リンパケア

「リンパケア」の資格とは?種類・取得費用についても併せてご紹介

2023/01/28

リンパの流れを促進することで老廃物を取り除くリンパケア。

「疲労回復にリンパケアがよいと聞いて興味がある」「むくみや頭痛の症状を改善したい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、リンパケアに関する資格の種類や特徴、リンパケアの資格についてよくある質問まで紹介します。

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リンパケアに関する資格とは?種類別の特徴を解説

リンパケアに関する資格とは

リンパケアに関する資格は主に以下の5つです。

  • リンパケアセラピスト
  • リンパケア検定
  • フェイシャルリンパケアセラピスト
  • リンパ浮腫セラピスト
  • アロマリンパセラピスト

協会や団体によって名称が異なりますが、学ぶ内容は変わらない資格もあります。自分が学びたい内容かどうか、種類別に特徴を把握しておきましょう。

リンパケアセラピスト

リンパケアセラピストは、リンパトリートメントの技術と知識を備えているリンパケアのプロです。

人間の身体の仕組みとオイルに関する基礎知識、オイルトリートメント技術に関する職業能力を認定するもので、日本メディカル心理セラピー協会が主催しています。

リンパマッサージや医療で用いられるリンパドレナージュと異なり、アロマオイルを用いるため、癒しとリラクゼーションに特化した内容を学べます。

詳しい取得方法や講義内容は以下の通りです。

取得方法日本能力開発推進協会が指定する認定講座の全カリキュラムを終了すること
費用(受講費用+受験料)通常価格:44,100円
内容 身体の仕組み/アロマオイル、キャリアオイルの基礎知識/リンパケアの基礎知識/リンパケアテクニック/リンパケアの応用  
合格基準70%以上

※費用は通信教育講座のキャリカレ参考

※2022年12月現在の情報です。

指定講座は、資格のキャリカレが開講している「リンパケアセラピスト資格取得講座」。
指定講座の受講が必須なため、独学での資格取得はできません。カリキュラム終了後の試験は在宅で受検できます。

サロンの開業に必要なノウハウも学べるので、開業を考えている方にもおすすめの資格です。

リンパケア検定

一般社団法人日本リンパ協会が主催しているリンパケア検定。リンパに関する幅広い知識と、リンパケアの技術が身に付いているかが問われます。

自身の健康やケアに自信を持てるだけではなく、家族や友人にアドバイスできるようになります。セラピストやサロン経営者など、美容業界で働く人へのスキルアップや信用につながるでしょう。

詳しい取得方法や講義内容は以下の通りです。

階級2級1級
費用(受験費用+指定テキスト費用)9,240円(6,600円+2,640円)15,180円(13,200円+1,980円)
内容からだやリンパ系に関する一般的な知識やリンパの流れをよくする生活術など基本的な内容/リンパ体操・表情筋リンパ体操・セルフリンパマッサージの方法からだやリンパ系に関する2級より専門的な知識。/細胞と組織・器官系の役割/症状別ケア/他人へのセラピー、法律
合格基準70%以上70%以上

※費用は日本リンパ協会参考

※2022年12月現在の情報です。

試験は年2回、web試験ならスマホやパソコンから受検できます。1級は2級合格者のみ受検可能です。

2級は1万円以下で取得できるので、リンパケアに興味はあるけど時間やお金をあまりかけたくない方におすすめです。

フェイシャルリンパケアセラピスト

フェイシャルリンパケアセラピストは、アロマオイルの効能などの専門的な知識と、フェイシャルリンパトリートメントの技術を備えたプロのセラピストであることを証明するものです。

「なでる・さする・もむ」などの手技を用いてリンパの流れを促進し、美と癒しを提供します。

詳しい取得方法や講義内容は以下の通りです。

取得方法日本能力開発推進協会が指定する講座の全カリキュラムを終了すること
費用(講座費用+受験料)通常価格:44,100円
内容トリートメント理論/施術に関わる人体の仕組み/お客様への施術方法/お客様対応/サロン開業ノウハウ/キャリアオイルの種類、特性/精油の種類、特性/症状別トリートメント・アロマテラピー

※費用は通信教育講座のキャリカレ参考

※2022年12月現在の情報です。

リンパケア検定とは異なり、サロンの開業に必要なノウハウまで学べることが特徴です。お客様とのコミュニケーションの取り方など、より実践的な内容を習得できるでしょう。

リンパ浮腫セラピスト

一般財団法人日本ライフ・プランニング・センター(LCP)が認定するリンパ浮腫セラピストは、リンパ浮腫に対して適切に対応し、患者様の生活の質を向上させることを目的にしています。

リンパドレナージや圧迫療法、圧迫下での運動療法など、医療行為としてのマッサージを学びます。資格取得のための講座は、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師に限定。

団体や協会、スクールによってリンパドレナージセラピストやリンパ浮腫指導技能者など名称は異なりますが、学ぶ内容はほとんど変わりません。
どの講座でも座学45時限以上、実技90時限以上のカリキュラムが設定されています。

詳しい取得方法や講義内容は以下の通りです。

取得方法一般社団法人THAC医療従事者研究会が主催するリンパ浮腫セラピスト育成講座を受講すること
費用(受講料+年会費+教材費など)473,000円(396,000円+22,000円+55,000円)
内容がんのリハビリテーション研修/新リンパ浮腫研修/手技などの実技研修/リンパ浮腫治療 基礎理論/スキンケア/生活指導/圧迫下での運動療法
取得までの期間約7ヶ月

※費用は一般社団法人THAC医療従事者研究会参考

※2022年12月現在の情報です。

講座の開催場所は東京・大阪・名古屋で、講座回数は全18回、月2回土日に開かれます。受講できなかった回の振替も可能です。

適切に対応できるセラピストは圧倒的に不足しているため、取得すれば医療現場で活躍の場が広がるでしょう。

アロマリンパセラピスト

アロマリンパセラピストは、一般社団法人国際ボディトリートメント技術認定協会(IBCA)が認定する、解剖学と精油学概論の知識、リンパを利用した全身トリートメントの技術を証明する資格です。

詳しい取得方法や講座内容は以下の通りです。

取得方法国際ボディトリートメント技術認定協会の認定校で、所定の講座を受講すること
費用(講座費用+入学金)受講料:176,000円、※別途で入学金11,000円、 教材費22,000円が必要です
内容解剖生理学/リンパ概論/精油学/おうち開業精油学/サロン開業講習/アロマリンパ実技
取得までの期間約3ヶ月

※費用は「日本アロママイスタースクール」のものを参考

※2022年12月現在の情報です。

カリキュラムを修了すれば、IBCA認定 アロマリンパセラピスト スタンダード資格が発行されます。

講座は通学と通信から選択でき、後から変更することも可能。受講期間は1年間ですが、追加料金を支払えば延長できます。

民間資格ですが、アロマトリートメントの技術や開業に関するノウハウを身に付けられる資格となっており、リラックス効果を高めたい方におすすめです。

リンパケアセラピストになるには資格が必要?仕事内容や働き方について

リンパケアセラピストになるには資格が必要?

リンパケアセラピストになるには資格は不要です。

仕事内容や働き方、必要なスキルを見ていきましょう。

そもそもリンパケアセラピストの仕事とは

リンパケアセラピストの仕事はリンパの流れを促進して老廃物を取り除き、お客様の抱えている悩みや症状を和らげることです。

むくみやすい足をはじめ、顔や腕、肩など部位や症状によって施術方法を変えて、むくみや痛みを取り除いていきます。

給料はその人の経験や職場によって異なります。

リンパマッサージ店やエステサロンで働く場合は20万円前後。歩合制やインセンティブ制で加算される場合もありますが、初めから数百万円を稼ぐことはむずかしいでしょう。

がんやリンパ浮腫の患者のケアができる「リンパドレナージ資格」を保有している場合は、担当できる範囲が広がるため、昇給も狙えるかもしれません。

未経験・無資格でも働けるサロンはある

リンパケアセラピストとして働ける場所は、大きく分けてリンパマッサージ店、エステサロン、医療機関、開業の4つです。

医療機関以外では専門の教育機関やスクールに通う義務はなく、未経験・無資格で働くことができます。

ただし、医療機関以外のリンパケアセラピストとはメンタル系、ボディケア系、エネルギー系に限られます。理学療法士や作業療法士といったリハビリテーション系のセラピストは国家資格が必要なので、注意してください。

無資格の場合は教育に手間がかかるため、資格保有者と比べると就職しにくいかもしれません。

資格があれば独立開業時にも役立つ

リンパケアセラピストは無資格でも開業できますが、施術の信頼性に欠けるため、1つでも取得しておくのがおすすめです。

実際には資格の有無より、開業手続きや資金繰り、お客様を集めるのに苦労するようです。

引っ越しして開業を考えている方は最低100万円、自宅を増築する場合でも20万円ほどの投資が必要になります。

初期費用は大きいですが、設備や施術で使うベッドなどは一度購入すればよく、維持費はあまりかかりません。
集客がうまくいけば年収1,000万円も夢ではないでしょう。

開業を考えている方は、資格を保有していることを前提に、開業にかかる費用を把握しておくのがおすすめです。

保険適用のマッサージには「あん摩マッサージ指圧師(国家資格)」が必要

保険適用のマッサージを提供する場合は「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要です。

厳密な意味でのマッサージはあん摩マッサージを指し、リンパケアはリラックスやリラクゼーションを目的とした施術に分類されます。

資格を取得するためには、高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣認定の学校・養成施設で3年以上の学習が必要です。卒業前に国家試験に合格すれば資格を取得できます。

あん摩マッサージは治療を目的としているので取得のハードルが高めです。仕事をしながら取得するのはむずかしいかもしれません。

施術スキル以外にもカウンセリングスキルが大切

リンパケアセラピストには、施術スキル以外にもカウンセリングスキルが求められます。
リンパケアはお客様にリラックスしてもらうことが目的なので、相談に乗ったり、話しやすい雰囲気を出したりすることも必要です。

お客様の悩みに寄り添うためには、実体験も重要です。無理に苦しい思いをする必要はありませんが、健康やメンタルで不安定な時期を経験していたり、友人や知人から悩みの相談を受けていたりすると、お客様に寄り添った施術ができるでしょう。

リンパケアの資格に関するQ&A

Maks_Lab/gettyimages

リンパケアの資格に関して、よくある質問にQ&A形式で回答します。

  • リンパケアの資格は独学でも取れる?
  • リンパケアセラピストはどんな人に向いている?
  • リンパ浮腫療法士ってなに?

気になる項目をチェックしていきましょう。

Q.リンパケアの資格は独学でも取れる?

リンパケアの資格は独学でも取得できますが、実践するときに不安が残ります。

不明点が残ったまま資格だけ取得できても、実際に施術する際に活かせないかもしれません。また市販のテキストでは、出題範囲が違うことや内容が古くなっている可能性もあります。

知識だけでなく技術も問われる資格なので、DVDを見て身体の仕組みを学習したり、実践したりするのが望ましいでしょう。通信講座では1日15~30分で学習できるスケジュールが組まれているので、時間の取れない方におすすめです。

Q.リンパケアセラピストはどんな人に向いている?

リンパケアセラピストに向いているのは、人と接するのが好きな人・心身が安定している人・勉強熱心な人です。

リンパケアセラピストは接客業であるため、お客様と雑談したり悩みを聞いたりするのが好きな方に向いているといえます。

また自分の精神や健康面が安定していないと、お客様にリラックスした空間を提供できません。
そのため、目標を掲げ日々達成しようと努力している方や、お客様に指摘されても前向きに捉えられる方が向いているでしょう。

Q.リンパ浮腫療法士ってなに?

リンパ浮腫療法士(LT)とは、日本リンパ浮腫治療学会が認定する資格です。

リンパ浮腫セラピストと違う点は認定団体と受講資格(柔道整復師が加わる)のみで、学ぶ内容は変わりません。

複合的リンパ浮腫療法の実施から、日常的なセルフケアの指導、治療報告書の提出まで幅広い技術が試されます。取得のためにはリンパ浮腫治療に関する研修を修了後、書類選考を経て認定試験へ合格しなければなりません。

リンパ浮腫治療に関する研修はリンパ浮腫セラピストと同様に、座学45時限以上かつ実技講習90時限以上の計135時限以上が設定されています。

認定試験が免除される講座もありますが、30万円程度の費用はかかります。

柔道整復師でリンパケアに関する資格を取得したい方は、リンパ浮腫療法士を選ぶとよいでしょう。

まとめ

このページではリンパケアの資格に関する内容をご紹介しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • リンパケアに関する資格はリンパケアセラピスト・リンパケア検定・フェイシャルリンパケアセラピストなど
  • 協会や団体によって名称は異なるが、学ぶ内容は大差なし
  • 無資格でも開業できる
  • リンパケアセラピストの仕事は、リンパの流れを促進して老廃物を取り除くこと
  • リンパケアの資格は独学でも取得できるが、実技を習得できる通信講座がおすすめ

リンパケアに関する資格はさまざまですが、学ぶ内容はほとんど変わりません。

自宅でリラックス効果を高めたい方からサロンを開業したい方まで、楽しみながら取得をめざせます。

同時にアロマテラピストの資格を取得できる講座もあるので、リンパケア資格と合わせて検討してみてください。

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