実は肩凝りを実感するのが春。血の巡りをよくする方法とは? ~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/03/27

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●加藤雅俊 Masatoshi Kato
薬剤師・体内環境師・薬学研究者。薬に頼らずに、食事や運動、東洋医学など、多方面から症状にアプローチする、「ホリスティック」という考え方を日本で初めて提唱。現在もその第一人者である。大学卒業後、製薬会社に入社。研究所で血液関連の研究開発に携わるなかで、体だけでなく心も健康でないと、人間が本来持つ「自己治癒力」は働かないことに気づく。「薬に頼らず若々しく健康でいられる方法」を研究し、1995年予防医療を目指し起業。最新刊の『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』 (日本文芸社) は絶賛発売中。著書累計260万部を超える。

認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。今回のゲストも、薬剤師で体内環境師の加藤雅俊さんです。「テーマは、春の肩凝りです。肩凝りは季節性のものではなく、慢性的なものというイメージでしたが、春に悩まれるかたが急増するそうです。そのわけと解消法について、加藤先生に詳しく伺っていきます」(伊久美)

プロペラ運動と豆乳摂取を習慣にすれば、筋肉も血管も健やかに!

■東島アナ「テーマは“春の肩凝り”です。春は肩凝りで悩まれるかたが多いということなのでしょうか」

■加藤「そうです。東京女子医大附属青山自然医療研究所クリニックの研究調査では、女性の4人11人が春先に肩凝りで悩んでいるというデータがあります。春は寒い冬から暖かい季節へ移行する時期で寒暖差に体がついていけず、血の巡りが悪くなる季節です」

■東島アナ「なるほど。寒い時期は血を巡らせようという意識が私たちにもあるのですが、この移り変わりの時期は忘れてしまいがちですよね。季節に体がついていきにくい時期であることを、意識して過ごしたほうがよいですね。血の巡りが悪くなると、自律神経にも影響があるのでしょうか」

■加藤「はい。春の陽気かなと思ったら、次の日は急激に寒くなったりします。このような日々が続くと体を調整する自律神経が迷ってしまい、調子が崩れてしまうのです。体は一生懸命に寒暖差についていこうとしているのですが、自律神経をつかさどる交感神経と副交感神経がアップダウンするので緊張状態が続きます。そのことで全身が硬くなり、血の巡りが悪くなるのです」

■伊久美「なるほど。血行をよくするためにはどうしたらよいのでしょう」

■加藤「確実に体を動かす運動をしましょう! ストレッチやウォーキングもいいですが、なるべく1日の中で使わない筋肉を稼働させるほうがよいので、胴回りをひねってみましょう」

■東島アナ「確かに、あまり日常的に胴をひねる動作はしませんね。無理して物を取る時ぐらいですね(笑)」

■加藤「でも、そういう時ってぎっくり腰になる可能性もあります。そうならないためにも、日常的になるべく体をひねっておく。少し時間がある時に“プロペラ運動”を行っていただきたいのです」

■伊久美「プロペラ運動ですか??? 教えてください」

■加藤「座ったままでできます。両手を横に肩の高さと同じぐらい開きます。手をそのままキープしながら、腰からゆっくりと左にひねります。きついと感じるところで10秒キープします。もう回戻し対右側も行います」

■伊久美「やってみると意外ときつい(笑)。でも体がポカポカしてきました。伸びている実感があります。これは何セットくらい行うといいですか」

■加藤「3セットくらいです。もしくは朝昼晩に1回ずつでもよいです」

■東島アナ「隙間時間にやってみましょう。ポイントは腰から回すことですね」

■伊久美「血行をよくするために、摂取したほうがよい食物はありますか」

■加藤「豆乳をおすすめします。血管を非常に柔らかくしてくれる一酸化窒素という、血管の内壁から出る物質があります。この一酸化窒素を生み出す材料となるアミノ酸のアルギニンが、豆乳には多く含まれています。いろいろな種類がありますが無調整豆乳を選んでください。そして、1回にたくさん飲むよりは、小まめにとり入れていただくのがよいと思います」

■東島アナ「運動と食物、きちんと習慣にしていきたいです。筋肉も血管も柔らかさが必要なのでしょうか」

■加藤「そうですね。筋肉が柔らかくても血管が硬ければ、血液の流れは悪いのです。ストレッチをすれば筋肉は柔らかくなりますが、血管は柔らかくなりません。ストレッチや運動、肩回しもして筋肉をほぐしながら、さらに血行をよくするためにアルギニンをとっていただく必要があります」

■東島アナ「年齢によって差はあるのでしょうか」

■加藤「血管が硬くなるのは年配層だと思いがちですが、若くても内勤の仕事が多いかたは、おそらく筋肉も血管も硬いと思います」

■伊久美「血管の硬さは、自分で確かめようがないですもんね」

■加藤「はい。でも、血行が悪いというのは自分でもわかるはずです。例えば、歩いているのに足が冷たい、普段から手が冷たいというかたは血行が悪いです。ある程度動かしても血行がよくならないという場合は、おそらく血管が硬いのだと思います」

■東島アナ「それは分かりやすいサインですね。思い当たるかたは意識してみてくださいね」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、フットケアの専門家・伴野真希さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!


●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。国内外を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やし、人物をテーマにした旅やウェルビーイング企画を、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは30年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

 
 

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