じゃがいも

あなたも間違えてるかも!?やってはいけない新じゃがの保存方法

2025/01/26

例年、年明けとともに各地の店頭に並び始める新じゃがいも、通称「新じゃが」。通常のじゃがいもと異なり、収穫したあと乾燥の工程を経ることなく水分量が多い状態で出荷されるので、やわらかくてみずみずしく、皮ごと食べられるのもうれしいですよね。

新じゃがの保存方法は、通常のじゃがいもとだいたい同じだと思っていませんか?じつは、新じゃがならではの重要なポイントがあるのです。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、新じゃがのNG保存方法とおすすめの解決策を教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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【NG1】買ってきた袋のまま

だいたいの野菜は買ってきた袋のまま置いておくと日持ちがしづらいのですが、とくに新じゃがは湿気に弱く、湿気がこもりやすい袋に入れたままだと傷みやすくなってしまいます。

そのため、袋から出して新聞紙など紙につつんでおくのがおすすめ。もちろん、野菜保存用の麻の袋などでもOKですし、使わなくなったタオルや紙袋などを活用しても。新じゃがは窓からの光や蛍光灯の光が当たることでも傷んでしまうため、つつんでおくと光もさえぎることができて一石二鳥です。

なお、ときどき土がついたまま手に入ることもあると思いますが、この土が湿っている場合も、やはり払い落してから保存するようにしましょう。土が乾いている場合は土ごと保存してかまいません。

【NG2】春以降に常温

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じゃがいもは「低温障害」と言って、寒すぎる環境下では傷みやすくなってしまうため、常温で保存することが多いですよね。しかし、新じゃがは通常のじゃがいもより日持ちがしづらく、とくに春以降の季節は常温だと暖かすぎるため、冷蔵庫の野菜室に入れるようにしましょう。

ちなみに寒すぎると傷んでしまう、というのは新じゃがも共通なので、温度が0℃近くまで下がってしまうことのある冷蔵庫の冷蔵室はやはりNG。野菜室がおすすめです。

【NG3】長期保存

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じゃがいもは通常、上手に保存すれば1カ月ほど持たせることができます。しかし、新じゃがにこれはあてはまりません。というのも、そもそも長期保存するための乾燥の工程をせずに出荷しているのが新じゃがだからです。

そのため、買ってきたら1週間程度で食べきるようにしましょう。早めに食べれば食べるほど、おいしく栄養価も高い状態のまま食べることができます。

もしどうしても余ってしまった場合は、冷凍保存もできます。やわらかく加熱してマッシュした状態で、平らな形でラップにつつみ、ジッパーつきポリ袋などの保存袋に入れて冷凍しましょう。

みずみずしくておいしい新じゃがを堪能しよう!

早春から初夏にかけて手に入る新じゃがは特有のみずみずしさがあり、通常のじゃがいもよりも新じゃがのほうが好き!という人も多いのでは。しかしその反面、日持ちさせるのが意外とむずかしい野菜でもあります。今回ご紹介したポイントをしっかりおさえて、旬の新じゃがをめいっぱい堪能してくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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