『イカゲーム』はなぜここまでヒットしたのか?2021年流行語大賞にもノミネートされた話題のドラマを韓国ドラママニアが解説!

2022/06/01

2021年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた話題の韓国ドラマ『イカゲーム』。

昨年は『愛の不時着』が2位に入るという快挙もありました。韓国ドラマブームの勢いはまだまだ収まるところを知りません!

ということで今回は、2021年に一番ヒットした韓国ドラマ『イカゲーム』について、韓流マニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに教えてもらいました。

韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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『イカゲーム』のあらすじは?

出典:楽天市場

主人公ギフン(イ・ジョンジェ)は長年勤めていた会社をリストラされ事業にも失敗。ギャンブルに手を出し多額の借金を抱え、借金取りに追われる日々を過ごしていました。

そんなある日、突然現れた謎の男に「勝てば大金が手に入るゲームに参加しないか?」と持ち掛けられ、拉致された末ゲーム会場に辿り着いたギフン。

そこには456人の参加者がいて、1人1億ウォン=合計456億ウォン(約45億6,000万円)という高額な賞金が懸けられたゲームがスタート!

しかしその実態は最後まで勝ち残れば456億ウォン、負けた者に待つのは死というデスゲームだったのです。

ゲームの参加者には、会社のお金を横領し警察に追われている者、余命わずかで一攫千金に掛けてきた者、貧しい外国人労働者、脱北者などそれぞれ複雑な事情を抱えています。

そして極限状態の中で自分が生き残るために汚い手段を使う者、協力し合う者、自分を犠牲にする者など、様々な人間模様が繰り広げられます。

一方で刑事のジュノは、失踪した兄がこのゲームに何らかの関係があると嗅ぎつけ、会場に侵入。運営スタッフになりすましてゲームの実態と兄の行方を探していきます。

最後まで生き残り456億ウォンを手にするのは誰なのか?この組織は一体何なのか?
極限状態で進められるゲームにハラハラドキドキし、観ているこちらも最後まで手に汗握る作品です!

『イカゲーム』はなぜここまでヒットしたのか?

2021年9月17日よりNetflixにて全世界に配信された韓国ドラマで、Netflix史上最大のヒット作となりました!

主人公ギフンを演じるイ・ジョンジェは韓国では知らない人がいないほどの実力派ベテラン俳優ですが、『愛の不時着』のヒョンビンや『梨泰院クラス』のパク・ソジュンのように世界的に知られた韓流スターは出演していません。

そんな『イカゲーム』がここまでヒットした理由は一体何なのでしょうか?

ヒットの理由1:これまでのデスゲーム作品との違い!

出典:楽天市場

日本映画にもデスゲーム作品はたくさんあります。

大金を獲得するため命賭けのゲームに参加するという大まかなストーリー展開は藤原竜也主演で映画化された『カイジ』シリーズと似ていると感じる方も多いでしょう。

子供の頃に慣れ親しんだ昔ながらの遊びがデスゲームとなっている点は、福士蒼汰主演で映画化もされた『神さまの言うとおり』と似ていると思います。

そんな中で『イカゲーム』の魅力は何かというと、参加者たちがこのゲームに参加することになった理由がしっかりと描かれていること。そしてそれは映画『パラサイト 半地下の家族』でもそうだったように、弱者が苦しみから抜け出せない現代の格差社会の厳しさなどが映し出されていることにあると思います。

第1話「だるまさんがころんだ日」では456人の半数以上が射殺され、生き残った参加者たちの多数決によってゲームは中止となり、一度は元の生活に戻ります。

しかしイカゲームで目撃した惨劇と実生活、どちらがより悲惨だと捉えたのでしょうか。187人が自らの足で再びイカゲームに戻ってくるのです。

このようなストーリー展開や参加者たちの持つ背景が、ただのデスゲームで終わらせない奥深さを与えていると思います。

ヒットの理由2:韓国の昔ながらの遊びがデスゲームに!

出典:楽天市場

第1のゲームは「だるまさんが転んだ」です。韓国では「ムグンファの花が咲きました」という言い方をしますがルールは日本とほぼ同じです。鬼である女の子のロボットが参加者の動きを感知し、動いたら即射殺されてしまいます。

第2ゲームは「型抜き」。板状の砂糖菓子に描かれた絵を爪楊枝などで割らないようにくり抜くと言う、日本の夏祭りなどでよく見られた物ととても似ています。韓国ではダルゴナと言い、薄いカルメ焼のような物です。

出典:楽天市場

その他に「ビー玉」や「飛び石ゲーム」など日本とも共通する昔懐かしい遊びがゲームに出てくるのが興味深いところです。

そして最終ゲームが「イカゲーム」です。日本のSケン(S字状の陣地を地面に描き、チームで競う子どもの遊び)と、陣取りゲームが混ざったような遊びで、◯△□を組み合わせて書かれたフィールドがイカに似ていることからそう呼ばれています。

攻撃側と防御側に分かれて、攻撃側がフィールドのゴール地点である◯に踏み入った時点で勝ちとなるので、防御側はそれを全力で阻止します。移動にはけんけんを使うなどのルールもあります。

子供の遊びの中でも体がぶつかり合う激しいもので、『イカゲーム』の最終決戦としてもかなりの死闘が繰り広げられます!

ヒットの理由3:ポップでエキセントリックな世界観!

出典:楽天市場

参加者は番号が書かれた緑のジャージ、ゲームの運営スタッフは派手なピンクの作業着に◯や△が書かれた黒いマスクを着用しています。
今年のハロウィンでは韓国芸能界でもイカゲームコスプレをした人がたくさんいました!

そして参加者たちが行き来する通路もビビッドなカラーで彩られ、迷路のような階段が続く不思議な造りになっています。まるでテーマパークのようですが、とても明るい色使いなのに不気味な雰囲気を醸し出しています。

このようなインパクトの強い世界観も多くの人の興味を引いた一因だったのではないでしょうか!

今から期待される続編!

出典:楽天市場

最終回では黒幕が明らかとなり、続編を匂わせる終わり方になっています!どこかでまだ密かに行われているイカゲームの実態を掴むことになるのでしょうか?

私個人としては残虐なシーンが多いので苦手な分野ですが、ここまでのヒット作となればチェックしないわけにはいきません。今から続編を楽しみにしています!

『イカゲーム』は2022年6月1日現在、Netflixにて視聴可能です。

■執筆/JUMIJUMI…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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