秋から冬、そして春先にかけて多く出荷される春菊。独特の香りや苦味が人気で、とくに冷え込む季節の鍋物需要の中心的な野菜でもあります。
春菊は鍋に入れてももちろんおいしいですが、それだけじゃ「もったいない」!今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、意外と奥が深い春菊の「もったいない」ポイントを避けるためのおすすめな食べ方を教えてもらいます。
鍋だけじゃ「もったいない」!
寒い季節、アツアツの鍋物に春菊を入れると香りもよくおいしいので、「春菊=鍋」というイメージがどうしても強いですが、鍋ばっかりでは「もったいない」!春菊は、和・洋・中さまざまな料理に使うことができます。
とくに洋風の料理で使うイメージはあまりないかもしれませんが、相性抜群。筆者のおすすめはパスタで、ニンニクと塩、オリーブオイルのシンプルなパスタに入れてもよし、キノコやベーコンなど他の材料とも合わせてもよし、簡単にバリエーションが広がります。
もやしやキノコ、あるいはにんじんなどの具材といっしょに中華風のナムルにしてもよく合うので、固定観念にとらわれずに、ぜひいろんな調理法をためしてみてください。
ゆですぎたら「もったいない」!
春菊はほうれん草や小松菜のようにゆでておひたしにすることもありますが、このときゆですぎると「もったいない」!
春菊には独特の苦味があるので、しっかりゆでたほうが苦味が抜けていいかな?と思いきや、その逆。ゆですぎることでむしろ苦味が強くなってしまうのです。
春菊をゆでる時間としては、沸騰したお湯に茎から順に入れて、茎の部分だけで30秒程度、葉の先まで全部入れてからさらに10秒程度が目安。春菊の葉は見た目のとおりペラペラでうすいので、意外とすぐに火がとおりますよ。
生で食べなきゃ「もったいない」!
じつは春菊は、新鮮なものであれば生で食べることができます。驚いたことに、買ってまもない春菊は、加熱するより生で食べたほうがクセや苦味を感じにくく、さわやかさを味わえるのです。
まずは、いつものサラダに食べやすい大きさに切るかちぎるかした春菊を加えるだけでもいいですし、ツナや乾燥小エビなど魚介の具材といっしょに塩とゴマ油で和えると、ご飯にもお酒にも合う一品に。なお、生の状態だと茎の部分は固くて食べづらいので、茎の部分はうすくスライスするなどして食べてみてください。
知られざる春菊の底力を味わってみて
鍋に入れてももちろんおいしい春菊ですが、秋~冬はスーパーで特売になることも多く、手ごろな値段で手に入れる機会が増えるため、ぜひともいろいろな使いかたをためしてもらいたい野菜です。洋風の料理や生食など、あまり知られていない使い方でこそ発揮されるおいしさもあるので、旬の季節にたっぷり味わってみてください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部