衝撃!洗濯洗剤の「抗菌」は菌の増殖を抑えるだけで菌を取りきることができない!?洗濯物のイヤな臭いの対策方法とは!
2021/07/16
雨が続く季節は、洗濯物を部屋干しする機会が増えますよね。乾きづらいだけでなく、生乾きの臭いも気になるもの。
部屋全体にその臭いが充満すると、とってもブルーな気持ちになりますよね。
今日は、この時期気になる洗濯物の臭いの原因と、いつもの家事にちょい足しするだけの対策方法をサンキュ!編集部のMがリポートします!
洗濯物がにおう原因は生乾きだけじゃない!?
みなさん、洗濯物がにおう原因は生乾きだと思っていませんか?
お掃除のプロ・尾崎さんの記事によると、洗濯物のイヤな臭いは生乾きが原因というより、洗濯槽のカビや雑菌が洗濯物について繁殖するからなんだそう。
参照:「【プロ監修】洗濯物がにおう原因は生乾きじゃない!?最高にラクな臭い対策」
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=44099
これを聞いて、「菌が原因なら、うちは抗菌洗剤を使っているから大丈夫!」と思われた方もいるかもしれません。
ちょっと待ってください!!
洗濯洗剤のパッケージによく書かれている「抗菌」、実は菌の増殖を抑えることはできますが、菌を取りきることはできないようです!
「抗菌」と「除菌」の違いはなに?
微生物研究所の所長で徳島大学名誉教授の高麗寛紀先生※によると、「『抗菌』とは当該製品の表面における細菌の増殖を抑制することで、『除菌』とは対象物から増殖可能な細菌数を有効量減少させること」。
つまり、「抗菌」洗剤は着用中の菌の増殖を抑えることはできるけど、洗濯をしても菌を取りきることはできないため、洗濯でもっと菌を取るには、「除菌」できる洗剤が必要だったのです。
※高麗寛紀先生:高麗微生物研究所所長、工学博士、徳島大学名誉教授。日本防菌防微学会名誉会員を務める微生物制御研究の第一人者。
約3人に1人が「抗菌」と「除菌」は同じだと思っていた!
さらに、「抗菌」と「除菌」の違いについてアンケートを行ったところ、なんと約3人に1人が「抗菌」と「除菌」は同じだと思っていると回答しました。※
※P&G調べ:全国の20代~60代の男女1000名対象(2021年6月)
みなさんは「抗菌」と「除菌」の違い、知っていましたか?
洗濯物のイヤな臭い、2つのちょい足し家事で対策しよう
「抗菌」では、臭いの原因となる「菌」を取りきることができないことがわかりましたね。
ではどうやって対策すればいいのか…。
家事のプロとサンキュ!編集部オススメの、家事とも呼べないくらい簡単なたった2つの対策方法を紹介します!
【対策1】洗濯機のふたは24時間開けっぱなしにし、洗濯物は入れない
密閉空間で多湿な洗濯槽の裏は、ニオイの原因となる菌やカビが繁殖しやすい環境です。
洗濯機を使わないときはふたを数cmでもいいので開けておき、通気性のいい状態をキープしておくこと。
そして汚れた洗濯物は洗う直前まで洗濯機に入れないことが菌の繁殖を防ぐコツです。
参照:「【プロ監修】洗濯物がにおう原因は生乾きじゃない!?最高にラクな臭い対策」
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=44099
【対策2】洗濯するときは「除菌」ができる洗剤を使う
洗濯用洗剤のパッケージでよく見かける「抗菌」では菌の増殖を抑えるだけなので、菌を取り除くには「除菌」ができる洗剤を選ぶのがポイントです。
ちなみにこちらは1日使用したタオルを「抗菌」、「除菌」それぞれの洗剤で洗ったときの実験結果※。
「抗菌」(*1)洗剤で洗ったタオルについた菌
「除菌」洗剤(*2)で洗ったタオルについた菌
※P&Gが実施した実験結果の映像。実験室での洗浄による除菌評価。
実際に使用したタオルを使用のため、結果にはばらつきがあります。
1日使用したタオルを弊社抗菌洗剤と除菌洗剤で洗浄。
*1:P&G社従来品。すべての菌の増殖を抑えるわけではありません。
*2:すべての菌を除菌するわけではありません。
洗濯機のふた対策と、除菌ができる洗剤で、洗濯物の臭いと菌とサヨナラしよう!
いかがでしたでしょうか? 洗濯物のイヤな臭いの原因が実は「菌」だったこと、そして「抗菌」では菌を取りきれていなかったなんて、驚きですよね。
使わないときは洗濯機のふたは開けておく、除菌ができる洗剤を選ぶ、2つの対策で洗濯物の臭いと菌の悩みを解決しましょう!
取材/サンキュ!編集部
文/田谷峰子