家族で見逃しがちなケアを見直そう! 冬の肌トラブルQ&A

2021/11/25

冬になると増える肌トラブル。コロナ禍では、手洗いやアルコール消毒などで肌への負担が増え、悩んでいる人も多いのでは? 家族みんなで気になる肌トラブルについて考えましょう。

教えてくれたのは…
玉城有紀先生

「溝の口駅前皮膚科」院長。「自由が丘ファミリー皮ふ科」「二子玉川ファミリー皮ふ科」総院長。わかりやすくていねいな説明と、相談しやすい環境づくりを心がけている。テレビ、雑誌など、さまざまなメディアで活躍。

Question1 冬になると肌トラブルが多くなるのはなぜ?

A.気温の低下と空気の乾燥により、肌が刺激を受けやすくなります
気温が下がると、汗や皮脂の分泌量が減るため、肌は乾燥しやすい状態になります。さらに、空気やエアコンなど、外的な要因によって乾燥が進み、肌のバリア機能が低下。刺激を受けやすくなり、肌のいちばん外側にある角質細胞が荒れてしまいます。

Question2 コロナ禍の手洗い 肌のために気をつけることは?

A.間違った手洗いが肌トラブルの原因かも。まずは手洗いを見直しましょう
手洗いもアルコール消毒も、頻度が高くなると肌へのダメージはどうしても大きくなります。でも、実は手洗いの頻度以上にトラブルの原因になるのが間違った手洗い。手洗い習慣を見直して、正しいウイルス対策を心がけましょう。

ここを見直そう! 手洗いの三原則

(1)ゴシゴシこすらない
肌への刺激を防ぐため、ゴシゴシ洗いはNG。石けんをよく泡立て、やさしく洗いましょう。汚れがたまりやすい指の間やつめの先などは念入りに。
(2)石けんはよく洗い流す
肌に石けんの成分が残っていると、ダメージの原因になります。手洗い後は流水でよく洗い、石けんをしっかりと流しましょう。
(3)水分をきちんと拭く
水分が残っていると、蒸発する際に肌の潤い成分が奪われます。アルコール消毒の効き目も下がるので、しっかり拭き取りましょう。

Question3 肌トラブルから手を守る方法はある?

A.手袋を効果的に利用して、肌を刺激から守りましょう
外的な刺激から肌を守るためにも、外出時の手袋は効果的。ただし、手袋の中が蒸れて汗をかいてしまうと逆効果。綿などの天然素材がおすすめですが、他素材の場合は汗を拭くなどのケアを。また、家での水仕事の際にもゴム手袋を着用しましょう。

Question4 子どもの肌トラブルを防ぐ方法を教えて!

A.正しい手洗いができているか、見守りましょう
子どもは大人よりも肌が弱いうえに、好奇心でいろいろな所をさわったりするため、肌に刺激を受けてしまいがち。すべての行動から目を離さずにいることはむずかしいですが、手洗いだけでも見守りたいもの。帰宅後の手洗いはできるだけ親子一緒に行いましょう。

Question5 入浴時に気をつけることは?

A.熱すぎる湯や長風呂はNG。湯上がり後はすぐに水分を拭きましょう
つい熱い湯にじっくりつかりたくなりますが、いきすぎると肌の乾燥を進ませる要因に。入浴は38〜40℃の湯で15分程度が最適。湯上がり後は浴室など湯気が立っている場所で、すぐに体や髪を拭くこと。自然乾燥はNGです。

Question6 ひびやあかぎれになってしまったら、どうすればいい?

A.市販薬でケアするほか、クリニックに相談しましょう
肌トラブルが進み、ひびやあかぎれになってしまったら、市販薬などで早めにケアを。ほうっておくとさらに悪化してしまうので、注意しましょう。なかなか治らない場合は、自己判断せずクリニックに相談しましょう。

<Column>
最近気になるマスクトラブルとは?

コロナ禍でなにかと話題にのぼるマスクトラブル。こすれが原因の肌荒れや、蒸れて汗や皮脂がたまり、ニキビができるなど、症状もさまざま。気にしすぎてストレスを感じるのも悪影響です。早めのケアで肌にも心にも負担をかけないようにしましょう。

監修/玉城有紀 構成・文/田久晶子 デザイン/永田理沙子(dig)  編集/サンキュ!編集部

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