【告白】愛情がない夫、お金を使い果たす夫・・・それでも妻が「離婚しない理由」とは。
2016/06/21
離婚を考えたことはありますか?
実際、夫に対する愛情や信頼はなくなったけど、結婚生活を継続している女性たちは少なくありません。
そんな「今は離婚しない」選択をした女性たちに話を聞いてみました。
彼女たちは、どんな理由で離婚を考え、どうやって不本意な結婚生活に折り合いをつけているのでしょう?
CASE1「私自身が母子家庭育ち。同じ苦労を子どもにはさせたくない」
O・Kさん(43歳)
●結婚16年目 ●子ども2人(14歳、11歳) ●パート(飲食店) ●16年前から離婚を考え始めた
「結婚前は家庭的だと思っていた夫は実はまったく家事に協力的でなく、妊娠中に切迫早産で長期の入院をしていたとき、不安でいっぱいの私を放置して遊んでいました。
結婚したからといって急に家族になれるわけではないのだからと思い「家族になるため、お互いもういっぺんやり直さへん?」と話しても伝わりませんでした。
私は2歳のときに父親を亡くし、母子家庭の苦労を身にしみて感じています。経済面はもちろんですが、なによりつらかったのが世間の偏見。
就活のときは「母子家庭の人はダメ」とハッキリ言われ、不採用になったこともあります。時代は変わったかもしれないけれど、子どもたちには私のような苦労はさせたくない。それに、離婚しても夫が楽になるだけで悔しいので、離婚はしないと決めました。
夫は家庭も仕事も順調で幸せだと思っていると思います。私は私で、夫が私に関心がないのをいいことに、ママ友とランチ、ライブ、映画、飲み会と楽しく遊んで自己完結しています。
そんな風に自分が自由に楽しむようになってからは、夫への期待も少なくなり、夫の自由が許せるようになりました。
CASE2「今すぐ離婚したら生活できなくなる。まずはお金の土台を固めることに」
M・Kさん(31歳)
●結婚7年 ●子ども3人(6歳、4歳、2歳) ●派遣バイト(イベント販売員) ●2~3年前から離婚を考え始めた
「夫の金銭感覚の甘さにうんざりです。家族を養うという自覚がなく、手元にあるお金がなくなるまでパチンコで使い切ってしまうので、子どもたちの将来のために貯蓄したい私はとても困っています。
離婚してしまえば気持ちは楽になると思いますが、今の私は月に数回の派遣バイトを始めたばかりで収入は少なく、離婚後の生活費など考えると踏み切れない部分があります。それに、子どもたちはまだ小さいので、離婚のことを理解するのも難しいはずだし、親が1人欠けたり、住む場所や環境が変わると気持ちが不安定になってしまうのでは?という心配もあります。
なので、将来的に離婚できるように、今はまず自分の収入を安定させ、子ども3人を養えるお金を蓄えることが先決だと気持ちを切り替えて暮らしています。
夫にはお金に関する危機感はないようですが、家庭生活すべてを放棄しているわけではなく、子育てには協力的だし、子どもたちも父親を必要としています。
私自身も「いざというときに向けてお金を備えよう」と前向きに考えることで吹っ切れた部分があり、しばらくはこのまま様子をみていこうと思っています。」
結婚生活は、夫婦関係、親子関係、愛情、経済、などなど、様々な要素から成り立っていますが、すべてがいつも完璧とはいかないし、何を大切に感じるかも人それぞれ。
離婚をしたことで得られる幸せもあれば、踏みとどまったからこそ見つけられる幸せもあるでしょう。
「離婚」が頭をよぎったら、いろいろな人たちの話を聞いてみるといいですね。
参照:『サンキュ!』6月号「それでも私が離婚しない理由」より一部抜粋 イラスト/カトウナミエ、取材/本木頼子、文/田谷峰子
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