【産後クライシス】愛が冷めた夫との向き合い方

2015/08/07


結婚して何年かたったり、子どもが生まれたりすると、
新婚時代のような気持ちで夫と向き合うのが難しいと感じることがあります。

「夫婦はいつでも仲良しじゃないとダメなのでしょうか?」


ここでは「産後クライシス」真っただ中だという相談者と、
夫と会話がなく老後は家庭内別居かも」という相談者の悩みを取り上げて、
男性女性、両方の立場から、専門家が答えます!


ケース1)相談者は結婚3年目の29歳。夫は28歳、長男0歳。

長男を出産してから、夫がそこにいるだけでイライラして、やさしくできない、
「産後クライシス」に悩んでいます。


「夫は子どもの面倒もそれなりに見てくれますが、
私が子どもをお風呂入れている間、お菓子を食べていたり、
夜中に子どもがギャン泣きしても、寝続けていたり……
そんなところにイライラし、キツく当たってしまうんです。
それを見かねた両親からは、「もっと夫を大事にしなさい」と注意されました。
夫にひどい態度をとっていることは自覚しているのですが、どうしてもやさしくできません。」



<男性意見>監修/大塚寿

「夫を育児のはけ口にしている印象を受けます。
ひどい態度をとり続けて夫のプライドを傷つければ、浮気に走る可能性も。
イライラしないためには、自分自身が子どもと離れて息抜きする時間が必要です。
“土曜日は子どもを夫に預けて出かける”など息抜きを習慣にして、
育児ストレスを外で発散できれば、夫にもやさしくできると思います。」



<女性意見>監修/白河桃子

「産後は体の変化などで、イライラしてしまうのは当たり前
週末半日ぐらいは夫に育児を任せて、自分の時間を作りましょう。
はじめは頼りないかもしれませんが、夫が少しでもできたら大げさにほめて、
イクメンを育てるつもりで割り切って!
1人でがんばりすぎず、夫婦でいっしょに産後クライシスを乗り越えて。」




ケース2)相談者は結婚6年目の37歳。夫は40歳、長男5歳、二男3歳。

家庭よりも仕事を優先する夫。家にいても会話もなく、
老後は家庭内別居になるのでは?
と不安です。


「夫は仕事が忙しく、朝早く夜遅い生活で、
顔を合わせることが少ないうえに、家にいても会話もないんです。
「もっと家族の時間が欲しい」と伝えたことはあるのですが、
夫の仕事人間ぶりは変わらないどころか、
夫自身は“家庭がうまくいっている”と思っているようで、
私の不満には気づいてもいません。
このままでは、子どもが独立して夫婦二人になったら、家庭内別居になりそうです。」



<男性意見>監修/大塚寿

「家庭を顧みない夫の典型で心配です。
40代のうちに仕事以外のことにも目を向けておかないと、
定年後に家庭での居場所を失います。町内会や趣味など何でもいいので、
会社以外に居場所をつくれるよう、きっかけを作ってあげてください。
子どもの少年団など、子どもを利用するのも得策。
そうした活動を通じて家族の時間が増えれば、夫婦の会話も増えてくると思います。」


<女性意見>監修/白河桃子

男性は“察する”ことが苦手な生き物。
あなたの“寂しい思い”に気づかせることが大事です。
家の中で話すと日常に紛れて、思いが届きにくいので、
外出先のカフェなどで、きちんと向き合って伝えるといいでしょう。
その際、『もっと〇〇してよ!』など感情的になっては逆効果
『私は寂しいと思っている、もっと一緒にいたい』と自分を主語にして話すこと。
『週末は家族で〇〇しよう』など具体的に何をしてほしいか伝えることもポイントです」


Answer.
仲のいい夫婦は「努力」でつくっていくもの

夫婦は他人どうし。努力なしで仲良くいられるものではありませんよね。
仲がいいときもあれば悪いときもあって当然。
また、ラブラブだけが仲良しなのでもないのでは。
一時的に気持ちが離れたとしても、助け合う気持ち、感謝の気持ちを忘れずにいれば、
居心地のいい関係をつくることができるでしょう。




『サンキュ!』2015年8月号「夫婦って、仲良しじゃないとダメですか?」より一部抜粋
監修/大塚寿、白河桃子、構成・文/田谷峰子

『サンキュ!』最新号の詳細はこちら

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