令和夫婦の最新事情!30年前と現在で夫婦のカタチはどう変わった?三松真由美さんに聞きました

令和夫婦の最新事情!30年前と現在で夫婦のカタチはどう変わった?セックスレス改善提案の第一人者 三松真由美さんに聞きました

2024/11/01

夫の役割、妻の役割がハッキリ分かれていたころにくらべると、現在はさまざまな夫婦のカタチがあります。令和の夫婦事情は、30年前とくらべてどのように変わり、さらに今後はどうなっていくのでしょうか?「恋人・夫婦仲相談所」を運営する、三松真由美さんにお話をうかがいました。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生か...

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三松真由美さん

<プロフィール>
三松真由美さん
恋人・夫婦仲相談所 所長 執筆家
夫婦仲、恋仲に悩む女性会員1万3千名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演、メディア取材、連載多数。セックスレス改善提案に定評がある。日本フェムテック協会顧問。2024年に恋人・夫婦仲相談所のオウンドメディア『トキメキ』始動。相談事例をショートドラマで配信、若手後継者とのYouTube配信など時代に合わせて女性の悩みに寄り添い続ける。

じつは更新されていないのかも?昔と今の夫婦像

じつは更新されていないのかも?昔と今の夫婦像

専業主婦世帯と夫婦共働き世帯の割合が初めて逆転したのは90年代になってから。完全に逆転したのは90年代後半に入ってからです。それ以前は、誰もが名前を聞いたことがあるような大手企業に勤めている女性でさえ、結婚したら仕事を辞め、専業主婦になることがほとんどでした。夫が大黒柱として外で働き、妻が家を守るというスタイルがふつうだったそうです。

バブルの残り香ただよう時代。イクメンなどという言葉はまだなく、家のことは妻に任せきり、という家庭も少なくなく、夫婦のパワーバランスが今とは違っていました。

現在は、ライフスタイルが変化しており、妻も働くケースが増え、妻も夫も同じくらい子育てをしないと成り立たなくなっています。しかしよく考えると、30~40代のいわゆるミレニアル世代の夫婦たちの親は、50代後半から60代くらい。まさに昭和の「パパが大黒柱だった時代」の、ママたちに育てられてきた世代。

「パパのおかげで暮らしていると話すママたちに育てられているから、そこが抜けきらないのでは?」と話す三松さん。時代が変わっても、イメージする夫婦像は、さほど昔と変わっていないのかもしれません。

令和夫婦の切っても切れない課題は「家事分担」

令和夫婦の切っても切れない課題は「家事分担」
kazuma seki/gettyimages

今、若い世代から寄せられる夫婦の悩みで多いのは、圧倒的に「家事分担」についてです。

「昔は妻がそれは私が全部やります、ですむケースも多かったかもしれません。しかし現在では、そうは言っていられませんよね。話を聞くと、妻がやって欲しい家事のレベルに夫が達していない状態で、納得がいかないということが多いです。また、子どもが急に発熱してしまった際の保育園の送り迎えは妻ばかり…などの声も」。

日々のこまかい家事や育児の不満から、夫婦げんかが大きくなってしまう場合があるのだそう。

戦略的な考え方で夫婦円満に

mapo/gettyimages

「家事分担は夫婦フィフティフィフティが理想です。でも、実際的な問題としてそれを実現するのがむずかしいという現実もあります。そんなときはパフォーマンスでいいから、ときには妻側が夫を立ててみるのもひとつの手」と、三松さんは提案します。

正論は大事ですが、「私たちは同じ立場でしょ?」と正論だけ言い続けてしまえば、夫婦がずっとぶつかり続けてしまう、とも話します。

「なんで女性ばかりががんばらなきゃいけなの?と思うかもしれませんが、じつはちゃんと自分をコントロールしたコミュニケーション。夫婦円満でいるためには、まずは自分を常にご機嫌にしておくことが大切。自分のメンタルをいつもご機嫌にキープするための戦略としてやってみて。ずっと喧嘩をしてぶつぶつ言うよりも、その方が圧倒的にラクです」。

冷蔵庫に「理想の夫婦像」を書いて貼るべし!

「令和の理想の夫婦はどんな夫婦ですか?」の質問には、「多様性の時代に、金太郎飴のような画一的な理想像は出てこないと思います。一つの理想の夫婦ではくくらない方がいい」と答える三松さん。バラバラの個が混沌と存在している時代だから、理想の夫婦は自分たちで話し合って決めないといけません。

イメージも大事ですが、自分たちのオリジナリティが大切です。夫婦会議で、自分たちの理想の夫婦を10個ずつあげて、そのベスト3を冷蔵庫に貼りましょう。「喧嘩をしたら次の日には謝り合える夫婦」など、具体的に出てくれば出てくるほど、いいのだそう。

「さらに、ちょっとでも夫婦仲に不安を感じたら、すぐに相談できる場所を探しておくことも大切。悩んだときに相談できる場所があれば、気持ちに逃げ場があります」と語ってくれました。

多様な夫婦のカタチを尊重し、自分たちに合った関係を築くことが、令和の夫婦に求められていることだと言えそうです。


「トキメキ by 夫婦仲相談所」は、夫婦仲に悩んだときの気持ちの逃げ場や癒しの場にしたいと三松さんが作ったオウンドメディアです。三松さん原作のショートドラマも必見です。

執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 マミ
1976年生まれで小学生と大学生の母。更年期かな?という症状が見え始め、ライフスタイルを見直しているところです。元家政婦の経歴を活かし、サンキュ!STYLEにて家事に関する記事などを執筆中。

 
 

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