歯磨きはどのくらい時間をかけるのが正解…!?歯医者の教えるベストタイムとは
2020/10/09
みなさんは今朝何分かけて歯を磨きましたか?
舌で歯を全周ぐるっとなぞってみて下さい。物づまりや歯のザラザラ感はどうでしょう。「ん⁉︎」って思った方はもしかしたらきちんと磨けていないのかも。
今回は、時間に焦点を当てて、歯磨きのクオリティをアップさせる方法をご紹介します。
歯は1本あたり5面もお掃除するところがある!?
親知らずを抜いて全ての歯が残っている人は、28本歯があります。
裏表磨かないといけないことを知っている方は多いのですが、実は歯は一本あたり5面お掃除しなければならないところがあります。
5×28で、140面磨くところがあると考えると、30秒くらいでちゃちゃっと磨いている人はどれだけ磨き残しがあるのか想像が出来ますよね。
歯磨きをする前に歯と歯の間を磨いて効率アップ
実は歯磨きをする前に歯間ブラシやフロスをするのがベスト。
歯ブラシをしてから歯間ブラシやフロスをすると、歯と歯の間からでてきたベタベタプラークを歯ブラシで擦りとらずくっついたままになってしまうのです。それをまた歯ブラシで擦るのは面倒ですよね。
歯間ケアも毎日の習慣となると、だんだんと素早く行えるようになります。
歯磨きにかける時間
歯磨きは厳密に何分と決まっているわけではありません。ただ、私のオススメは、“2〜4分”です。
歯についているプラークとは、『排水溝口の滑り』と同じようなもので、1回さっと擦ったくらいではちゃんととれないのです。
なので、1箇所につき3回くらいはゴシゴシと磨いていくと、大体そのくらいの時間がかかるのです。
少しでも効率アップするカギはルーティーン化
「毎日忙しくて、歯磨きに時間をかけられないわと」よく患者さんに言われます。
そんな時、私がオススメしているのは、自分だけのルールをつくること。ランダムに磨いているとどこを磨いていないのかわからなくなり、時間もかかるし、磨き残しも出来てしまいます。
例えば、必ず左上から磨き始めて"コの字"に磨いていく。表側を磨いたら、また左上に戻って噛む面を同じように磨いていって裏側もというように、決めてしまえば、効率アップになるのです。
沢山時間をかければ良いわけではない
時間を沢山沢山かけて磨くのも実はNG。ゴシゴシやりすぎて、歯茎にダメージを与えてしまう可能性があります。毎日10〜15分以上かけている方は、要注意です。
また、時間はかけているのに何故か磨き残しがある場合も。ながら歯磨きより、しっかり鏡を見ながら効率良く終わらせてくださいね!
◆この記事を書いたのは…野尻真里
お口からのトラブルを予防するための歯医者さん。ママさん向けの予防歯科セミナーなどを開催し、健康な歯を保つための情報をお届けしています。
※ご紹介した内容は個人の感想です。