それ、老け見えの原因かも?大人女性が見直すべきスキンケアとメイク習慣

2025/09/12

「老け見え」の原因は、シミやシワだけではありません。見た目年齢を左右するスキンケアやメイク、姿勢・表情の落とし穴を、日本橋いろどり皮ふ科クリニックの院長である横井彩氏に聞きました。

子育て・心理分野を得意とするチャイルドコーチングアドバイザー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。子...

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Q.どんな肌トラブルが「老け見え」の原因になりますか

肌の悩みは誰にでもありますが、実は自分が気にしているトラブルが、他人からはほとんど見えていないことも少なくありません。

例えば、多くの人が気にする毛穴の開き。鏡でじっと見つめて悩みがちですが、目の前で話していても、他人にはほぼ見えていません。

一方で、「老け見え」しやすいのは、数m離れていても目に入るトラブルです。

例えば

・濃いシミ
・目のまわりのくすみ
・小ジワや深いシワ
・フェイスラインのたるみ

などが挙げられます。

これらのトラブルは最初に目がいきやすく、パッと見たときの印象を実年齢より上に感じさせます。

また、スマホを長時間見続ける姿勢や、無表情で過ごす時間が長く続くと、あご下のたるみやほうれい線の深まりにつながります。また、眉間のシワは貫禄のある印象を与えてしまいます。

「若く見えること」だけが正解ではありませんが、年齢を重ねても若々しい印象を持ち続け、いきいきとした表情でいたいですよね。

Q.「実年齢より老けて見られる人」がやりがちな、間違ったスキンケアはありますか

出典:写真AC

紫外線対策を怠りがちな人は、実年齢より老けて見られるリスクが上がります。肌の老化に最も影響を与えるのは紫外線によるダメージです。紫外線はシミだけではなく、肌そのものの老化の直接的な原因になります。シーズンや時間の長さを問わず、紫外線対策は気を抜かないようにしましょう。

そのほか、肌への摩擦に気を付けている方が少ないとも感じます。摩擦が加わっている状態が続くと、肌はくすみがちになり、なめらかさが不足します。スキンケアからメイクの全ての工程で、無意識に肌をこすっていないか注意してみてください。

特にスキンケアでコットンを使っている方は要注意です。どちらかというとコットンは、上級者向きのスキンケアアイテムだと考えましょう。

摩擦をできるだけ避ける生活を3カ月ほど続けると、少しずつ肌に透明感が出てきます。急に日焼け止めを塗り始めても、これまでに受けた紫外線ダメージはすぐには取り戻せませんが、日々の摩擦を減らすことで肌は元気になっていきます。肌をこすらない工夫は、効果が表れやすい 「改善の伸びしろ」が大きいケアだと言えます。

Q.「おばさんっぽく見える」メイクの特徴はありますか

ベースメイクを顔全体に同じ濃さで塗るのは、「おばさんっぽく見える」メイクの代表です。特に、最も隠したい濃いシミなどに合わせて、カバー力の高いファンデーションを選んでしまうと、厚塗りで古い印象になります。

実は、ファンデーションは老け見えしやすいアイテムのひとつです。シワのある部分に塗ると、ファンデーションがシワに入り込み、かえって目立ってしまいます。さらに、シミがうっすら透けて見えることで、肌全体の色が本来より暗く見えます。

気になる肌トラブルはファンデーションではなく、優秀な下地やコンシーラーなどに頼るのがおすすめです。

具体的には

・シワや乾燥が気になる部分には、保湿力やツヤ感のある下地で補正する
・濃いシミには、フィット力の高いコンシーラーをシミだけに乗せる

などがいいでしょう。

このように悩みに合わせたメイクアイテムを使いこなし、ファンデーションは薄く塗ることで、若々しくフレッシュな印象になります。

Q.若々しい肌や見た目を保つためにできるセルフケアには、どのようなものがありますか

出典:写真AC

セルフケアとして、まず大切なのは保湿です。摩擦に注意しながら、手のひらの「面」を使って、丁寧にスキンケアアイテムを肌に浸透させます。化粧水だけではなく、乳液などを使って油分も適切に補いましょう。

また、顔をきちんと洗うことができていない方も、意外と多いです。乾燥を避けようと洗顔の回数を減らしたり、お湯だけで洗顔を済ませたりする人も少なくありません。

肌のターンオーバーは年齢とともにどんどん遅くなります。このターンオーバーが遅くなると、古い角質や汚れが残り、スキンケアアイテムも浸透しにくくなります。

洗顔を避けすぎることは、ターンオーバーのサイクルの乱れにつながります。朝晩の洗顔に加え、週に1~数回、軽いピーリング作用のある洗顔料や拭き取り化粧水などを取り入れてみてください。

表情や姿勢も大切です。目を開く筋力が落ちて目が重くなると、眉毛を一生懸命上げるようになり、額に深いしわができる原因になります。目をきちんと開くことを意識しましょう。

さらに、姿勢が悪くなるとあご下がたるみ、肩が丸くなります。そうすると、顔まわりから首、肩にかけて「おばさんっぽい」印象のフォルムになってしまいます。

こういった表情や姿勢は毎日のちょっとした意識で改善できることなので、ぜひ取り入れてみてください。

教えてくれたのは・・・

横井彩 院長

2003年 秋田大学卒。2017年 藤田医科大学 総合アレルギー科講師。都内クリニック院長職を経て、2021年 日本橋いろどり皮ふ科クリニックを開院。ニキビや敏感肌など慢性的な肌トラブルに対して、スキンケア指導も含めた丁寧な診療を信条とする。一般皮膚科を主に、美容皮膚科も併設し、医学的根拠のある美容治療も行っている。自身も化粧品への関心が高く、化粧品のパッチテストも行っている。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

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