神さまへの「感謝の気持ち」を表すために、基本のお作法をおさらい
参拝にさいしていちばん大切なのは、神さまに感謝の気持ちを表すこと。
感謝の気持ちを伝えるための、基本のお作法を紹介します。
お作法1:手水舎(てみずや)で手と口を清める
神社の鳥居をくぐった先にある手水舎は、参拝者が身と心を清める場所。
設置されている柄杓(ひしゃく)を使い、手と口をすすいでお清めしましょう。
●「お清め」の流れ●
右手で柄杓を持ち、柄杓に水を汲み、左手をすすぎます
↓
柄杓を左手の持ち換え、右手をすすぎます
↓
柄杓を右手に持ち換え、左手に水をため、その水で口をそそぎます
↓
最後に左手をそそぎます
※感染対策のため、柄杓を置いていない神社もあります。
お作法2:「二礼二拍手一礼」で参拝する
参道を進んで神前に進み「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼します。
●「二礼二拍手一礼」の流れ●
[ 二礼 ] 深いお辞儀(礼)を2回繰り返す
↓
[ 二拍手 ]両手を胸の高さで合わせて拍手を2回打つ
↓
[ 一礼 ]両手をおろし、最後にもう1回、深いお辞儀(礼)をする
※神社によっては異なる作法もあります。
初詣に行ったらお神札をいただこう
神社で頒布(はんぷ)される紙・木製の札のことを「お神札(おふだ)」と呼び、家族の健康や安全などを願い、おうちにまつります。お神札を毎年新しくすることで、新たな活力をいただくとされています。
伊勢の神宮のお神札は、全国の神社で受けられる
伊勢の神宮は、正式には「神宮」とお呼びします。天の石屋戸(あまのいわやと)で皆さんご存じの天照大御神(あまてらすおおみかみ)をおまつりし、三重県伊勢市にあります。
皇室の御祖神(みおやがみ)であると同時に「日本人の心のふるさと」として古くから多くの人々に敬われ「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれてきました。平清盛、足利義満、織田信⻑など、歴史上のそうそうたるメンバーも、伊勢の神宮をお参りしたことがあると伝えられています。
そして伊勢の神宮のお神札は、正式には「神宮大麻(じんぐうたいま)」といい、伊勢の神宮において丁重に奉製され、氏神神社やお近くの神社を通じて頒布(はんぷ)されます。つまり、伊勢の神宮のお神札は全国の神社で受けられるのです。
お住まいの地域の「氏神さまのお神札」と「神宮大麻」を受け、一緒におまつりしましょう。
今年への感謝と、来年の健康と幸せへの祈りを携え、さぁ、神社へ
新年の決意やお祈りをするとともに神様への感謝を忘れず、「今年も見守っていてください」という気持ちを大切にしながら、来年も皆さんが幸せな1年を過ごせるよう、是非家族そろって初詣に行ってみてください。
協力/神社本庁