「ささみ」の冷凍方法は?レンジを使ったテクニックでしっとりをキープしたまま保存
2022/12/23
ささみは冷凍保存することで長期保存が可能です。今回はささみの冷凍保存するうえでの2種類の方法や注意点について解説します。冷凍ささみの活用レシピも紹介するので、購入しすぎてしまった方は、ぜひ本記事を参考に冷凍保存してください。
ささみをおいしく便利に冷凍するコツは加熱すること
ささみを冷凍保存する際は、ささみを加熱してから保存するのがおすすめです。
加熱するとパサつきやすくなるささみですが、上手に調理すればしっとりとした仕上がりになり、冷凍保存してもパサつきを抑えたままおいしい状態を維持できます。
また加熱調理してあるので、解凍すればすぐに食べることができ、さらに時短料理にも使えるのでサラダやスープ、和え物などの調理がより手軽になります。
以下より冷凍保存する際のポイントや注意点の解説と、冷凍ささみの活用レシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ささみの冷凍保存方法は大きく分けて2つ
ささみの冷凍保存方法には、生のまま冷凍する方法と、ささみを加熱してから冷凍する方法の2種類あります。
それぞれ保存処理のやり方や注意点が異なるので、よく読んでから調理しましょう。
【おすすめ!】レンジで加熱後に冷凍する
ささみは生のまま冷凍保存したものと比べ、加熱後に冷凍したものの方が保存期間が長いのでおすすめです。
また前述しましたが、加熱しておくことで解凍したあとの調理が手軽にできるため、時短調理にも便利です。
まずは、ささみを加熱してから冷凍保存する方法を見ていきましょう。
手順1:下処理をする
まず、ささみの水気をペーパータオル等でよく拭き取りましょう。
ささみなどの肉から出てくる水気(ドリップ)には臭みがあり、拭き取ることで臭みを抑えることができます。
また、この段階でささみの筋を取ってしまっても構いませんが、このあとの手順で簡単に筋取りできるので今やらなくても大丈夫です。
手順2:ささみを耐熱皿に載せて調味料をなじませる
下処理を済ませたささみは耐熱皿に載せ、塩、コショウ、酒、砂糖をかけて手でなじませてください。
塩、コショウ、酒には臭みを取る効果が期待でき、同時に下味を付けるという意味もあります。砂糖にはささみの水分を保ち、パサつくのを防ぐ効果が期待できます。
また電子レンジではなく茹でて加熱する場合は、お湯に塩と酒を入れてささみを茹でてください。
手順3:電子レンジで加熱する
ささみを載せた耐熱皿に、ふんわりとラップをかけて電子レンジで加熱します。600Wの電子レンジの場合、100gあたり1分40秒が加熱の目安です。
茹でて加熱する場合は沸騰したお湯にささみを入れて、30秒ほど茹でたら火を消してください。
手順4:余熱で火を通したあとに取り出す
加熱が終わったらすぐに取り出すのではなく、電子レンジの中に5分ほど放置します。ラップもはがさないでください。こうすることで余熱で火が通り、ささみがパサつかずしっとりとした仕上がりになります。
5分ほど経ったら粗熱を取るために、電子レンジから取り出してください。
茹でて加熱した場合、こちらも茹で終わったささみはすぐに取り出さずに、フタをしてそのまま放置してください。冷める頃には余熱で火が通っているでしょう。
手順5:ささみを繊維に沿ってほぐす
ささみの粗熱が取れたら、繊維に沿ってほぐしていきます。大きさは、食べやすい大きさ、あるいは使うときの大きさに合わせるとよいでしょう。
このときに、ささみの筋がある場合は取り除きましょう。
また、ささみに火が通っているかどうか、ほぐしながら確認してください。もし中が淡いピンク色だった場合は、10秒ごとに様子を見ながら電子レンジで加熱してください。
手順6:1回の使用量ごとに小分けして冷凍する
ほぐしたささみは1回で使い切れるくらいの量をラップで包み、小分けにして冷凍保存しましょう。
包んだささみは、ジッパー付きの保存袋などにまとめて入れておくと整理もしやすいのでおすすめです。このときにできるだけ平らにして冷凍することで、ほぐれやすくなります。
ポイントとしては、空気に触れないように冷凍保存することです。空気に触れた状態で保存してしまうと傷みやすくなり、冷凍焼けによる変色や食感が変化してしまう可能性もあります。
しっかりとラップに包み、保存袋の空気はよく抜いてから保存しましょう。
生のまま冷凍する
次に、生のまま冷凍保存する方法を解説します。
ささみを生のまま冷凍することの利点は、解凍したあとに作れる料理のレパートリーが多いことです。マヨネーズなどの下味を付けて保存することも可能です。
加熱してから冷凍保存する場合と比べると、手順も少ないので時間をかけずに保存できるでしょう。
手順1:下処理をする
まず、ささみの筋があれば取り除きましょう。
筋取りをしないまま冷凍保存してもよいですが、解凍したあとの手間がはぶけるので、この段階で処理してしまうことをおすすめします。
臭みの原因となる水気も、しっかりとペーパータオル等で拭き取ってください。
また、ささみに少量の酒や水をかけておくと、冷凍保存したときに乾燥などを防ぐバリアのような役割を担ってくれます。
手順2:1本ずつラップに小分けして包む
下処理が済んだささみは1本ずつラップに包んで小分けにし、ジッパー付きの保存袋などに入れて、まとめて冷凍保存しましょう。
保存袋にまとめて入れておくことで整理しやすくなり、空気をよく抜いてから保存することで、空気に触れることによる傷みを防ぎます。
またラップにも空気に触れないようにする役割があり、さらに冷凍したときにささみ同士がくっついてしまうことを防ぎます。
ちなみに下味を付けて冷凍する際は、ささみをラップに包まず、調味料ごと直接保存袋に入れて冷凍保存してください。
ささみの解凍方法
ささみの解凍方法として、電子レンジで解凍する方法と自然解凍する方法があります。
ささみを生のまま冷凍したのか、あるいは加熱してから冷凍したのかでそれぞれ解凍に必要な時間が異なります。状況に合わせて、解凍方法を選びましょう。
加熱後冷凍保存した場合
加熱したささみ1本分(約50g)を解凍する場合、600Wの電子レンジで40秒ほど加熱することで解凍できます。自然解凍する際は、冷蔵庫に6時間ほど置いておくことで解凍することが可能です。
解凍したあとは、そのままサラダに加えたり、トッピングなどにも使えます。
ただし加熱してから冷凍したささみは、再度加熱することでパサついてしまう可能性が高いです。気になる方は自然解凍するとよいでしょう。
また解凍せずに、凍ったままスープや炒め物などに入れて調理することも可能です。
生のまま冷凍保存した場合
生のささみ1本分(約60g)を解凍する場合、冷蔵庫に4時間ほど置いて半解凍の状態にし、ペーパータオル等で水気を拭き取ってから調理しましょう。半解凍にすることで、ささみから出る水気が少なくなり、包丁で切りやすくなります。
ささみが入っている袋ごと流水解凍すれば、より早く半解凍の状態にすることも可能です。
電子レンジを使用する場合は、600Wで20〜30秒ほど加熱することで半解凍の状態にすることができます。電子レンジに付いている解凍機能を使うと、火の通りにムラができてしまう可能性があるためおすすめできません。
ちなみに常温解凍は、放置しすぎると傷んでしまう可能性があるので注意してください。
また、茹でて調理するからといって凍ったままお湯に入れても、ささみの内側まで火が通るのに時間がかかり、パサついてしまいます。半解凍、あるいは解凍してから茹でましょう。
冷凍ささみの保存期間は?
ささみは冷蔵保存では2〜4日間ほどしか保存できませんが、冷凍することでより長く保存することができます。
ただし生のまま冷凍したものと、加熱してから冷凍したもので保存期間が異なります。ささみを傷ませないためにも、保存期間を間違えないように気を付けましょう。
加熱後冷凍保存した場合
加熱してから冷凍保存したささみの場合、3〜4週間ほどの保存が可能です。上手に保存することができれば、1カ月ほどの保存も可能でしょう。
ただし保存する期間が長くなるほど、味はどんどん落ちていってしまいます。保存できる期間に限らず、早めに食べきることをおすすめします。
生のまま冷凍保存した場合
生のまま冷凍保存したささみの場合、2〜3週間ほどの保存が可能です。こちらも保存期間が長くなるほど味が落ちてしまうので、早めに食べきってしまいましょう。
冷凍したささみの活用レシピ
ささみは生のまま冷凍したのか、加熱してから冷凍したのかで調理できるレシピが変わります。
前述しましたが、生のまま冷凍したささみの方が使える料理の幅は広いです。対して加熱してから冷凍したささみは、すでに加熱してあるので調理に必要な時間が少なく済み、より手軽に料理ができます。
冷凍方法に迷っている方は、これから紹介する活用レシピを参考にして、作りたい料理に合わせるとよいでしょう。
アボカドとささみのサラダ
加熱してから冷凍したささみを、活用できるレシピです。
本来のレシピでは生のささみを加熱調理していますが、加熱後に冷凍したささみを使用すれば解凍するだけでよいので手間を減らすことができるでしょう。
ささみの淡白な味わいと、アボカドの濃厚な味わいがマッチした一品です。ポン酢で味付けされているので、さっぱりと食べられるでしょう。
水菜と鶏ささみの和風サラダ
加熱してから冷凍したささみを活用できるレシピです。
こちらも本来のレシピでは生のささみを加熱調理していますが、加熱後に冷凍したささみで代用できます。
味付けに特性のごまドレッシングとごま油を使うので、ごまの風味を楽しめるでしょう。
ささみの保存は冷凍を活用しよう
ささみは冷凍しておくことで長期間の保存ができ、さらに保存処理をしっかり行えばパサつきを抑えることができます。
セールなどで安くなっているささみを見かけたら、ぜひ購入して、本記事を参考に冷凍保存してみてください。
加熱後に冷凍したささみ、生のまま冷凍したささみ、2種類の冷凍方法を使い分けておいしくいただきましょう。