「ウインナー」の冷凍方法は?長持ちさせるコツやおすすめの活用レシピを紹介
2023/02/22
ウインナーは冷凍してもおいしさを保てることをご存知でしょうか。本記事では、ウインナーをおいしく冷凍するためのポイントや解凍方法などを解説しています。上手に冷凍しておいしさを保ったまま解凍して食べるために、本記事を参考にしてみてください。
ウインナーをおいしく冷凍するコツは密閉と急速冷凍
ウインナーを賞味期限内に使い切れそうにないときは、早めに冷凍保存に切り替えることで、賞味期限や消費期限を先延ばしにできます。ただし、上手に冷凍しておかないと、食感や風味を損なってしまうこともあります。
おいしさをキープしたままウインナーを冷凍保存しておくためには、空気からできるだけ遮断し素早く冷凍することが重要です。
ウインナーは保存中に空気に触れることで劣化し、おいしさが損なわれてしまうことがあるため、空気を遮断するために密閉できる保存容器を使って冷凍しましょう。また、急速冷凍することで、素材の劣化も防げます。
ウインナーの冷凍保存方法は大きく分けて3つ
ウインナーの冷凍方法は、開封前か開封後のウインナーをカットせずに冷凍するか、カットしてから冷凍するかによって手順が異なります。
ここでは開封前のウインナーを冷凍しておく手順、開封後のウインナーをカットせずに保存する手順、カットして保存する手順を紹介していきます。正しい保存方法を覚え、冷凍保存でもおいしさをキープできるようにしておきましょう。
未開封なら袋のまま冷凍OK
市販されているウインナーの袋は、長期保存できるように窒素が入れられていたり真空になっていたりと、劣化防止の工夫が施されています。未開封の場合はこの長期保存の工夫を活かし、購入時の状態のまま冷凍しましょう。
開封して他の容器に移し替えると空気に触れてしまうため、未開封の状態よりも劣化しやすくなってしまいます。
開封後に切らずに冷凍する方法
開封後のウインナーをおいしく冷凍保存するためには、空気から遮断する工夫が必要です。
また、ウインナーは切らずに冷凍することで保存中に水分が失われにくくなりますが、カットした場合よりも解凍に時間がかかり、凍ったままカットすることも難しいことも覚えておきましょう。
煮込み料理やBBQなどに使う場合は、うま味が逃げにくい、切らずに冷凍する方法が向いています。ここでは、切らずにウインナーを冷凍保存する手順を見ていきましょう。
1:小分けにして食品用ラップに包む
開封したウインナーを冷凍する前に、1回で食べ切れる本数ずつまとめて食品用ラップで小分けしましょう。
食品用ラップを使って隙間なく包むことで、ウインナーを空気から遮断でき、劣化を防げます。空気を遮断するために、できるだけぴったりと包むことがポイントです。
2:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する
食品用ラップで包んだウインナーを、さらにジッパー付きの冷凍用保存袋に入れてから冷凍します。
食品用ラップで包んだウインナーを複数個まとめて保存袋に入れても構いませんが、ウインナー同士が重ならないよう平らに入れることがポイントです。保存袋の中で重なってしまうと冷凍に時間がかかってしまうため、冷凍前に劣化が進んでしまう可能性があります。
また、保存袋の空気をできる限り抜いてから、袋の口を閉じるようにしましょう。
開封後にカットしてから冷凍する方法
ウインナーは凍ったままでは包丁でカットできないため、冷凍後の用途が決まっている場合はカットしてから冷凍しておくと便利です。ただし、カットしてから冷凍する方法では、ウインナーが空気と触れる面も増え、劣化が進みやすくなるので注意が必要です。
ここでは、開封後のウインナーをカットしてから冷凍する手順について解説していきます。カットしてから冷凍したウインナーは食感や風味がなるべく落ちないよう、早めに食べ切ることをおすすめします。
1:カットしたウインナーを食品用ラップで包む
ウインナーをカットしてから冷凍する場合も、一度の料理で使う分だけ食品用ラップを使って隙間なく包んでください。
隙間なくぴったりと包むことで空気から遮断され、劣化が進みにくくなります。また、丸めるように包んで空気を極力抜くという包み方もあります。
2:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍する
カットしたウインナーを食品用ラップで包んだ後、さらにジッパー付き冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。保存袋には食品用ラップで包んだウインナーの塊を複数個入れても構いませんが、食品用ラップで包んだウインナー同士が重ならないように入れてください。
ウインナーをカットしないまま保存する場合と同様に、保存袋の空気はできる限り抜いてから袋の口を閉じるようにしましょう。
焼いてからでも冷凍できる?
ウインナーを焼いてから冷凍することも可能です。焼いてから冷凍しておけばお弁当などに使用する際も、温めるだけで使えるため便利です。
焼いてから冷凍する場合は劣化をできるだけ避けるために、切れ目を入れずにまるごと焼きましょう。切れ目を入れたりカットしたりすると水分が抜けやすくなるため、おいしさが損なわれやすくなります。
ウインナーの解凍方法
上手に冷凍しておいたウインナーでも、解凍方法を間違ってしまうとウインナーに閉じ込められているうま味が流れ出してしまうこともあります。間違った解凍方法を選択してしまうことがないよう、解凍方法の特徴をしっかり覚えておきましょう。
ここでは、焼いて解凍する方法とボイルして解凍する方法を解説していきます。食べ方に適した解凍方法を選択できるように、各解凍方法の手順と特徴を理解しましょう。
焼く場合
冷凍しておいたウインナーを焼いて食べる場合は、ウインナーの中心まで熱が届くまで時間がかかるため、あらかじめ解凍しておくことをおすすめします。凍ったままフライパンで焼くと、表面は焦げても中心まで火が通らないという加熱ムラが起きやすいためです。
解凍は、保管場所を冷凍庫から冷蔵庫に移して行う自然解凍がおすすめです。常温解凍は品質劣化の可能性が高いため避けましょう。
オーブンで焼く場合やBBQのように高熱でじっくりと焼く場合は、凍ったまま調理することも可能です。カットしてから冷凍したウインナーも短い時間で解凍できるため、凍ったまま調理に使えます。
ボイルする場合
ボイルウインナーとして食べる場合やスープや煮込み料理に使う場合は、事前に解凍せず凍ったまま使えます。凍ったまま鍋に入れ時間をかけて煮込むことで、ウインナーのうま味が溶けだして出汁代わりにもなります。
ただし、煮込みすぎるとうま味や水分が抜けきってしまい、ウインナー自体がおいしくなくなってしまうため、注意が必要です。野菜に火が通った後でウインナーを投入し5分程度煮込めば、ウインナーも解凍されうま味も抜けきらずにおいしくいただけるでしょう。
冷凍ウインナーの保存期間は?
ウインナーを冷凍した場合の保存期間は1カ月程度です。開封前のウインナーを袋ごと冷凍した場合も、開封済みのウインナーを自分で包んで保存した場合も1カ月程度日持ちさせられます。
ただし、包み方や冷凍庫の状態によっては目安となる1カ月よりも早く劣化してしまうこともあるため注意してください。1カ月はあくまでも目安と考え、なるべく早めに食べ切るようにしましょう。
冷凍したウインナーの活用レシピ
ウインナーはまるごと冷凍しておいてもカットしてから冷凍しておいても、空気から遮断できていれば長く保存することが可能です。小分けして冷凍しておけば、必要な分だけを冷凍庫から取り出して手軽に使えます。
ここでは、冷凍保存しておいたウインナーを活用できるレシピを紹介していきます。活用レシピを覚え、冷凍したウインナーを手軽に使えるようにしておきましょう。
ナポリタン
「作り置きできるナポリタン」のレシピでは1cm大に切ったソーセージを使うため、切ってから冷凍しているウインナーがあれば解凍せずにそのまま使えます。ウインナーをまるごと冷凍している場合は、自然解凍してから使いましょう。
カットしたウインナーを凍ったまま使っても調理中の加熱処理で解凍されるため、「作り置きできるナポリタン」のレシピ通りの手順で作れます。
チリビーンズソーセージ
「チリビーンズソーセージ」のレシピは、ウインナーをカットせずに切れ目だけ入れて使います。凍ったままのウインナーに切れ目を入れるのは難しいため、半解凍程度にしてから切れ目を入れて使うとよいでしょう。
事前に解凍しておく時間がない場合は、切れ目を入れずに煮込みはじめ、解凍された頃に取り出して切れ目を入れても問題ありません。
ポトフ
「フライパンで簡単ポトフ」は半分にカットしたウインナーを使うため、レシピ通りに作る場合は冷凍ウインナーをいったん解凍し、カットして使いましょう。事前解凍する時間がない場合や面倒な場合は、まるごと使っても問題ありません。
煮込み時間が15分以上あるため、凍ったままのウインナーを使っても問題なく解凍されます。
ウインナーの保存は冷凍を活用しよう
ウインナーを冷凍しておけば、必要なときに簡単に使えて便利です。ウインナーは冷凍保存が可能な食材ですが、冷凍方法や解凍方法を間違えるとうま味を逃してしまい、おいしくなくなってしまうこともあるため注意しましょう。
ウインナーを冷凍するときは、できるだけ空気から遮断し素早く冷凍しゆっくりと解凍することがおいしさを保つコツです。本記事を参考に、上手にウインナーを冷凍して活用していきましょう。