水回りは週1回5分でOK!シンク・洗面台・お風呂の小掃除で大掃除いらずに!?
2020/11/16
毎日使うキッチン、洗面所、お風呂などの水回りは汚れやすく、放っておくとすぐに黒カビやヌメリ汚れ、嫌なにおいなどが発生してしまいます。衛生面で清潔にしておきたいのはもちろん、年末の大掃除であわてないためにも、汚れをためこまないようにしたいものです。
今回は、週1回5分ですむシンク、洗面台周り、お風呂の小掃除法をお掃除のプロがご紹介。汚れが蓄積して手ごわい汚れになる前に、定期的な小掃除で水回りをクリーンに保ちましょう。小掃除を習慣づければ、気合いを入れて大掃除をする必要もなくなりますよ。
■教えてくれたのは…お掃除名人のくくるさん
関西エリアで活動し、掃除から料理までマルチにこなす人気ハウスキーパー。主婦歴39年の家事のベテランで、家事代行会社で研修担当の経験もある家事代行のプロフェッショナル。限られた時間で効率よくピカピカにする熟練の掃除テクニックが人気の秘訣。
シンクの小掃除は排水口のゴミを捨てるタイミングで
シンクや排水口の主な汚れは、水あかや油汚れ、雑菌など。週1回5分のシンクの小掃除は、食器を洗い終わって排水口のゴミを捨てるタイミングで行うと効率的です。ゴミを捨てたら、排水口のふたやゴミ受けかごなど外せる部品をすべて外し、部品と排水口内にセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、掃除用のスポンジでこすり洗いします。ゴミ受けかごの編み目の細かい汚れは古歯ブラシでこすりましょう。
シンクや蛇口周りの白くこびりついた汚れの正体は水あかです。水あかにはクエン酸水をスプレーし、掃除用のスポンジでこすり洗いします。排水口とシンクをこすり洗いしたら、全体を水で洗い流し、最後に乾いたマイクロファイバークロスでシンクや蛇口周りをピカピカに拭き上げれば終了です。
ここで、掃除アイテムの1つとしておすすめしたいのが不織布。「生ゴミを扱うシンク回りは、使い捨てできるもので掃除したい」という人にぴったりで、私は100円ショップの目が細かめのレンジフードフィルターを適当なサイズにカットし、スポンジ代わりに使ったりしています。シンクの継ぎ目や蛇口の根本など、汚れがたまりやすい部分は古歯ブラシでこするのも有効ですが、強くこすると傷がつくことがあるので注意。不織布なら細かい部分も小回りが利き、傷をつけずに汚れをからめ取って落とすことができて重宝します。
シンク回りのものをリストラすると掃除がラクになる!
排水口の黒カビやヌルつき対策には、夜の食器洗い後や寝る前に、塩素系の台所用漂白剤を排水口にひと拭きしておくのがおすすめ。毎日のこのひと手間で、黒カビやヌメリの原因となる雑菌の繁殖を抑え、ラクにキレイをキープできます。
また、シンク内に置いてある洗いおけや三角コーナー、排水口のふたなどの裏側は、黒ずみやヌメリが発生しやすいスポット。これらの掃除を毎回面倒に感じるなら、いっそのことなくしてしまうという選択もありです。
調理中に出る生ゴミは、小さなポリ袋や100円ショップなどでも購入できる自立型の水切りゴミ袋に入れたり、野菜を洗うときやつけ置きの際に使う洗いおけは、大きめのボウルで代用することも可能。また、排水口のふたをなくすことで、ゴミ受けかごにたまった生ゴミが見やすくなり、「小まめに掃除するようになった」「ゴミの捨て忘れがなくなった」といった声もよく聞きます。
このように、黒ずみやヌルつきが発生しやすいアイテムを少しでも減らすことで、シンク掃除は格段にラクになります。そのうえ、シンクが広く使えて洗い物などの作業がしやすくなり、家事効率が上がる効果も期待できます。
洗面台とお風呂の小掃除はセットで一気に
洗面台周りの主な汚れは、水あかや水はね、石けんかすなどです。また、洗面台から嫌なにおいがするときは、排水口だけでなく、水があふれないように洗面ボウル内に開いている穴部分(オーバーフロー)も要チェック。排水口と一緒にこの部分も掃除するのが正解です。
洗面台と浴室は近く、掃除アイテムも共用できるので、週1回の小掃除はセットで行うのがベスト。まず、洗面台の排水口とオーバーフロー部分にカビ取り剤をひと吹きしたら、そのまま浴室へ移動。浴室の排水口のゴミを捨ててから、排水口と取り外した部品にもカビ取り剤をスプレーして洗面所に戻ります。カビ取り剤を使う際はしっかり換気し、ゴム手袋などを装着するようにしてください。
カビ取り剤を浸透させている間に、まずは洗面ボウルを掃除。汚れが軽い場合は洗剤なしで使えるスポンジなどでこすり、汚れがこびりついているときは浴室用の中性洗剤を使ってこすり落とします。そのまま排水口もこすり洗いし、全体に水をかけて洗浄成分を洗い流します。
鏡の掃除には、シンクの小掃除でも紹介した不織布が毛羽立ちにくくて最適。水を含ませた不織布で鏡を一定方向に拭き、その後、乾いたマイクロファイバークロスで一定方向に拭き上げましょう。鏡は拭きムラを防ぐため、一定方向に拭くのがポイントです。
同様に、水はねや飛び散った石けんかすが付着している洗面ボウル周りの台や横の壁も水を含ませた不織布で拭き、最後にマイクロファイバークロスでから拭きしたら、洗面台周りの小掃除は終了です。
お風呂の小掃除は汚れが気になる部分に的をしぼっても
洗面台の小掃除が終わったら浴室に移動し、そのまま浴室の小掃除をスタート。浴室の主な汚れは水あかや皮脂汚れ、石けんかすなどです。
まずは、シャンプーなどの小物を外に出し、浴室全体にシャワーでお湯をかけて、付着した汚れを緩めるのがコツ。次に、浴室用の中性洗剤をつけたスポンジで鏡→扉→棚→壁→浴槽→床→排水口の順にこすり洗いしていきます。排水口の部品についた細かい汚れは、古歯ブラシでこすり落とします。
毎日の入浴の際に浴槽を掃除しているなら、鏡や排水口など汚れが気になる部分に的をしぼって掃除してもOK。ただし、浴室の壁や扉には目には見えなくても大量の水あかや石けんかすがこびりつき、カビの温床になりやすいので、週1回の小掃除のタイミングで汚れをサッとこすり洗いすることをおすすめします。
鏡のうろこ状の白い汚れは、水あかが乾燥してこびりついてしまったもの。汚れがひどい場合はクエン酸スプレーを吹きかけてこすり洗いし、その後、浴室用中性洗剤でこすり洗いしましょう。
最後に排水口を掃除し終わったら、浴室全体にシャワーをかけて洗浄成分を洗い流せば、お風呂の小掃除の終了です。
タオルを洗濯機に入れる前にもうひと働きさせよう
朝、手洗いや洗顔で使ったタオルで洗面台の周りや鏡をひと拭きしてから、洗濯機に入れる人は意外と多いかもしれません。水はねや飛び散った石けんかすをその都度サッと拭くことで汚れがこびりつくのを防げるので、ぜひ毎日の習慣にしてほしいひと手間です。
同じように、お風呂から出た後、髪や体を拭いたバスタオルも、洗濯機に入れる前にもうひと働きさせたいところ。浴室の鏡やガラス戸、蛇口周りなどをサッと拭いてから洗濯機に入れるようにしましょう。顔や体を拭くタオルで掃除するのに抵抗がある人は、洗面所や浴室近くにマイクロファバークロスを常備しておくのがおすすめです。
毎日の2つの習慣でお風呂のカビが発生しにくくなる!
温度も湿度も高く、石けんかすや皮脂汚れなどエサがたっぷりある浴室は、カビにとって最高の環境。でも、日々のちょっとした習慣でお風呂のカビを発生しにくくすることができます。
1つめはシャワー作戦。お風呂を最後に出る人が浴室全体に熱めのシャワーをかけて飛び散った皮脂汚れや石けんかすを落とし、その後全体に冷たいシャワーをかけて、浴室内の温度を一気に下げることで、カビが発生しにくい環境をキープすることができます。
2つ目はじか置きゼロ作戦。浴室のイスや洗面器などを床にじか置きすると、床との接着面から黒ずみやヌメリが発生しやすくなります。使い終わったらタオルバーなどにつり下げて浮かしておくのが理想的です。最近の浴室の壁はマグネットをつけられることが多いので、マグネットフックで引っかけて収納するという方法もあります。
いずれも最後にお風呂に入る人にやってほしいひと手間なので、家族の協力が不可欠。清潔な環境でバスタイムを過ごすためにも、ぜひ家族のルールにしてみてくださいね。
タスカジ・くくるさんおすすめアイテム
スコッチ・ブライト™ シンク・洗面台用クリーナー(ミニサイズ2個入り)/スリーエム ジャパン
ヌメリやくすみを拭き取るアクリル糸と、石けんかすをかき取るポリエステルフィルムを編み合わせたハイブリッドネットが特徴。水だけで汚れがスッキリ落ち、シンクや洗面台を傷つけずに掃除できるのも魅力※。 隅や蛇口周りにも使いやすいミニサイズで保管もしやすい。
※柔らかいプラスチックやコーティング面は、強くこすると傷がつく場合があります。
セスキの【激落ちくん】400ml/レック
水を独自の方法で電気分解したアルカリ電解水に、セスキ炭酸ソーダを配合したマルチクリーナー。重曹の10倍のアルカリパワーで、油汚れや皮脂汚れ、シンク周りのヌメリ汚れなどをスッキリ落とす。除菌・消臭効果もあるので、キッチン・食卓のお掃除にぴったり。
サンキュ!編集部おすすめアイテム
水回り用ティンクル 防臭プラスW(本体 300mℓ)/KINCHO
お酢の成分の酢酸が水あかや石けんかすなど、水回りの汚れを溶けやすい成分に分解。さらにフマル酸という水あかの洗浄力をアップさせる成分も配合し、ダブルの「酸の力」でシンクや洗面台の汚れを落としてピカピカに。特殊抗菌処方で排水口内での菌の繁殖を抑え、悪臭を防止する効果も。
左/カビキラー(本体 400g)/ジョンソン
独自の強力浸透成分で、カビの根の奥の奥まで強力に浸透しガツンと破壊。タイルの目地やゴムパッキンの頑固なカビはもちろん、シャワーホース、浴槽のふたなどのカビやヌメリも一網打尽。目に見える黒カビだけでなく、これから発生してくる黒カビ予備軍にも威力を発揮。嫌なにおいの原因となる菌やバクテリアを除菌する効果※もうれしい。
※すべての菌を除菌するわけではありません。
右/防ぐカビキラー〈シトラスの香り〉(105mℓ)/ジョンソン
カビキラーで浴室のカビ取りをしたあとに、セットで使用することで防カビ効果が約3カ月続く※カビ防止剤。水なし簡単ワンプッシュで、スプレーに含まれる成分が浴室全体に広がり、カビになる前のカビの胞子の成長を抑制。面倒なカビ取り掃除の頻度を少なく、ラクにしてくれる。無香料タイプもあり。
※カビキラー使用後、防ぐカビキラーを使用した場合。SCジョンソン調べ(環境によって効果は異なります)。