「〇〇が見つからない!」と、毎日言われませんか?見落としがちな、子どもが片づけられない理由とは?
2021/02/24
年子姉妹と賃貸暮らしの転勤族、整理収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターの山田なみです。「普通の家で普通の暮らし、誰でもできる収納のこと」をテーマにお伝えしています。
片づけなさい!と何度言ってもやってくれない。常に床におもちゃが転がっている。一体どうして子どもは一筋縄では片づけてくれないのでしょう?
今回は私自身が整理収納を通して感じた、子どもがお片づけしにくい理由をご紹介します。
1 片づける場所が決まっていない
自分の机はあるけれど引き出しの中がぐちゃぐちゃに。おもちゃ棚はあるけれどいつもギュウギュウに詰め込んでいる。それは収納場所が決まっていない事が原因ではないでしょうか?
「片づけ」とひとことに言っても、実は2つの意味があります。1つは収納場所を決めること、もう1つは使ったものを決めた場所に戻すこと。本来日常の片づけとは、後者の元に戻すことを指します。
でも棚や引き出しなどスペースだけを用意して「ここに片づけてね」というのは、子どもに、前者の「収納場所を決める」という作業を要求していることになります。これは結構ハードル高いですよね。
だから子どもに片づけなさいと言う前に、1つ1つの物に収納場所が決まっているか確認しましょう。新しい物が入ってきたら、どんなに小さな物でも必ず一緒に片づけ場所を決めましょう。また決まったら、場所がわかりやすいようラベリングすると有効です。片づけが進まないときは「どこに片づけるかわかる?」と聞いてみるのもおすすめです。
2 片づける目的がわかってない
「片づけなさい片づけなさい」とは言うけれど、そもそもどうして片づけなければならないのか伝えていますか?子ども達に聞くと、実は「なぜ片づけなければならないか」を理解していない子が多いそうです。そんな子達は「よくわからないけど怒られるから片づけよう」となるわけで、片づけ意欲が湧かないのも当然です。
むしろ親自身、なぜ片づけなければならないか言語化できているでしょうか?散らかっているとイライラする、人が来た時に恥ずかしい。そんな気持ちありますよね。
でもどうして散らかっているとイライラするんでしょう。すっきりした部屋が好きだから?おもちゃを踏んだら痛いから?代わりに自分が片づける必要があるから?同じイライラでも、人によってその原因は様々です。だからしっかり納得できる言葉に表して、子どもに片づける理由を伝えなければなりません。
逆に言えば本心はどうあれ、子どもが納得できる理由を伝えていればいいのです。子どもの個性や年齢によって納得できる理由は様々だと思うので、自分の子にあった理由を考えてみてください。
ちなみに我が家では「片づけないと次に使うときに見つからなくて困る」「無くなったら自分が困るものは自分で管理する」の2つを理由として伝えています。だから子どもが「〇〇が見つからない」と言う時は、「きちんと片づけていれば収納場所にあるはず。片づけなかった自分の責任」と返しています。(もちろん最終的には一緒に探しますが…)
3 話を聞いていない
「〇〇が終わったら片づけてね〜」
「わかったー」
〜一向に片づける様子がない〜
「さっき片づけるように言ったよね?」
「え、聞いてなかった」
こんな事ありませんか?我が家すごくあります。一応子どもたちの見通しがつくようにと「テレビが終わったら片づける」「何時になったら片づける」など声かけしているのですが、実は返ってくるのは空返事なんですね。
だから怪しいなと思った時は「今ママ何て言った?」とすぐ復唱するようにしています。大体返事は「ごめん、もう1回言って」…。予想以上に話を聞いていなくてびっくりします!
何回言っても片づけてくれないと言う時は、そもそも話を聞いていたか確認してみてもいいかもしれません。
さいごに
結局のところ片づけって大人でもなかなか上手くいかないもの。だから色々やっても子どもが出来ないときは、無理せず片づけなくてもいい解決策を考えてみてくださいね。
●記事を書いたのは・・・山田なみ
整理収納アドバイザー。年子姉妹のママで賃貸暮らし転勤族。普通の家で普通の暮らしを、合理的で効率的に。
※ご紹介した内容は個人の感想です。