ママ必見!【6歳までの年齢別】お手伝い3つのポイント
2022/02/08
4歳になると、相手のことを思って行動できるようになります。それぞれの年齢に合ったお手伝いとは何か、おうちのかたがどう関わるとよりいっそうお子さんが成長するか、をご紹介します。
お手伝いをきっかけに育つものって?
お手伝いは、子どもの成長によい影響を与える日常体験のひとつです。そのためには、ただお手伝いをしてもらうだけでなく、おうちのかたからの認めや感謝の言葉が欠かせません。お子さんがお手伝いをしてくれたあとは、ぜひ「ありがとう」「助かったわ」と声をかけてくださいね。おうちのかたの言葉かけによって、お子さんは人の役に立つうれしさや、やり遂げた達成感を味わうことができます。こうした体験の積み重ねが、"思いやり"や"自立心"につながっていくのです。
それでは、年齢別のお手伝いの大切さについてご紹介していきます。
年齢別・お手伝いのステップアップ例
【3歳頃まで:大人と同じことをして、親子の愛着関係を築く】
おうちのかたのそばにいて、同じことをしたがる時期。まねっこ遊びの延長でお手伝いをしようとすることもありますが、目的ややり方を理解しているわけではありません。
【4・5歳頃:目的や意味を理解しながら、いろいろなお手伝いを体験する】
頼まれたことをやり遂げ、認められる達成感を繰り返し味わうことで、進んで人の役に立とうとする意欲が育っていきます。いろいろなお手伝いを体験しながら、やり方だけでなく、その行動の意味や目的を知っていくことも大切です。
【6歳頃から:コツを覚えて上達する、状況に応じて進んで手伝う】
役割意識も芽生え、繰り返し取り組むことで、上手なやり方を習得するようになっていきます。また、相手の視点に立って考える力が発達するので、状況を見て手伝った方がよいかどうか判断できるようになっていきます。
「もっとお手伝いしたい!」となるための、 おうちのかたの3つの関わりポイントって?
1.まずはそばで見守り、一緒にやる
初めて手伝ってもらうことは、まずその目的や注意点、やり方などの手本を見せて、一緒に取り組みましょう。面倒に感じるかもしれませんが、初めに丁寧に教えることが、自分から取り組むようになるための近道です。
2.任せるときは失敗しないものを
お子さんが慣れてきたら、ひとりでできることを任せましょう。最初は、失敗せずにできるものがおすすめ。おうちのかたは任せっぱなしにせず、様子をそっと見守って、認めや感謝の言葉を伝えてくださいね。
3.結果にかかわらず認めて感謝を伝える
頼んだことがおうちのかたの思うようにできていなくても、手伝ってくれたことへの感謝を必ず伝えて。多少仕上がりなどで気になることがあっても、文句を言ったりやり直しをしたりするのは控えましょう。
いろいろなお手伝いにふれながら、お子さんが何かやり遂げた達成感を毎日ひとつでももてるといいですね。
せっかくやるなら! お手伝いの「質」向上大作戦
せっかくお子さんが興味をもち始めたお手伝い、親子ともに「ただやるだけ」になってしまってはもったいないですよね。お手伝いへのやる気をもち続け、繰り返し取り組むことが、「丁寧に」「手際よく」といったお手伝いの「質」向上につながります。そのためのおうちのかたの関わり方をご紹介します。
"小さな成長の発見上手"になれば、 お子さんのお手伝いの「質」は向上する!
お手伝いを「やったかどうか」ではなく、「どうやったか」に注目すると、お子さんの成長に気づきやすくなります。そして、気づいたことは、ぜひ言葉にして伝えて。自分を見てくれているうれしさを感じることができれば、お手伝いに対して前向きな気持ちになれ、お手伝いの機会も増えて、結果的に「質」が向上しますよ。
ただ、おうちのかたがお手伝いをする様子を見ていないと、お手伝いを通したお子さんの小さな成長にはなかなか気づけません。以下の発見ポイントを参考に、無理のない範囲で、お子さんの様子を見守ってあげてくださいね。
小さな成長の発見ポイント
□自分からやれることを見つけた
□前より上手にできた
□(お母さんだけでなくお父さんにも、など)いろいろな相手にできるようになった
□できるお手伝いの種類が増えた
□お手伝いの回数が増えた
4歳からのお手伝い 「ここが困った…」Q&A
Q.ほめ方がワンパターンになってしまうのですが…
A.ちょっとしたことでOK! お子さんの変化に注目して。
お子さんがお手伝いしている様子を見て、気づいたことをそのまま言葉にしてみては?例えば、食器を運ぶお手伝いなら、「落とさないように丁寧に運べたね」「パパの食器も持ってきてくれたの?ありがとう」など、お手伝いをするたびに、かける言葉が違ってくるはずです。毎回は難しいかもしれませんが、変化に注目して具体的に言葉にしてみてくださいね。
Q.時間がないときに、「お手伝いしたい!」と言われたら?
A.すぐに頼める簡単なことを事前に用意しましょう。
おうちのかたが忙しそうにしていると、自分の方を向いてほしくて「お手伝いする」と言うことも。例えばテーブル拭きやハンカチをたたむ、など、いつでもお子さんに頼める簡単なお手伝いをあらかじめ考えておくといいですね。どうしても頼めないときは、「ありがとう。でも今は大丈夫だよ」と、手伝おうとしてくれた気持ちは受け止めてあげてくださいね。
Q.子どものやる気がないときの関わり方は?
A.まずはやりたくない気持ちを受け入れて。
何か気持ちがのらない理由があるのでしょう。「あなたの役目でしょ」と責めたりせず、「今日はちょっとやりたくないんだね。お休みしようか?」と、まずはお子さんの気持ちを受け止めましょう。前はやる気いっぱいだったのに最近やる気がない、という場合は、子ども専用のグッズを用意するのも手。エプロンや三角巾など身につけるものがあれば、気分が変わってまた取り組めることもありますよ。
お子さんがお手伝いを何度もしてくれると、「やって当たり前」と思ってしまいがち。でも、子どもは人に喜ばれることがモチベーションアップにつながるので、おうちのかたからの反応がないと、やる気を失ってしまうこともあります。お子さんがやる気をもち続けられるよう、小さなことでもいいのでお子さんの成長を見つけて、それを伝えてあげましょう。
※取材時の情報です。
参照:〈こどもちゃれんじ〉