「太刀魚」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/02/01
太刀魚は自宅でも冷凍保存が可能なのでしょうか。本記事では太刀魚の冷凍方法と解凍方法、冷凍太刀魚を活用できるレシピなどを解説しています。本記事を参考に、食べ切れなかった太刀魚を冷凍保存しておき、おいしい状態のまま食べ切るよう心がけましょう。
太刀魚は冷凍できる?
名前の通り刀のように長い太刀魚は、スーパーでは切り身で売られていることが多く、ウロコもないため調理しやすい魚です。淡白な味わいで多くの料理に活用できますが、使い残してしまった場合は冷凍しておくと長く保存しておけるので便利です。
太刀魚のおいしさを逃すことがないように、冷凍と解凍の正しい方法を覚えておきましょう。
太刀魚を冷凍する際の注意点
太刀魚を冷凍するときは、空気に触れないように密閉することが基本です。しかし、脱気し過ぎると太刀魚からドリップが出てしまうため注意が必要です。ドリップには太刀魚の臭みの他、うま味も含まれているため、太刀魚の味が落ちてしまう原因となります。
食品を空気から遮断するためには、密閉できる保存袋や容器を使うのが一般的ですが、太刀魚の冷凍では食品用ラップを使ってぴったりと包んでおく方法がおすすめです。
太刀魚の下処理方法
太刀魚にはウロコがなく、スーパーでは切り身で売られていることも多いためすぐに調理できますが、1尾丸ごと手に入れた場合は下処理が必要です。切り身で購入した太刀魚に背びれがついている場合も、背びれを取り除いておけば食べやすくなるため、下処理をしておきましょう。
ここでは、冷凍前にやっておきたい太刀魚の下処理について手順とコツを紹介していきます。
1:背びれの左右から切り込みを入れる
太刀魚の背の骨に沿って両面から1cm程度、斜めに切り込みを入れます。背びれに対して両側から切り込みを入れると背びれの元部分だけが身とつながっている状態になります。
2:背びれを取り除く
背びれに沿って切り込みを両面から入れ終えたら、尾側の背びれを包丁で押さえて身を手でつかみ、背びれと反対側に引っ張ってみましょう。背びれが取れてきたら、包丁を徐々に頭側の方にずらしていきます。
このようにすると、背びれがつながった状態できれいに取り除けます。背びれを取り除くことで背にある細かい骨も除けるため、食べやすくなります。
太刀魚はジッパー付きの保存袋で冷凍するのがおすすめ
太刀魚を冷凍する際は、空気を遮断することと急速冷凍がポイントです。切り身を1切れずつ食品用ラップで包み急速冷凍することで、品質を保ったまま保存しておけます。
ここでは、太刀魚を冷凍する際の手順とコツについて見ていきましょう。
1:太刀魚の切り身を食品用ラップで包む
太刀魚の切り身の水分をペーパータオルやふきんなどを使ってふき取ります。水気をしっかり取り除いたら、1切れずつ食品用ラップでぴったり包んでください。ぴったりと包むことで、太刀魚を空気から遮断できます。
2:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する
食品用ラップで包んだ太刀魚を冷凍用の保存袋に入れて冷凍しましょう。保存袋からは空気を抜き過ぎないように注意が必要です。脱気し過ぎると解凍時にドリップが出てしまい、うま味が失われてしまうためです。
保存袋に入れた太刀魚は、金属製のバットやトレイにのせて冷凍庫に入れ、急速冷凍します。冷蔵庫に急速冷凍機能が搭載されている場合は活用してください。急速冷凍することで、太刀魚の品質劣化を防げます。
太刀魚の解凍方法
冷凍しておいた太刀魚は必ず加熱調理してから食べてください。加熱調理するため、電子レンジで加熱解凍もできます。自然解凍や流水解凍も可能ですが、どちらの解凍方法でも加熱調理が必要です。
電子レンジ解凍の場合は、保存袋から食品用ラップで包んだ切り身を取り出し、食品用ラップのまま電子レンジの解凍機能を使って解凍します。200Wで1切れあたり2分30秒程度の加熱をすると半解凍状態になります。半解凍状態で加熱調理に使ってください。
冷凍太刀魚の保存期間は?
太刀魚は冷蔵保存では1~2日程度しかもちませんが、冷凍保存では約2~3週間保存できます。ただし、太刀魚の保存状態や冷凍環境によっては、保存可能とされている期間よりも前に傷んでしまうこともあるため注意が必要です。
保存期間は目安と考え、おいしさが保たれているうちに食べ切ってしまうことをおすすめします。冷凍していても劣化が完全に止まるわけではないため、時間が経過するほどおいしさは失われていくということを覚えておきましょう。
冷凍した太刀魚の活用レシピ
太刀魚は淡白な味わいで、シンプルな味付けの料理に向いている食材です。冷凍しておいた太刀魚も塩焼きにしたり、唐揚げにしたりと馴染みのある定番料理に活用できます。
ここでは、冷凍しておいた太刀魚を活用できるおすすめのレシピを紹介します。レシピ通りに調理して冷凍太刀魚の活用方法を身に付けましょう。また、紹介しているレシピをアレンジして、冷凍太刀魚を使える料理の幅を広げていくのもおすすめです。
タチウオの塩焼き
「タチウオの塩焼き」はシンプルな焼き料理ですが、塩をなじませるために太刀魚をいったん半解凍程度まで解凍してから使うことをおすすめします。均一になるように塩をふったら、グリルを使って太刀魚を焼いてください。
グリルで焼けばできあがる料理なため、冷凍の太刀魚があれば朝晩の一品として手軽に調理できます。おかずが足りなかったというときは、電子レンジで解凍してから塩をふるだけの手間で一品追加できます。焼き時間は20分程度です。
タチウオの唐揚げ
「タチウオの唐揚げ」も冷凍保存している太刀魚をおいしく食べられる一品です。太刀魚は半解凍程度に解凍し、食べやすいサイズにカットして油で揚げます。油が飛び跳ねないように、水をよくふき取っておきましょう。
太刀魚を油で揚げると身がふっくらとするため、水分が抜けやすい冷凍太刀魚の調理としておすすめです。
タチウオのハーブ焼き
「タチウオのハーブ焼き」では、じゃがいもやトマトと一緒にオーブンでじっくりと太刀魚を焼くため、冷凍により失われた水分を補え、太刀魚のおいしさを味わえます。太刀魚と野菜のうま味をそのまま感じられる料理のため、試してみてください。
冷凍保存してある太刀魚を解凍せずに使うことも可能ですが、ハーブソルトやコショウなどの調味料をしみ込みやすくするため、半解凍状態にして調理に取りかかることをおすすめします。
トマトの種類を変えると焼き上がりの味わいも変化するため、具材のアレンジも楽しめるでしょう。
太刀魚の保存は冷凍を活用しよう
太刀魚は自宅でも簡単に冷凍でき、解凍も難しくありません。正しい冷凍方法と解凍方法を覚えておけば、食べ切れなかったときも長く保存できます。この記事を参考に、正しい冷凍の手順とコツを覚えておきましょう。
冷凍した太刀魚は長めに保存できますが、時間の経過とともにおいしさは劣化していきます。正しい方法で冷凍保存した太刀魚は、おすすめのレシピを参考にして、なるべく早いうちにおいしく食べ切ってしまいましょう。