韓国ドラマ『花郎<ファラン>』感想/あらすじは!?パク・ヒョンシク出演の青春ロマンス時代劇を徹底解説!
2024/11/05
アイドルグループZE:A出身で、現在は俳優として躍進を続けるパク・ヒョンシク。
2021年に除隊してからも意欲的に作品に出演し話題となっており、俳優としての幅をさらに広げています。
今回は豪華キャストの共演でも話題になった、パク・ヒョンシク初の時代劇で、王の親衛隊として奮闘する若者たちの成長を描いたドラマ『花郎<ファラン>』について、韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいます!
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- 【あらすじ】身分の低い青年と身分を隠した王。「花郎」となってそれぞれの使命を果たす!
- 【見どころ】花のように美しい青年たちの成長。胸キュン・アクション・友情、たくさんの涙が詰まっています!
- 見どころ1:アイドルからベテランまで!とにかく豪華なキャストに驚き!
- 見どころ2:イケメンたちが戯れる、眼福シーンが盛りだくさん!
【あらすじ】身分の低い青年と身分を隠した王。「花郎」となってそれぞれの使命を果たす!
三国時代の新羅。賤民の村で一緒に育ったムミョン(パク・ソジュン)とマンムンは、唯一の親友であり家族そのもの。幼い頃に賎民の村に捨てられたマンムンは、都にいる父親と妹を探すことを夢見ていました。
賤民は都に入ることも許されませんが、2人は命懸けで都に潜入しマンムンの家族を探し始めます。
一方、第24代真興王である彡麦宗[サムメクチョン](パク・ヒョンシク)は、母親である只召[チソ]太后の命令で王宮から離れ孤独に生きていました。只召太后は「未熟な彡麦宗を守るため」と身分も顔も隠させます。
家族を探す最中、偶然にも彡麦宗の顔を見てしまったマンムンは只召太后の護衛に殺されてしまいます。ムミョンも傷を負いましたが、マンムンの実の父親で医者のアンジに助けられ命を取り留めました。
ムミョンはマンムンの身分と本当の名前「ソヌ」を譲り受け、王を殺しマンムンの仇を取ると誓います。
突然現れた兄に戸惑う妹アロ(Ara)と、複雑な心境で兄のフリをするソヌ。ぎこちなかった2人ですが徐々に距離を縮め、ソヌはマンムンの大切な妹を自分の手で守ると決意するのです。
そんな中、只召太后は美しく有能な若者を集め、王の親衛隊・花郎[ファラン]を結成すると発表。ソヌはマンムンの復讐のために入隊する一方、只召太后に反発する彡麦宗もジディと名乗り入隊します。
身分や考え方の違いでぶつかり合ってばかりの花郎たち。新羅の未来のため、それぞれの目的のため、彼らは一体どこまで成長できるのでしょうか!?
【見どころ】花のように美しい青年たちの成長。胸キュン・アクション・友情、たくさんの涙が詰まっています!
主役級のイケメン俳優が勢ぞろい。それぞれの成長には笑いあり涙あり、そのうえ、豪華俳優陣の歌声も楽しめるのもこのドラマならではの魅力です。
見どころ1:アイドルからベテランまで!とにかく豪華なキャストに驚き!
パク・ヒョンシク演じるジディは、貧富の差が激しく民が困窮する新羅をより良い国にしたいという志をしっかりと持っています。
しかし母親である只召太后は王権を握りその座を譲ろうとせず、王の顔を見たものは直ちに殺してしまうなど傲慢で、ジディはそのやり方に反発しています。
官僚や都の人々は「顔なき王」を「情けない、弱虫」などと噂し、耐え難い屈辱と孤独の中を生きてきました。花郎となり成長を遂げながら、只召太后を玉座から下ろす機会を狙っています。
パク・ヒョンシク以外のキャストもあまりに豪華で驚愕するほど。それこそが『花郎』最大の見どころです!
ソヌを演じるのはドラマ『彼女は綺麗だった』『梨泰院クラス』などで主演を務め、ハリウッド進出も噂される韓国トップ俳優パク・ソジュン。ソヌは貧しい村で育ったため無知で無鉄砲。どんなに位の高い相手にも恐れを成さず立ち向かいます。生まれ持った、ずば抜けた身体能力と弱い者を見捨てられない正義感を兼ね備え、仲間からも信頼を集めます。ジディとは良き友・良きライバルになっていきます。
皇后(只召太后)派官僚の息子スホを演じたのは、アイドルグループSHINeeのメンバーで俳優としても活躍するミンホです。容姿端麗で都一のモテ男。フレンドリーな性格で仲間をまとめる力があり、花郎の中では一番の剣術の持ち主です。
武術や争いを嫌い、穏やかでマイペースなハンソンを演じたのはBTS(防弾少年団)のVです。花郎の中では弟的存在で甘え上手。ふわふわと掴みどころのない感じも魅力。ソヌを慕い、自らも強くなり道を切り拓こうとします。
ヒロインのアロを演じたAra (韓国ではコ・アラで活動)は『ハンムラビ法廷〜初恋はツンデレ判事!?〜』や『ドドソソララソ』などにも出演しています。天真爛漫で誰にでも変わらぬ態度で接するアロ。父アンジの背中を見ながら医学を学び、花郎専属の医務員となります。
ジディの妹・叔明[スンミョン]王女を演じるのは、『無法弁護士』や『サイコだけど大丈夫』で知られるソ・イェジです。
そして『梨泰院クラス』で主人公セロイの仇となるチャン会長を演じたユ・ジェミョンが、ジディの護衛パオをコミカルに演じています。
その他にも花郎の指導者役にソン・ドンイル、アロの父アンジ役にチェ・ウォニョン、ムミョンとマンムンの養父ウルク役にキム・ウォネ。韓国ドラマに欠かすことができないベテラン名俳優たちがこぞって出演しています。
見どころ2:イケメンたちが戯れる、眼福シーンが盛りだくさん!
花郎たちは衣食住を共にしながら訓練や勉強に励みますが、派閥や身分の違いもあり喧嘩ばかり!しかし数々の苦難を共にすることで徐々に絆が生まれていきます。
剣術・馬術・弓道など訓練シーンはとても迫力があり、勇ましい姿に惚れ惚れしてしまいます。そして訓練が終われば仲良くシャワーで汗を流すのですが、見事に鍛え上げられた肉体を惜しげもなく披露しています!
その他にも祝宴で見せる舞、敵と戦う激しいアクション、川でふざけ合い仲良く戯れる場面など、観ているだけでうっとりしてしまう爽やかな眼福シーンが盛りだくさんです。
ぜひともあなたの「推し花郎」を見つけてください!
個性溢れる花郎たちは切磋琢磨していきますが、その存在を邪魔する者もいます。新羅の未来のために彼らはどこまで成長できるのでしょうか!
見どころ3:切ない三角関係とあちこちで起きる恋の行方は!?
ソヌはマンムンの代わりに兄としてアロに接しますが、大事な妹を守りたいという気持ちは徐々に真実の愛へと変わっていきます。しかし本当の兄ではないと打ち明けることもできず、大きくなっていくアロへの感情と葛藤します。
アロも突然現れた兄ソヌを妹の立場から献身的に世話しますが、次第に「これは妹が兄に抱く感情なのか?」と困惑し始めます。そして本当の兄ではないという疑いが湧き始めると、それを喜ぶべきなのか悲しむべきなのか思い悩むのです。
そしてジディもアロに想いを寄せます。王だと名乗り出たくても出来ない歯痒さを抱えているジディにとって、そんな王を「かわいそうだ」と言ってくれるアロは救いでした。
ジディは真っ直ぐに気持ちを伝えアプローチしますが、アロが見る先にはいつもソヌがいます。
そして叔明王女はソヌに惹かれ、アロを敵対視するあまり事態は複雑に!さらにスホは決して許されない人に恋焦がれ、スホの妹スヨンはスホと対立関係にある花郎のパンリュと恋に落ち…。
あちこちで恋が始まりますが、どれも一筋縄ではいかない予感。それぞれの行方を見守りましょう!
見どころ4:豪華なアーティストが参加するOST!
『花郎』のOST(オリジナルサウンドトラック)にはキャストとして出演している俳優のほか、とても豪華なアーティストが参加しています。
「死んでも君だよ」には出演しているVと、同じくBTSのJINが。ソヌとアロが心ときめかせるシーンでよく流れる「あなたしか見えない」は、女性アイドルグループRed Velvetのウェンディとスルギが。切ない想いを綴った「互いの涙になって」は女性アイドルグループSISTARの元メンバーで現在はソロで活躍するヒョリンが歌うバージョンと、パク・ソジュンが歌うソヌバージョンがあります。
そしてパク・ヒョンシクも叶わぬ恋を歌った切ないバラード曲「ここにいるよ」を歌い、アイドル出身の見事な歌唱力を披露しています。
ドラマの展開や登場人物の心情とリンクした素晴らしい楽曲も、ぜひ一緒に楽しんでいただきたいと思います。
パク・ヒョンシク、パク・ソジュン、Vの3人はこの作品での共演をきっかけに親交を深め、今でも仲が良いことはよく知られています。
パク・ヒョンシクとパク・ソジュンが揃ってVが所属するBTSのライブに現れたり、プライベートで一緒に遊んでいる仲睦まじい姿がSNSで投稿されたこともしばしば。
現実世界でも花郎たちの熱い友情が続いているなんて、ファンとしてこんなに嬉しいことはありません!
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。