「バームクーヘン」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2022/12/24
バームクーヘンを冷凍保存しておくと、どのような変化があるでしょうか。おいしさの変化を楽しむためには、上手な冷凍方法のコツを覚え、実践しなければなりません。本記事を参考にバームクーヘンの冷凍方法とコツを覚えておきましょう。
バームクーヘンは冷凍できる?
結婚式の引き出物や贈答品、お土産としてもいただくことが多いバームクーヘンですが、ホールでいただいてしまうと少人数では1回で食べ切れないこともあるでしょう。そんなときは、おいしさを保持して保存できる冷凍がおすすめです。
おいしさを保持できるだけでなく、バームクーヘンは冷凍するとしっとりとした食感に変わります。冷凍前とはまた違ったおいしさも味わえるため、バームクーヘンの冷凍保存は積極的に取り入れていきたい保存方法です。
バームクーヘンを冷凍する際の注意点
バームクーヘンは、開封して時間が経つのに伴い、乾燥してパサついてきます。しっとりとした状態で冷凍するためには、開封してからなるべく早めに冷凍保存しましょう。食べる分を切り分けたときに、残りをその場で冷凍してしまえば、乾燥を極力避けられます。
バームクーヘンは冷凍向きの食べ物ですが、生クリームやチョコレートでデコレートされていたり、フルーツがトッピングされたりしているバームクーヘンは冷凍保存には向かないので注意してください。
バームクーヘンはジッパー付き保存袋で冷凍するのがおすすめ
バームクーヘンをできるだけおいしいまま冷凍しておくためには、乾燥や冷蔵庫内のニオイ移りなどを防ぎたいでしょう。
食品用ラップや冷凍用のジッパー付き保存袋を利用して、空気と遮断して冷凍しましょう。ここでは、ホールのバームクーヘンを冷凍保存する手順とコツについて見ていきましょう。
1カットずつ個包装されているバームクーヘンは、食品用ラップや保存袋を使わず、売られている包装のまま冷凍庫に入れて冷凍できます。
1:食べやすいサイズにカットする
バームクーヘンは食べやすいサイズに切り分けます。1度にたくさん食べたいという方は大きめにカットしておくとよいでしょう。自分以外の人にも提供することを考えた場合は、市販のバームクーヘン程度の大きさがおすすめです。
食べ切るサイズで小分けしておけば、冷凍庫から必要な分量だけを取り出すことができるため、残りのバームクーヘンを冷凍庫外に出さずに済み、劣化を避けられます。また、小分けにしておけば、冷凍庫内であまり場所を取らずに保管しておけます。
2:食品用ラップで1つずつ包む
食べやすいサイズにカットしたバームクーヘンを食品用ラップで1つずつ包みます。空気を抜きぴったり包むと、バームクーヘンが乾燥したり風味が落ちてしまったりすることを防げます。
3:ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ
1カットずつ食品用ラップで包んだバームクーヘンを、さらに冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。バームクーヘン同士が重ならないように入れ、空気をしっかり抜いてから口を閉じてください。
食品用ラップと保存袋で二重にし、いずれからも空気を抜いておくことで、ニオイ移りや酸化などバームクーヘンの劣化を防げます。ジッパーを閉めた保存袋を冷凍庫に入れて保存しておきましょう。
冷凍したバームクーヘンの解凍方法
冷凍したバームクーヘンは必ず解凍しなければ食べられないというものではなく、冷凍状態のまま食べても、しっとりした食感でおいしく食べられます。
冷たい状態が嫌だという場合や、冷凍前と同じ食感・風味を楽しみたいという場合、解凍により少しアレンジを加えたいという場合は、自然解凍や電子レンジ、オーブントースターなどの電化製品を使った解凍を試してみましょう。
ここでは、冷凍しておいたバームクーヘンの自然解凍の方法と加熱解凍の方法を紹介していきます。
1:電子レンジでの解凍
電子レンジで加熱解凍する場合は、食品用ラップで包んだままの状態で、1切れ(約40g程度)あたり600Wで30秒程度加熱します。電子レンジの機種によっても加熱具合が異なるので、加熱時間は状態を見ながら調整しましょう。
電子レンジで加熱解凍すると、バームクーヘンにふんわりとした食感が戻り、冷凍前と同様の味わいを楽しめます。電子レンジで加熱する前に、いったんラップをはずしてチョコをトッピングしてから加熱すれば、チョココーティングアレンジになります。
2:オーブントースターでの解凍
バームクーヘンの表面をオーブントースターで焼きながら解凍する方法もあります。表面がカリカリになり、従来のバームクーヘンとは異なる食感と風味を味わえるので試してみてください。
オーブントースターで解凍するときは、食品用ラップを外し、1000Wで3分程度加熱してください。表面に焦げ目がついた香ばしいバームクーヘンができあがります。バターやはちみつ、チョコ、チーズなどをトッピングしてみるのもおすすめです。
3:自然解凍
バームクーヘンを自然解凍で食べる場合は、食べたい時間の2~3時間前に冷凍庫から冷蔵庫に移しておきましょう。自然解凍に要する時間はバームクーヘンの厚さ・大きさによって異なります。
冷蔵庫で解凍したあと、室温の環境にバームクーヘンをしばらく置いておけば、室温に戻りしっとりとした食感のバームクーヘンを食べられます。
冷蔵庫での解凍を介さず、いきなり室温で自然解凍してしまうと、急激な温度変化により表面が結露し水っぽくなってしまうのでおすすめできません。
冷凍したバームクーヘンの保存期間は?
バームクーヘンを冷凍しておけば、1カ月程度保存可能です。しかし、保存期間が長引くほど、冷凍庫内のニオイ移りが起きたり、乾燥が進んだりし、品質が劣化していきます。品質の劣化は、冷凍している環境によって異なるため、おいしく食べられる期間にも幅があります。
おいしく食べ切るためには、2週間から1カ月程度を目安として、なるべく早めに消費しましょう。
傷んだバームクーヘンの特徴
バームクーヘンは保存状態によって保存可能な期間に差があります。目安としていた期間よりも前に傷んでしまっている可能性もあるため、食べるときには品質を確認してください。
傷んだバームクーヘンは五感を使って判断しましょう。アンモニア臭や酸っぱい臭いが感じられたら、傷んでいるサインです。
目で見て「カビが生えている」、触って「ネバネバする」、口に含んだときに「酸味を感じる」「味がおかしい」と感じたときも食べることはあきらめましょう。
冷凍したバームクーヘンの活用レシピ
冷凍したバームクーヘンは、解凍せずに凍ったまま食べることができ、解凍したバームクーヘンとは違ったおいしさを楽しめます。
解凍した場合も単に冷凍前のバームクーヘンと同じ状態で食べるだけでなく、解凍しながらアレンジして、新しい味として楽しむことも可能です。
ここでは、冷凍したバームクーヘンを使って作れるアレンジレシピを紹介していきます。冷凍バームクーヘンを使って新しい食べ方を試してみましょう。
カラメルバームクーヘン
「カラメルバームクーヘン」では、フライパンでグラニュー糖を溶かし、バームクーヘンをカラメルコーティングします。加熱するため、自然解凍したものか電子レンジで解凍したものを活用しましょう。
しっとりとしたバームクーヘンにカリカリの食感と甘みが加わり、アイスクリームを添えれば、カフェやレストランでいただくデザートメニューのように簡単に仕上げられます。
バームクーヘンのハチミツがけ
「バームクーヘンのハチミツがけ」はバームクーヘンにたっぷりのはちみつをかけるだけの簡単レシピです。甘いバームクーヘンを食べたいときに試してください。
冷凍のままのバームクーヘンでも、自然解凍したものでも、電子レンジやトースターを使って温めたものでも使えます。お好みの質感のバームクーヘンを使って試してみましょう。アイスクリームやヨーグルトを添えるのもおすすめです。
ホワイト抹茶チョコバウム
「ホワイト抹茶チョコバウム」では、ホワイトチョコレートと抹茶を使って簡単に豪華なデザートを作りあげます。
湯煎したホワイトチョコレートでコーティングしてから冷蔵庫で冷やすため、解凍していないバームクーヘンも使えます。バームクーヘンは下準備としてひと口大に切っておきましょう。
バームクーヘンの保存は冷凍を活用しよう
バームクーヘンを冷凍すると、解凍せずに食べられるだけでなく、解凍前とは違ったおいしさを発見することができ、解凍の方法によっても新たな味を楽しめます。
保存期間を長くする目的だけでなく、いつもとは違ったバームクーヘンを何通りも楽しむことができるので、冷凍を積極的に活用していきましょう。
冷凍してもおいしさを保っておくために、空気を遮断する、急速冷凍するといった、上手な冷凍の方法を理解しておいてください。