汚部屋経験者が語る「捨てて劇的に心が軽くなったもの」とは

2020/09/20

片づけが苦手なアラフォー主婦、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
今はなんとかそれなりに片づいた家で暮らしている私ですが、かつては足の踏み場もないほど家が荒れた時期もありました。
一念発起して大量にものを捨てたときに感じたことをお伝えします。

捨てていちばん心がすっきりしたのは「人からもらったもの」

結婚後、もっとも家が荒れていたのは息子が生まれて半年くらい経ったときのこと。
息子を妊娠しているときに「出産したらゆっくり片づけできなくなる」という危機感から、夫を巻き込んでゴミ袋20袋くらいのものを捨て一度はすっきりしていたわが家。
ところが、子どもを産んでからじょじょにものが増えていきました。
ベビーグッズはもちろんですが、授乳のため前開きの服しか着られなくなるなど、産後のライフスタイルの変化で増えたものもありました。

それ以上に悩みの種だったのが「人からのもらいもの」。
息子は私の両親にとっても夫の両親にとっても初孫にあたるため、お祝いの品をいろいろともらいました。
私の母にいたっては職場であれこれと話したらしく、仕事仲間からのお祝いやお下がりをたくさん抱えてたびたび来訪。
もらえるものはありがたくいただきましたが、お祝いの品はデザインがかわいすぎて汚すのが惜しく思われ、病院に行くときくらいしか出番がありませんでした。
お下がりもまだ大きすぎて着せられないものが多く、クローゼットに眠ったままに。

結局、大量のもらいものがクローゼットに詰め込まれ、入りきらなくなるとリビングや寝室にもあふれました。
ひどいときには、布団の足元に服が放置された状態に。
「布団の近くにあればすぐに着替えさせられる」と言いわけしていましたが、実際にはそこにある服を着せることはあまりなかったのです。
生後半年をすぎると、息子は家のあちこちをはい回り引き出しにあるものまで引っ張り出して遊ぶように。
リビングの端にたたんで重ねておいた服も、すぐにぐちゃぐちゃにされます。
一日中、息子のそばで片づけたり何かを探したりして終わる、そんな日々が続きました。
もう限界だと感じ、とうとうもらったものを捨てることを決心したのです。

捨てるときはつらいけれど

当時はフリマサイトの存在を知らず、使わないものは片端から捨てるしかありませんでした。
でも、それでよかったと思っています。
「売れるかも」ととっておいたら、まったく片づかなかったでしょうから。
捨てるときは「申し訳ない」という気持ちでいっぱいになりましたが、捨て終わってがらんとしたクローゼットを見たとき、不思議とほっとした気持ちになりました。

私が捨てたのは、「もらったのだから捨てられない」という執着だったようです。
愛執という言葉がありますよね。
「よい人だと思われたい」「人から嫌われたくない」、もらいものを捨てずに取っておく気持ちの大半は、そういう欲からきているのだと思います。
相手のためといいながら、結局自分のためなのです。
捨てずにものを取っておくことは「スペースをむだにする行為」だと言われますが、私は「心のエネルギーのむだづかい」だと感じました。
「捨てようかな?捨てたら悪いかな?」そう考える心のエネルギーと考えている時間がむだなのです。

もらいものでも捨てないものもある

人からもらったものをなんでも捨てろと言っているわけではありません。
私には、結婚当初にもらったもののなかでも大切に使っているものがいくつかあります。
高校時代の友人からもらったやかんは、麦茶を煮出すためにほぼ毎日使っています。
大学の先輩からもらった大皿は、カレーのときや手巻き寿司のときに重宝。
気に入っているもの、使えるものは遠慮せずどんどん使えばいいのです。
「大切なものだから使えない」と引き出しの奥にしまい込んでいるだけでは、あまり意味がない気がします。
大事なのは人がどう思うかより自分がどう思うか。
そのことに気づけば、片づけはぐっと楽になるのではと感じています。

◆記事を書いたのは・・・danngo
整理収納が苦手な二児の母。いかに楽をするかばかり考えています。見映えを重視することはほとんどなく「使えればいい」が決まり文句です。家事をする時間より、子どもと遊ぶ時間の方が長め。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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