「リゾット」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック
2023/02/28
余ったリゾットを保存したいけれども、冷凍できるのかどうかわからないという人もいるでしょう。この記事では、リゾットを冷凍する際のコツや上手な解凍方法を紹介しています。リゾットを冷凍して上手に活用したいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
リゾットは冷凍できる?
リゾットは冷凍保存が可能となっています。リゾットを大量に作った時や、食べきれずに余ってしまった場合は冷凍保存がおすすめです。
イタリアの代表的な米料理として人気のリゾットは、独特の食感が特徴ですが、時間が経つと米が水分を吸ってやわらかくなってしまいます。
冷蔵保存でその食感をキープするのは難しいですが、冷凍すれば味や食感の劣化が少なく安全に保存でき、食べたい時に必要な量を解凍できるため便利です。
リゾットを冷凍するにはコツがあります。食べたい時においしくいただけるよう、ポイントを押さえて上手に冷凍保存を活用してください。
リゾットをおいしく冷凍保存する方法
リゾットの風味を損なわないように上手に冷凍するには、いくつかのコツがあります。
ここからは解凍後も作りたてのようなおいしさが味わえる、リゾットの冷凍のポイントを3つ紹介します。ぜひマスターして、上手に冷凍してみてください。
1:硬めのリゾットを作る
最初からリゾットを冷凍しようと思っている場合は、硬めのリゾットを作ることを心がけましょう。
リゾットを解凍して再加熱することにより、調理時よりも米がやわらかくなってしまいます。冷凍しておいたリゾットの食感が物足りなく感じるのはこのためです。
少し硬めに作って冷凍しておくと、解凍した時にも作りたてと同じような食感のリゾットが楽しめるでしょう。
2:食べたい量に小分けして個包装で平らに保存する
リゾットを冷凍する際には、小分けにしておくのがおすすめです。
大きな容器でまとめて冷凍すると、少し食べたい時もすべてを解凍しなければならず手間がかかります。あらかじめ1食分ずつに分けて食品用ラップで包んだ後、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しておくと、必要な分だけを解凍できるので無駄がありません。
また、ジッパー付き保存袋が平らになるようにリゾットを入れて保存すると表面積が広くなり、短時間で冷凍できます。冷凍庫内で場所を取らないのもメリットです。
3:金属のバットにのせて早く冷やす
リゾットを冷凍する際は、なるべく早く凍らせることを心がけましょう。
温かいリゾットは雑菌が繁殖しやすく、食中毒を引き起こす原因にもなりかねません。また、温かい状態のまま冷凍庫に入れると庫内の温度が上昇して他の食品にも悪影響を与えるため、しっかり冷ましてから冷凍するようにしてください。
冷凍庫へリゾットを入れる際、熱伝導にすぐれた金属製のバットにのせると、短い時間で冷凍できます。すばやく冷凍することで水分が米に浸透することを防ぎ、解凍してもおいしくいただけるでしょう。
冷凍したリゾットの解凍方法
冷凍リゾットを解凍する方法には、自然解凍、電子レンジを使った解凍、湯煎の3つがあります。
それぞれの解凍方法にはメリットやデメリット、解凍時のコツがあります。違いを理解し、状況に合わせて解凍方法を選んでください。
ここからは、冷凍リゾットの上手な解凍方法を紹介します。
自然解凍
時間に余裕がある時は、リゾットを自然解凍する方法がおすすめです。
食べる前に冷凍しておいたリゾットを冷蔵庫に移しておき、ある程度やわらかくなったら電子レンジを使用するか、鍋に入れて温めましょう。加熱時間が短く、リゾットの風味が損なわれにくいとされています。
常温での自然解凍は時間がかかるため雑菌が繁殖しやすく、食中毒などの原因になる可能性があるため避けた方がよいでしょう。
電子レンジで解凍
リゾットを短時間で手軽に解凍したい場合は、電子レンジを使うのがおすすめです。
1食(約150g)分を解凍する場合は、600Wの電子レンジで1分ずつ加熱しましょう。様子を見て冷たい場合は、さらに1分ずつ加熱してください。ただ、湯煎に比べてムラが出やすいため、注意しましょう。
短い時間に分けて加熱し、こまめにかき混ぜると温まりのムラが少なく、口当たりのよい仕上がりになります。硬いと感じたら少量の水や、ミルクリゾットの場合は牛乳を加えて加熱してもよいでしょう。
湯煎
湯煎で解凍する方法は手間と時間がかかりますが、熱が均等にムラなく伝わるのがメリットです。
鍋またはフライパンにお湯を沸かして個包装のまま約3分を目安に温め、温まり具合を見ながらさらに加熱してください。
湯煎で解凍する場合は、ジッパー付き保存袋が便利です。熱湯を使うため、湯煎に対応しているジッパー付き保存袋を使いましょう。
冷凍リゾットの保存期間は?
冷凍したリゾットの保存期間は、約1カ月です。
冷凍期間が長くなるほど、庫内の温度変化による劣化や冷凍焼け、他の食品のにおい移りなどが発生して風味が落ちていくため、なるべく早めに食べてしまうのがよいでしょう。
変なにおいがする、口当たりが悪いといった違和感がある場合は食中毒などの危険性があるため、無理に食べることは避けてください。
リゾットを保存する場合の注意点
冷凍するほどの量ではないため、リゾットを冷蔵庫で保存したいと思う時もあるのではないでしょうか。
しかし、リゾットを冷蔵保存すると、米が水分を吸収してやわらかくなってしまいます。一度やわらかくなった食感は戻らないため、リゾットには冷凍保存の方が適しているでしょう。
また、リゾットは味が薄いほど傷みやすいと言われています。保存を前提としている場合は、リゾットの味付けを濃いめにするのも上手に保存する方法の1つです。
リゾットの保存は冷凍を活用しよう
リゾットの保存に冷凍をおすすめする理由や上手な冷凍と解凍方法、冷凍リゾットの保存期間について紹介しました。
リゾットの独特の食感をキープするには、できるだけ早く冷凍するのがコツです。また、冷凍することがわかっている時は、通常よりも硬めのリゾットを作ることで解凍後も作りたての味わいを楽しめるでしょう。
忙しい時や食べたい時にいつでもリゾットを楽しめるよう、上手な冷凍方法をマスターしてください。