「顔天才」チャ・ウヌの初主演ドラマ『私のIDはカンナム美人』あらすじ/見どころは?韓ドラマニアが徹底解説!

2024/09/04

彫刻のような美しい顔立ちで「顔天才」という異名を持つチャ・ウヌ。

男性アイドルグループASTROのメンバーで、俳優業をスタートさせてから更に大躍進!主演作品は次々と大ヒットしています。

そんなチャ・ウヌが初めて主演を務めた作品がドラマ『私のIDはカンナム美人』です。韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに、あらすじや見どころを解説してもらいましょう!

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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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あらすじ:整形し新たな人生をスタートさせた女性のヒューマンラブロマンス!

出典:PR TIMES

カン・ミレ(イム・スヒャン)は容姿のことで幼い頃からイジメを受けてきました。大学入学前に整形手術をし、美人に生まれ変わります。

名門・韓国大学に入学したミレは友人もでき、新入生オリエンテーションでは昔から密かに練習していたダンスを披露し人気者になるなど、これまでとは全く違う学生生活をスタートさせます。

しかし喜んだのも束の間。同じ学科で中学の同級生ト・ギョンソク(チャ・ウヌ)と再会し整形したことを知られてしまいます。さらに先輩から強引なアプローチを受けたり、セクハラ紛いな行為に悩まされることも。

そしてどうしても隠しきれない「整形した感」のせいで「カンナム美人」(明らかに整形をして美人になった人)という噂も広まってしまいました。

せっかく綺麗になったのに悩みの尽きないミレですが、元々の知り合いだからなのか、ギョンソクが事あるごとに助けてくれ戸惑います。

超イケメンで女子学生の視線を一身に集めるギョンソクがミレに歩み寄ることで、嫉妬心を抱える人も…。
ミレは大学生活を楽しく過ごすことができるのでしょうか!?

見どころ:大学は小さな社会。上下関係や現代の抱える問題も!?

楽しい大学生活を送るはずだったミレ。しかし待っていたのは恋や夢に溢れた明るく爽やかな世界ではありませんでした…。

見どころ1:これぞ顔天才!驚異的な存在感を放つチャ・ウヌ!

出典:PR TIMES

ギョンソクは完璧な容姿と頭脳を兼ね備え、終始ズバ抜けた存在感を放っています。

スラリと高い背に小さな顔、彫刻のように整った鼻筋と力のある瞳。ただ歩いているだけ、ただ立っているだけなのに、後光が差すようなカッコ良さです。通りすがる女性たちがギョンソクに見惚れてしまうシーンも多々ありますが、もはや演技ではないかもしれません!

演じているチャ・ウヌの代名詞といえば「顔天才」ですが、作品内でも実際に「顔天才だわ!」と言われているシーンがあるんです。ただ字幕では「イケメン」と訳されています。

裕福な家庭に生まれ容姿端麗で頭脳明晰、だけどどこか寂しげな雰囲気のあるギョンソク。意外に嫉妬深くちょっと常識知らずで恋愛にも不器用ですが、そこが胸キュンポイントでもありますのでご注目ください!

見どころ2:あちこちで巻き起こる、激しい恋のバトル!!

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大学が舞台ということで本作ではラブロマンス必須の三角関係はもちろん、複雑な恋愛模様が展開されます。

ミレやギョンソクの授業で助手を務めるウヨン(クァク・ドンヨン)は爽やかで正義感もあり、後輩からも慕われています。ウヨンの恋の矢印はミレに向いていて、それに気づいたギョンソクはいつものクールな姿に反し嫉妬心を炸裂!

そんなウヨンに好意を抱く女性もたくさんいるので三角関係では収まらないかもしれません…。

そしてギョンソクに執着を見せるのは天然美人(整形をしていない生まれつきの美人)で「女神」と称されるスアです。思わせぶりな態度で同期・先輩・他校の男子学生まで手玉に取っています。

しかし鉄壁ギョンソクだけはスアに興味を示さないどころか、冷たい態度をとります。そんなスアの怒りの矛先は、ギョンソクと距離を縮めつつあるミレへと向けられていくのです…。

見どころ3:再生していく家族の形は…

ミレはずっと整形することを願っていましたが、父親はそれに猛反対していました。父親にとってはそのままのミレが可愛い可愛い自慢の娘だからです。一方母親は苦悩するミレを助けたいという気持ちで、父親に内緒で整形手術を受けさせてしまいます…。

一方、ギョンソクの父親は国会議員で裕福な家庭に育ちましたが、母親はギョンソクが幼い頃に浮気をして出て行ってしまいました。そのことでずっと傷を抱えてきたギョンソクですが、国外で暮らしていた母親と再会を果たします。
長い間止まっていた親子の時間が動き出しますが、新たな関係を築くことはできるのでしょうか…。

筆者の感想:男尊女卑などの社会問題と日韓の文化の違いが映し出されている作品

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本作では男性が女性の外見についてあれこれと口を出したり、先輩が新入生に対して「伝統だから」とパワハラ・セクハラとも言えるような行為をしたり、観ていて不快に感じるシーンが多々あると思います。

ドラマなので大袈裟に描かれてはいるものの、本作の物語は男尊女卑という、いまなお消えぬ悪習の縮図でもあります。

最近では女性が当たり前に活躍できる社会になり、パワハラやセクハラに対する目も厳しくなっています。ドラマ内でも古い思考を持つ人もいますが、反対にその悪しき伝統を覆そうとする人や立ち向かう勇敢な女性もたくさん出てくるので、社会的な変化と共に若者たちの思考も変わりつつあるのかな、と前向きな変化に嬉しくなりました。

また日韓の文化の違いがよく表れていると感じるのは、人と人との距離感です。筆者自身も韓国で生活していたことがあり実感したのですが、日本に比べて韓国の方が非常に距離感が近いのです。

韓国では血の繋がりに関係なく親しい間柄では「お兄さん」「お姉さん」という呼称を使いますが、それも心の距離感が近いことの現れかもしれません。

また電車でも日本では出来るだけ人のいない方に座りますが、韓国では他の席が空いているのに隣に座ってくるというのは普通です。ドラマ内でミレのお父さんがタクシー運転手をしていますが、乗客が1人なのに助手席に座っています。日本では有り得ないことですが韓国では珍しいことではなく、物理的な距離が近いと言えます。

あくまでも筆者の分析ではありますが、例えば久しぶりに会った友だちが太っていたとしても「傷つけないように」と何も言わないのが日本人に多いタイプ。逆に「太ったね。何かあったの?」とリアクションを示すのが韓国人に多いタイプだと思います。

筆者も韓国滞在中、知人に「君は顔中ホクロだらけなのになぜ取らないんだ?もったいないね。取ればもっと良くなるのに」と言われ非常にショックを受けた経験がありますが、「もっと綺麗になるように」という意味の言葉だったと後になって理解することができました。

本作では主人公が整形美人ということで外見についての指摘が多かったり、日本人の私たちからするとデリカシーのない発言が目につくかもしれませんが、そもそも日本とは物理的にも心理的にも距離感が違うことを知っていることで、本作が伝えたい本質に近づけるのではないでしょうか。

メイクも整形も自由な自己表現の一つです。ですが自己表現の方法が増えるほど、周囲の評価する目が厳しくなったり、比較される機会も増えているように感じます。

ミレもそのような過剰な競争に巻き込まれたくさんの苦労をしますが、どんどん勇敢になっていく姿に勇気をもらいます。

しかし誰もが自分の幸福感のために自由に自己表現し、関係ない誰かの評価や比較に苦しまない社会になってくれればいいなと祈るばかりです。

出典:PR TIMES
 
 

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