美容やメイクに詳しくない人こそ必見!40歳を迎えるあたりから“美容の曲がり角”を感じ始めていませんか?自己流のケアでは老けを加速させてしまうことも。若々しさをキープするためのスキンケア10のポイントをご紹介します!

<教えてくれた人>: 美容皮膚科医 上原恵理
美容クリニック「THE ONE.」院長。YouTube「えりりんちゃんねる」のスキンケア解説が大人気。著書に...
- やり過ぎが老化を加速させていた!スキンケアの新常識は「触り過ぎない」が正解
- スキンケアの新常識10のポイント
- 洗顔:洗顔料は泡立ちで選ぶ。洗いすぎはNG
- 保湿:たくさん塗っても効果は同じ!肌の状態で選ぶのがカギ
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やり過ぎが老化を加速させていた!スキンケアの新常識は「触り過ぎない」が正解
スキンケアにお金と時間をかければかけただけ、きれいになれる!そう思っている人も多いのでは?でも、そのやり過ぎが老化の原因になるケースも。正しくスキンケアすれば、手間ひまかけなくても肌が若返ります!
スキンケアの新常識10のポイント
ここからは、“やり過ぎない”“触り過ぎない”をキーワードに、アラフォー世代のためのスキンケアの新常識をポイント別にわかりやすく解説します。正しいお手入れをいま一度おさらいして、若々しさをキープしましょう!
point.1 触るほどに、肌のハリ成分が劣化!たるみやしわができる
肌に触り過ぎて摩擦が加わると、表皮下の真皮で肌のハリを保っているコラーゲンやエラスチンが失われます。すると、皮膚がどんどん垂れ下がり、たるみやしわに。さらにマッサージなど肌を引き伸ばすような刺激が加われば、皮膚と骨をつなぐ靱帯(じんたい)もゆるみ、たるみが悪化するのです。
point.2 摩擦でしみも肝斑(かんぱん)も増えていく……
紫外線など外部からの刺激を受け続けると、肌を守る役割のメラニンが生成されます。これが排出されずに沈着している状態がしみ。肌への摩擦も外部刺激なので、しみが増えます。さらに、治療しにくい肝斑も摩擦が一因。一度できるとあらゆる刺激で悪化するので、予防が重要です。
洗顔:洗顔料は泡立ちで選ぶ。洗いすぎはNG
point.3 洗顔料は泡立ちが良いものを
肌をこすらないためには、よく泡立つ洗顔料を選ぶことが大切です。泡立てネットなどを使用し、顔にのせたとき指先で肌を感じないくらいの泡が◎。角栓が詰まっている小鼻周りだけは、優しくくるくるしてOK。洗い流すときは32℃くらいのぬるま湯が、皮脂をよく落としてくれます。
泡をしっかり立てて「押さえるだけ」でOK!
洗い流すときは32℃くらいのぬるま湯で
洗顔のコツは4つ!
1 泡を顔にのせる時間は30秒くらい!
2 洗顔料は、ケチらずたっぷり
3 皮脂の多い鼻やおでこからのせる
4 くるくる動かさない
point.4 「汚れは徹底的に落とす」はやり過ぎ!
皮膚にはターンオーバー(肌が生まれ変わるサイクル)があるので、汚れが少し残っていても自然とはがれ落ちます。逆に洗い過ぎて乾燥すれば、バリア機能が崩壊。その結果皮脂分泌が増え、角栓が詰まるという悪循環に。過剰なクレンジングや洗顔は、逆効果だと心得ましょう。
クレンジング力が弱くて角栓が詰まるとき以外は、基本的にW洗顔はしなくてOK
保湿:たくさん塗っても効果は同じ!肌の状態で選ぶのがカギ
point.5 化粧水を浸透させる努力は、実はムダ……
洗顔時に顔はぬれるので、角質水分量はアップ。「保湿はちょっと整える程度の感覚でOK。角質水分量は一定量あればいいので、必死に浸透させる必要はありません」と上原さん。
肌トラブルがなければ、プチプラでも十分!上原さんイチオシはこれ
〈医薬部外品〉肌ラボ(R)極潤薬用ハリ化粧水
しわ改善やしみ対策に効果があるナイアシンアミドや潤い成分のヒアルロン酸を配合。化粧水はとろみのあるテクスチャーで、保湿効果も◎。エイジングケア向きでコスパ最強。
170ml ¥1,100(編集部調べ)/ロート製薬
〈医薬部外品〉肌ラボ(R)極潤薬用乳液
140ml ¥1,100(編集部調べ)/ロート製薬
point.6 乳液とクリームは油分量の違い。両方使う必要はなし
保湿の乳液やクリームは、たくさん塗っても効果は同じ。乳液かクリームかは肌の状態で選んで
ざっくり言えば、水分が多めなのが乳液、油分が多めなのがクリーム。好みや乾燥度合いによって選べばOK。「低刺激でコスパがいい、ワセリンもおすすめです」と上原さん。
point.7 年々目立つ毛穴ケアにも2つの成分が効く!
ターンオーバーを促進するビタミンCは詰まり毛穴や、加齢によるたるみ毛穴に効果的。また、ナイアシンアミドは、たるみ毛穴や開き毛穴を目立たなくする効果があります。
アラフォー世代が注目すべき2大成分
1 ビタミンC
コラーゲンの生成を助け、肌のハリをキープ。また、メラニンの生成を抑制し、しみや色素沈着を緩和します。肌の老化を防ぐ抗酸化作用も。
2 ナイアシンアミド
ビタミンB3 の一種で、近年しわ改善や美白効果成分として薬事承認された注目株。しみや肌荒れ予防、皮脂の分泌抑制効果も。
日焼け止め:ケアのなかで最重要!量とタイミングがポイント
point.8 紫外線は「老化光線」。しみやたるみが悪化!
紫外線のUVBは、浴びると皮膚の表面で吸収され、やがてしみやそばかすに。UVAは皮膚の奥まで届き、真皮のコラーゲンを破壊してたるみやしわを引き起こします。
point.9 朝起きたら、洗顔→保湿→日焼け止めを1セットに
「日焼け止めまでがスキンケア!」と上原さん。洗顔したら、保湿、日焼け止めまで一気に塗るのを習慣に。日焼け止め効果のある下地を使用する際も、日焼け止めはマストです。
塗るコツは2つ!
1 適正量(500円玉大)を塗る
2 メイクの30分前に塗っておく→メイクがよれません!
point.10 日焼け止めは「PA」をより重視して選んで
紫外線をブロックする度合いをUVAはPA、UVBをSPFで表示しています。「皮膚の奥まで入るUVAがより厄介なので、特にPAが重要。PA++++のものを選ぶと安心」。
上原さんイチオシはこれ
Love me Touch シルキーUVミルク
上原さんが開発。高い紫外線防御力(SPF50+、PA++++)を誇りつつ、肌への負担は最小限(赤ちゃんの肌にも使用可能)。ヒアルロン酸やヒト型セラミド配合で、スキンケア効果も。
50g ¥3,080 / NIKU
<教えてくれた人>
美容皮膚科医 上原恵理さん
美容クリニック「THE ONE.」院長。YouTube「えりりんちゃんねる」のスキンケア解説が大人気。著書に『さわらない美容』(KADOKAWA)など。
参照:『サンキュ!』2025年7月号「大人の美容学び直し」より。掲載している情報は2025年5月現在のものです。撮影/片岡祥 漫画/ashimai 構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部