韓国ドラマ『青春の記録』感想/あらすじは!?パク・ボゴムが夢を追う若者を演じた青春ドラマを徹底解説!

2024/11/05

整った容姿にはどことなくかわいらしさがあり、唯一無二の魅力を見せるパク・ボゴム。

韓国では「国民の彼氏」と呼ばれ広い世代から愛されており、日本でも『雲が描いた月明かり』や『ボーイフレンド』の大ヒットで認知度の高い俳優です。

2022年4月末に除隊し、5月6日には授賞式のMCとして公の場に帰ってきました。今後どのような作品で俳優復帰するのか、今から注目の的となっています。

そんなパク・ボゴムの入隊前最後のドラマ出演作が『青春の記録』。モデルから俳優への転向を目指す青年の夢・恋・家族・友情などリアルな日常が描かれた、まさに「青春の記録」です。

夢や好きなことにがむしゃらになれた輝かしい時代を思い出させてくれる『青春の記録』について、韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう。

※本コンテンツはサンキュ!が制作した独自コンテンツです。記事内のリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、購入実績や会員成約などに基づいて収益を得る場合があります。

韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

>>>JUMIJUMIの記事をもっと見る

【あらすじ】俳優になる夢を追いかける崖っぷちモデル!恋や友情を糧にどこまで成長できるか!

モデルのへジュン(パク・ボゴム)は俳優への転向を目指していますがなかなか上手くいかず、モデル業とアルバイトをかけ持ちする日々を過ごしています。

小学校からの親友でモデル仲間のヘヒョ(ピョン・ウソク)は順調にキャリアを積んでいて、「ヘヒョの友達だから」とおまけ扱いされることもしばしば。

家では成績優秀で銀行に就職した兄と比較され、大工をしている父親には「顔だけでお金は稼げない」と非難されるばかり。さらには出演料を払ってくれない悪徳社長と揉めてモデル事務所も辞めることになり、26歳という年齢で兵役入隊の期限も迫っている絶望的な状況です。

そんなある日、参加したファッションショーでヘアメイクアシスタントのジョンハ(パク・ソダム)と出会います。

同じ歳で意気投合したへジュン・へヒョ・ジョンハは友達になりますが、実はジョンハは昔からのへジュンの熱烈なファン!いつかへジュンと出会えることを夢見て、先輩からのイビリにも耐えながら仕事に励んでいたのです。

最後のチャンスのつもりで受けた映画のオーディションに落ちてしまったへジュンは、いよいよ入隊を決意します。しかしその直前、モデル事務所で共に働いていたミンジェのおかげで脇役にキャスティングされることに!

家族の猛反対を受けながらも、へジュンはミンジェをマネージャーに迎え、本当の最後のチャンスに賭け動き始めます!

【見どころ】夢・恋・家族・友情が詰まった宝箱のような青春時代!

ここからは本作の見どころを4つのポイントにわけて、ご紹介します。

見どころ1:【夢】自分の力で叶えてこそ、守ることができる

芸能界といういろいろな意味での柔軟性が必要とされる世界で、真面目で誠実なへジュンは白黒ハッキリつけすぎてしまい損をしている部分があります。
家庭は裕福ではないため、家族に迷惑をかけないようにいくつものアルバイトをしながらモデルを続けています。自分の夢を自分の責任のもと、自分が正しいと思うやり方で叶えようとしています。

「自分の力で叶えてこそ守ることができる」これはへジュンの母親のセリフですが、へジュンもその言葉の通り信念を持って夢を追いかけているのです。
家族から応援されなくても、周囲から冷遇を受けても、ライバルと比較されても、ただ真っ直ぐに自分のやり方で夢を掴もうとするへジュン。
少しのブレもなく全てを賭けて夢中になれる夢があることを筆者はとても羨ましく感じます。

ヘジュンやへヒョが生きる華やかな芸能界の裏側にはたくさんの闇があり、芸能界って本当にこうなのかな!?と観ているこちらの想像も膨らみます。
へジュンの成功をよく思わず陥れようとする人々もいる中で、へジュンは信念を貫いてどこまで成長できるのでしょうか…。ぜひ最後まで見届けてください!

またヘジュンの芸能界の先輩や友人役として、韓国ドラマ常連のトップ俳優たちがカメオ出演していますので、そちらもお見逃しのないように!

見どころ2:【恋】互いの存在が刺激に。成長し合えるピュアな恋。

出典:Amazon

ヒロインであるジョンハを演じたのはパク・ソダム。映画『パラサイト 半地下の家族』で寄生する家族の長女役を務めていて、世界的に知名度を上げました。

ジョンハは元々一流企業で安定的な仕事をしていましたが、夢を諦めきれずに退職しメイクアップアーティストとしての道を歩き始めました。ショップ勤務以外にもメイクアップ動画を投稿するなど、少しの時間も経験や学びにつなげています。

先輩のイビリに耐えながら真剣に仕事と向き合い、その実力が認められて顧客からの指名を受けるようになりますが、それがまた先輩の反感を買ってしまいます…。

幼少期に経済的に苦労したため自立心が強く、26歳の若さで家を購入し、いつか自分の店を持つことが目標です。

自分の力で夢を成し遂げようとする姿勢はヘジュンととてもよく似ています。そこが互いにとって良い刺激になり、同じ業界でそれぞれ苦労をしながら頑張っているという存在が心の支えにもなっていきます。

しかし夢が順調に進むことでこれまでのように会えなくなったり、恋が妨げになってしまうことも…。2人は夢も恋も手にすることができるのでしょうか。

ヘジュンとジョンハがたくさんの言葉を交わしながら共感を深めていく姿がとてもかわいらしく、あなたもこのピュアな恋を応援したくなることでしょう!

見どころ3:【家族】応援するのも反対するのも、そこには愛があるから。

ヘジュンの祖父ミンギも若い頃は恵まれた容姿を活かし芸能界を目指していました。詐欺に遭ってしまって以来、息子ヨンナム(へジュンの父)の世話になっていて肩身の狭い思いをしていますが、自らと同じように夢を追いかけるへジュンを心から応援する唯一の理解者です。

父ヨンナムは家族を養うために働き詰めの人生を送ってきました。ヘジュンの芸能活動も当初は応援していましたが、なかなか大成しないことでしびれを切らし、早く引退して入隊し人生をやり直してほしいと考えています。

成績優秀で銀行員になったへジュンの兄ギョンジュンを贔屓しがちで、へジュンとはぶつかってばかり。根本にあるのはヘジュンを心配する親心なのですが、うまく伝えることもできずこじれていく一方です…。

母エスクは家計を助けるためにへヒョの家で家政婦をしています。息子の芸能活動になんでも口を出して後ろ盾をするへヒョの母とはいつも意見が合いません。

へジュンを応援したい気持ちは山々ですが、これまでずっと苦労してきたへジュンにはこれ以上傷ついてほしくないと思っていて、またヘジュンが意地を通すことで家族内の争いが激しくなることも心配しています。

個性が強い家族のバランスを保つ、愛情深い優しい母親です。

へヒョの家庭は裕福で、母イヨンはへヒョの成功のためなら手段を選ばず、監督や記者などに売り込みをするなどへヒョに隠れて過剰とも言える根回しをしています。

それに対してへヒョは「恵まれた環境のおかげで成功した」と思われたくありません。自分の実力で成功するために意思を尊重してほしいと願っているのですが…。


家族だからこそ心から応援し心から反対もします。家族だからこそ憎んだり羨んだりもします。それぞれ意見が異なりぶつかることも多く、本当に言いたい言葉は言えていなかったりします。そんなリアルな家族像が描かれていてとても共感できます。

だけどそうなってしまうのも家族だからこそで、そこには揺るがない愛情と絆があります。
ヘジュンの成長とともに少しずつ家族の形にも変化が起き始めますが、そこがこの作品の胸熱ポイントとなっています!

見どころ4:【友情】集まればいつもの空気。何年経っても変わらない関係は元気の充電所。

ヘジュンとへヒョは同じタイミングでモデル業を始めましたが、ヘヒョが一歩も二歩も先を進んでいます。へジュンはそのことで周囲から常に比較されますが「へヒョは親友であり目標ではない」と恨んだり羨んだりすることはありません。

へヒョも同様にヘジュンの成功を心から願っていて、お互いを認め合える関係です。

カメラマンをしているジヌも含めて小学生の頃からの親友3人組。それぞれ上手くいかないことがあっても、いつもの公園に集まればいつもの空気に。

くだらない話をしたり、バスケットボールをして汗をかいたり、お酒を飲んだりして互いにパワーチャージします。そんな関係性が観ていて本当に羨ましくなり、心がほっこりと温まるのです。

しかし先を行くへヒョと追いかけるヘジュンという立場が変わっていくと、その関係性にも少しずつ変化が現れるのですが…。この先も親友3人の関係性がどうか変わりませんように!と祈るばかりです。



ヘジュンのバイト先の店長のセリフに「意地を貫くのが青春だよな」という言葉があります。とても良い言葉ですね。成功しても失敗しても、意地を貫けば後悔はないはずです。

この作品には、今まさに青春時代を過ごしている若者には「ぜひ意地を貫いてほしい」という願いが。歳を重ねていても「また新しい青春時代を築くことができる」という教訓が込められていると思います。

宝箱のような青春時代が描かれたドラマ『青春の記録』は2023年5月1日現在、Netflixにて視聴可能です。

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND