「甘酒」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/02/19
甘酒をどのように保存すればよいかお悩みの方もいるでしょう。この記事では、甘酒を上手に冷凍するコツと解凍方法、冷凍での保存期間を解説し、甘酒を使ったアレンジメニューのレシピを紹介しています。甘酒を上手に保存、活用したいという人は、ぜひ参考にしてください。
甘酒を冷凍する際の注意点
甘酒を冷凍する際には、菌の侵入を防ぐために密閉できる容器を使いましょう。
甘酒は雑菌が繁殖しやすい食品です。常温のまま放置するなど、不適切な方法で保存した場合は甘酒の風味が損なわれ、変色や異臭がするといった劣化が進みます。
甘酒を安全に保存するためには洗浄、殺菌した密閉できる容器を使い、なるべく空気に触れない状態にしてから冷凍することを心がけてください。
甘酒の冷凍方法
甘酒は雑菌が繁殖しやすい食品のため、冷凍保存が適しています。
甘酒は蒸した米に麹菌などを加えて作られる発酵食品です。甘酒に含まれるブドウ糖は雑菌のエサになり、品質が劣化しやすいため常温や冷蔵での保存は取り扱いが難しいと言われています。
冷凍しても甘酒の栄養素や風味には影響がなく、冷凍した状態では雑菌が繁殖できないため、冷凍で保存するのがおすすめです。
ここからは、甘酒の保存方法を具体的に紹介します。
密閉できる容器に移す
甘酒を冷凍する際には、密閉できる容器に移し替えましょう。
飲む分だけ小分けにして冷凍する方法もありますが、冷凍庫内でスペースを占領してしまうことがあります。甘酒の場合は大きめの密閉できる容器にひとまとめにして冷凍し、使うときは凍ったまま必要な量だけをスプーンですくって解凍すると便利です。
冷凍甘酒をすくう際に少し力を入れる必要があるため、ガラス製では割れる危険性があります。冷凍に対応したプラスチック製を使うのがおすすめです。
冷凍庫で保存する
密閉できる容器に移し替えたら十分に空気を抜き、冷凍庫で保存しましょう。
甘酒の製法には、火入れをするものとしないものに分けられます。「火入れあり」とは加熱してある甘酒のことで、スーパーなどで売られている甘酒は火入れをしてあるものが一般的です。これに対して発酵のみで加熱処理をしていない甘酒は「火入れなし」と呼ばれます。
火入れなしの甘酒は、冷凍することで酵素の活動が一時的に止まり、眠っている状態になります。しかし、解凍すれば酵素の働きは元に戻るため、心配ないでしょう。
甘酒の解凍方法
甘酒を解凍する場合は冷蔵庫に移し、自然解凍するのがおすすめです。
電子レンジを使うと短時間で解凍できますが、この方法は甘酒には適していません。電子レンジでは加熱ムラができやすく、甘酒の中に含まれる酵素が死滅することもあるためです。特に火入れをしていない甘酒は、電子レンジでの解凍を避けてください。
解凍するには必要な分量を密閉できる容器に移し、溶けるまで冷蔵庫で保管してください。常温での解凍も可能です。常温の場合は酵素の活性化が早いことを念頭に置いておきましょう。
冷凍甘酒の保存期間は?
冷凍した甘酒の保存期間は、約1カ月です。しかし、冷凍期間が長くなるほど風味は落ちていくため、できるだけ早めに消費することをおすすめします。
冷凍庫内では雑菌の繁殖は抑えられますが、長期間保存すると冷凍焼けを起こし、独特のにおいがついてしまうことがあるため、その前に消費するのがよいでしょう。
冷凍した甘酒の活用レシピ
冷凍した甘酒は解凍してそのまま飲むだけでなく、素材として料理やスイーツに使うことで、新たなメニューとして楽しむことができます。
ここからは、冷凍した甘酒を使ったおすすめのレシピを紹介していきます。甘酒をアレンジして楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
甘酒パンケーキ
甘酒を使った生地で作ったパンケーキは、もちもちとした食感と甘酒の香りがくせになる味わいです。
牛乳と砂糖の代わりに甘酒を使うため、乳製品が苦手な方や、砂糖を控えている方でも抵抗なくいただけるでしょう。また、フルーツやナッツをトッピングすることで、ボリュームのある軽食にもなるためおすすめです。
イチゴ甘酒汁粉
そのままで飲む機会が多い甘酒ですが、フルーツや白玉を加えてお汁粉風にすると、普段とは違ったおいしさが楽しめます。
甘酒に好みの材料を浮かべるだけのシンプルな手順で、満足感のある和風スイーツの完成です。「お汁粉」という名前ですが常温でおいしいのはもちろん、冷やした甘酒を使うと口当たりもよく、さっぱりといただけるでしょう。
甘酒アイスクリーム
栄養素が多く含まれている甘酒を使ったアイスクリームは、夏バテ対策にも適していると言われています。
豆乳や生クリーム、卵黄と砂糖を加えて冷やすだけで手間もかからず、口当たりがさわやかで食べやすいのが特徴です。たくさん作っておいて、暑い日や疲れを感じる時にいただくのもよいでしょう。
冷凍甘酒を上手に活用しよう
この記事では、甘酒の上手な冷凍方法や解凍のコツ、甘酒を使ったアレンジメニューを紹介しました。
「飲む点滴」とも呼ばれるほど栄養価が高い甘酒は、疲れた時にも手軽に栄養を補給できる飲料として注目されています。麹菌などを含むため保存が難しいと言われる甘酒ですが、それらの活動を抑え、雑菌も繁殖しにくくするためにも冷凍保存がおすすめです。
解凍した甘酒はそのまま飲むだけでなく、少し手を加えることでおしゃれなスイーツにアレンジすることができます。工夫することで飽きずに甘酒をいただけるでしょう。
甘酒を上手に冷凍し、工夫を凝らしたさまざまなアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。