「韓国屋台ってどんなところ?」
「韓国の屋台にはどのようなメニューがある?」
「明洞(ミョンドン)のほかに韓国屋台を楽しめる場所はある?」
韓国の街を歩いていると見かける屋台では、どのようなものが食べられるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では韓国屋台や韓国屋台の定番メニュー、韓国屋台で飲むお酒などについて詳しく解説しています。
記事を読むことで韓国屋台での注文方法や会計方法、韓国屋台の定番メニュー、韓国屋台で飲むお酒について知ることができるでしょう。
また、明洞以外で韓国屋台を楽しめる場所についても詳しく解説しています。韓国屋台がどんなところか知りたい人や、どのようなメニューを韓国屋台で楽しめるか知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
食事系から話題スイーツまでバラエティ豊富な屋台グルメ
韓国屋台は、韓国の街中など人が集まる場所にあります。韓国屋台にはスナックを売るスタンド形式のものや地元の人が楽しむテント張りのものがあるなど、屋台によってさまざまです。
3食分の食事を韓国屋台で解決できるほどメニューが豊富で、食事系から話題のスイーツまでバラエティに富んだ食べ物を味わえます。
韓国屋台とは?
韓国屋台は人が多く集まる場所にあり、日本の縁日のようなスタンド式のノジョムとテント形式のポジャンマがあります。
一般的にノジョムでは、すでにできあがっているものをその場で立ちながら食べることが多く、ポジャンマでは居酒屋のように簡易イスと簡易テーブルに着いて料理とお酒を楽しむことが多いです。
注文方法とお会計方法
屋台で食べたいものを注文するときは、食べたいものを店主に伝えます。屋台では料金が書かれていないこともあるため、値段が分からないときはお店の人に訊ねてみるとよいでしょう。
また、韓国ではキャッシュレス化が進んでいますが、一部の屋台では現金しか使えないこともあります。そのため、屋台を利用するときは現金を用意する方が安心です。
用意するとよいもの
韓国屋台を利用する際はゴミ袋や飲料水、ウェットティッシュを持参する方がよいでしょう。屋台や屋台の近くにゴミ箱が設置されている場合もありますが、ゴミを捨てる場所がない場合もあります。そのため、小さめのゴミ袋でもよいので用意しておくと役に立つでしょう。
また、自動販売機や屋台で飲み物を購入することもできますが、飲料水をもっていれば安心です。
屋台で食事をしたときに口や手をサッと拭いたり、服を汚してしまったときに汚れを拭き取ったりするために、ウェットティッシュも持参しましょう。
屋台の定番メニュー
韓国屋台では流行が反映されたメニューもありますが、オデンやトッポッキなど昔から変わらない人気メニューもあります。ここでは韓国屋台の定番メニューについて紹介します。
屋台フード代表格スープもおいしいオデン
韓国屋台フードの代表格と言えばオデンです。韓国のオデンは日本のおでんのようにさまざまな具が入っているわけではありません。
韓国のオデンは、オムクという練り物を折りたたみ串に刺し青唐辛子のスープで煮込んだもののことで、カップにスープを入れてもらって味わう人気のメニューです。
オデンを販売している韓国屋台では、オデンを注文してもしなくてもオデンスープをサービスしてもらえることが多いでしょう。
屋台の代表メニューもっちり甘辛トッポッキ
オデンと並んで韓国屋台の代表メニューと言えるのがトッポッキです。トッポッキは長めのお餅をコチュジャン入りのタレで甘辛く味つけした料理で、韓国では自宅や給食でも食べられています。
もっちりとした食感と甘辛い味づけが特徴で、韓国の人にとっては学校帰りに友達と食べた青春の思い出がよみがえるようなメニューです。
具材のバリエーションが楽しめるキムパ
日本でも一般的な韓国料理と言えるキムパも韓国屋台の定番メニューです。韓国のりにご飯とツナやチーズ、野菜などを入れて巻き、一口サイズに切って食べる料理で、さまざまな具材のバリエーションが楽しめます。
スタンド形式の屋台で売られており、通勤通学をする人が多く通る場所で見かけることが多いです。また、手頃で食べやすいため、朝食として購入する人も多いようです。
ほんのり甘いパン生地と玉子の塩味が人気のケランパン
大人はもちろん子どもにも大人気の屋台メニューがケランパンです。ケランパンは鉄板に溶いた小麦粉の生地と玉子を割り入れ小判型に焼いたもので、食べやすい大きさと素朴な味わいで老若男女問わず人気があります。
ほんのり甘いパン生地と玉子の塩味がマッチして、日本人の口にも合う味だと言えるでしょう。
もちもちの春雨が入ったマンドゥ
マンドゥは焼いたり揚げ焼きしたりした餃子のことで、マンドゥの中にはタンミョンという春雨が入っていることが多いです。
この春雨は日本の春雨のように細くはなく、太くてもちもちとした食感をしているため、食べ応えがあります。もちもちの春雨が入ったマンドゥは食事系の屋台メニューとして人気です。
揚げ焼きでボリュームたっぷりピンデトック
ピンデトックは水でふやかした緑豆を挽いた生地に、肉や野菜などの具をのせて焼いた韓国風お好み焼きです。
生地には小麦粉ではなく緑豆が使われているため、ヘルシーなのも嬉しいポイントと言えるでしょう。揚げ焼きをしているため外はカリっとしており中はホクホクしています。基本タレをつけて食べますが、そのまま食べてもおいしい料理です。
屋台ごとに違う味が楽しめるチヂミ(ジョン)
チヂミはさまざまな具材を入れて焼く韓国のお好み焼きのことです。韓国ではチヂミではなくジョンと呼ばれています。
日本人にも馴染みがあり人気のチヂミですが、韓国人にも人気のメニューです。具材はお店によっても異なるため、屋台ごとに違う味が楽しめます。
ネギの入ったチヂミはパジョンと呼ばれ、韓国では雨の日にパジョンを食べ、マッコリを飲むという文化があるようです。
韓国では定番のメニュー
日本ではあまり馴染みがありませんが、韓国屋台ではよく見かけるというメニューもあります。ここでは、韓国では定番のメニューについて見ていきましょう。本場の味を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
塩やアミの塩辛をつけて味わう個性派スンデ
スンデは豚の腸に春雨やもち米、豚の血などを入れて蒸した韓国の伝統的な食べ物です。この料理には一般的に小腸が使われています。
豚の血が使われているため臭みがあり、好き嫌いが分かれる味です。また、スンデを食べる際には塩やアミの塩辛をつけて味わいます。
このほかにも、韓国屋台では野菜とスンデを炒めたスンデポックやスープでスンデを煮たスンデククなどの料理を楽しむこともできます。
好きな人には香ばしさがうけるポンテギ
日本人にあまり馴染みのないポンテギは蚕の蛹を茹でたものです。虫を使った料理のため韓国の人でも好みは分かれるようですが、好きな人には香ばしさがうけ、根強いファンがいる料理だと言われています。
根強いポンテギファンのため、韓国ではポンテギの缶詰も販売されているようです。味つけはしょうゆと砂糖で、昔から安くて栄養価が高い料理として親しまれています。
もちもち食感のタッパル
タッパルは鶏の足を辛いタレで炒めたもので、韓国の人にとって外せない屋台の定番メニューです。鶏の足を使っているため見た目のインパクトが大きいですが、もちもちした食感と辛い味つけでお酒にも合います。
おつまみ的な存在でおいしいタッパルですが、辛みが強いため辛いのが苦手な人は注意した方が良いでしょう。
明洞で楽しむ人気メニュー
明洞は新しいファッションやグルメの発信地であり、新しいメニューが作られています。ここでは観光客だけでなく地元の人々も多く利用する明洞の屋台メニューについて見ていきましょう。
明洞ではバリエーション豊富なチーズハットグ
日本でも人気のあるチーズハットグは、ホットドッグの中にチーズが入っている屋台の人気メニューです。
明洞ではチーズハットグの周りに角切りポテトが付いていたり、コーンが付いていたり、じゃがいもではなくさつまいもが使われているものがあったりとさまざまなバリエーションのチーズハットグを楽しめます。
明洞のチーズハットグはバリエーションが豊富なため、全て食べようと思うと時間がかかるでしょう。
カリッとしたポテトの味わいフェオリカムジャ(トルネードポテト)
フェオリカムジャはトルネードポテトとも呼ばれ、じゃがいもをトルネード状にむいて揚げたスナックです。
フライドポテトの形をトルネード状にしたものでチーズの粉がかけられていることが多く、そのまま食べたり好みでケチャップやチーズソースなどのソースをかけて食べたりします。大人だけでなく子どもにも人気の屋台メニューです。
揚げたてチュロスとクリームがおいしいクッキー&クリームチュロス
揚げたてチュロスとクリームがおいしいクッキー&クリームチュロスは、現在韓国で大人気の屋台スイーツです。
クッキー&クリームチュロスは揚げたての生地の中にチーズクリームが入っていたり、外側にチーズが付いていたりします。
注文をうけてからソースを入れてくれるため、生地もサクサクです。あたたかいチュロスと甘いクリームがマッチして思わず笑顔になってしまうでしょう。
日本のたい焼きが元祖プンオパン
クッキー&クリームチュロスと同様に、プンオパンも子どもから大人まで幅広い年齢層の人々に愛されている屋台スイーツです。
小麦粉で作った生地にあんこを入れてフナ(プンオ)の形に焼いた菓子で、日本のたい焼きが元祖と言われています。
香ばしい生地と甘いあんこがマッチしてとてもおいしいスイーツです。軽くつまめる手軽なサイズのため、観光の合間に食べてみてはいかがでしょうか。
プリプリの海老を甘辛ソースで味わうセウカンジョン
韓国語で海老のから揚げという意味のセウカンジョンは、韓国式から揚げのタッカンジョンの肉の代わりに海老を使った料理です。
プリプリの海老をから揚げにして甘辛ソースで味わうセウカンジョンは、とても人気があります。韓国では肉の代わりに海老を使った料理が人気になっているため、韓国の流行に乗って一度食べてみるのも良いでしょう。
甘辛ソースかハニーマスタードでおいしく食べる串焼き
トッポギにも使われる細長いおもちを使った串焼きも、明洞の屋台で人気のメニューです。チーズとおもちを交互に串に刺してこんがり焼いてあります。
チーズのほかにソーセージとおもちが交互に串にさしてあるものもあり、甘辛ソースやハニーマスタードで食べるのが一般的です。
細長いおもちの中にソーセージが入っているものなど、アレンジされたものもあります。細長いおもちがあれば自宅でも作れるため、ぜひ試してみてください。
屋台で飲むお酒はソジュ(韓国焼酎)が定番
韓国屋台で飲むお酒は、韓国ドラマでもよく見られる緑色の瓶の韓国焼酎ソジュが人気です。日本の焼酎が米や麦などの穀物から作られる蒸留酒であるのに対し、ソジュは純アルコールを水で希釈したものです。
ソジュは地域によって定番のブランドが異なります。しかし、ブランドが違ってもほとんどのソジュは緑色の瓶に入っているのが特徴です。
ソジュのアルコール度数はおよそ17度前後で、小さなグラスに入れてストレートで飲むのが一般的です。
また、ソジュとビールを混ぜたソメクという飲み方も人気があります。ソジュは口当たりが良いため、ついつい飲み過ぎてしまわないよう注意しましょう。
明洞だけではない屋台スポットを紹介
ここまで明洞で楽しむ人気の屋台メニューなどを紹介しましたが、韓国屋台を楽しめるのは明洞だけではありません。
買い物の中心地である明洞以外にも屋台が楽しめる場所はいろいろあります。ここでは、明洞以外の屋台スポットをいくつか紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
広蔵市場(クァンジャンシジャン)
広蔵市場はソウルの中心に位置しており、韓国でも指折りの大きな市場です。ショッピングを楽しめる東大門エリアから徒歩圏内にあり、ソウル市民の憩いの場である清渓川沿いにあるため、観光しながら気軽に立ち寄れます。
広蔵市場は地元の人々や観光客で賑わっており、韓国の市場の活気を体感しながらさまざまな韓国屋台料理を楽しめます。広蔵市場内に溢れる熱気を感じながら、韓国屋台グルメ散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
南大門市場(ナンデムンシジャン)
ソウルで古い歴史をもつ南大門市場は、生活用品からアクセサリーの卸売り、食べ歩きなどで地元の人でとても賑わっている市場です。
南大門市場は東大門一帯と並び二大ショッピングエリアと言われており、韓国屋台でローカルフードを楽しめるだけでなくショッピングを楽しむこともできます。
南大門市場でおさえておきたいのが日本で言うお焼きのようなホットクや、あんがぎっしり詰まったマンドゥです。屋台で朝食をとったり、夜はお酒を出す屋台を楽しんだりすることもできます。
国際市場(クッチェシジャン)
国際市場は昔から続く釜山の市場で、生活雑貨やファッション雑貨などがそろうため地元の人々だけでなく観光客も多く訪れる場所です。
韓国ドラマや映画などのロケ地としてもよく使われ、駅からのアクセスも良い場所にあるため釜山を訪れた際はぜひ立ち寄りたい観光地だと言えます。
キンパや釜山名物の韓国風ところてんうどんタンミョンクッスを味わえるお店や、かぼちゃ粥やあずき粥を味わえる屋台などが並び、夏にはあずきかき氷パッピンスも味わえます。
西面(ソミョン)屋台通り
西面屋台通りは釜山の繁華街で賑わう場所にあります。夕方になって暗くなり始めるとあたりに明かりが灯って屋台が姿を現します。
西面屋台通りの屋台ではおふくろの味がする料理をゆっくりと座ってお酒と一緒に楽しむことができ、西面を訪れる観光客にも人気です。
海の幸をたっぷり使った料理から、日本でも人気のトッポッキやオデン、韓国風麵料理までさまざまなメニューを味わえます。ほとんどの屋台が朝方まで開いているため、ゆっくりとお酒と料理を楽しめるでしょう。
Biff広場
Biff広場は南浦エリアにあり、露店が多く立ち並んでいます。繁華街の通りの一角にあり分かりづらい場所にありますが、人気屋台グルメホットクの屋台が並んでいます。
Biff広場のBiffは釜山国際映画祭(Busan International Film Festival)の頭文字をとって名づけられたもので、かつての映画祭のメイン広場でした。その名残でBiff広場の地面には、監督や俳優の手形が記念に埋め込まれています。
外飲みが楽しい韓国屋台を楽しもう!
韓国屋台の定番メニューや人気メニュー、韓国屋台での注文の仕方、明洞以外の屋台スポットなどについて詳しく紹介しました。
最近では、日本でも韓国料理を食べられる場所が増えてきています。しかし、韓国屋台で地元の人に交ざってローカルメニューを食べる楽しみは格別です。
この記事の内容を参考に本場の空気を吸いながら、本場の韓国屋台で外飲みを楽しみましょう。