおいしい理由のひとつが、水分が多くてみずみずしいこと。とはいえ、いくら新じゃがでも店頭に長く並んでいると次第に水分が抜けておいしくなくなってしまいます。

そのため、水分がしっかり残っているかどうかを確認してから買いましょう。水分が抜けてくると表面にシワが寄ってくるので、表面の見た目をチェック。また、同じくらいの大きさの新じゃが同士であれば、ずっしり重たいものを選びましょう。

形は「ふっくら」がおすすめ

じゃがいも

最後に、形もチェックしておきましょう。この点については、通常のじゃがいもも新じゃがも同様で、「ふっくら」した形のものがおすすめ。全体的にでこぼこが少なく、丸みを帯びた形のものを選びましょう。

なお、大きさは鮮度には関係ありませんが、同じ売り場にあるもの同士で比べて明らかに大きすぎるものは、中に空洞が入っていることもあるので、大きすぎないものがおすすめです。

新じゃがならではの選びかたをマスターしよう!

新じゃがは年明け~春先にかけては鹿児島や長崎など九州産、そして春~初夏にかけては静岡産や関東産のものが出回り、比較的長い期間、楽しむことができます。選ぶ際は、通常のじゃがいもと共通のポイントもありますが、新じゃがならではの注目点もありますので、ぜひ今回解説したコツを参考にして、おいしい新じゃがを堪能してください。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。Instagramは「@megumi_kitchen_and_atelier」。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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