体調にも影響が!? 正しい足元のお手入れとウオーキングの靴選び!~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/04/04

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●伴野真希さん Maki Bannno
「足と爪の専門店 ばんの~嬉しい楽しい幸せ」代表。2001年にフットケアで勤務を始め、その後自身の店を開業。整形外科医とともにフットケアの専門家として、足から健康について考えることを、多くの人に伝えている。 JPポドロジースクール(足専門家育成スクール)でも、講師を務める。 https://ashi-tsume-banno.com/


認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。今回のゲストは、「足と爪の専門店 ばんの~嬉しい楽しい幸せ」代表で、フットケアの専門家・伴野真希さんです。「9カ月ぶりにご登場です。これまで足の感触はツルツルピカピカがよいのかなぁと、思い込んでいましたが、それでは角質を削り過ぎてしまっているそう。おうちでの足元のお手入れ法や靴選びのポイントについて詳しく教えていただきました。これから桜の季節、軽やかな足元でお散歩を楽しみたいですね」!(伊久美)

削り過ぎはNG。乾燥によって厚くなった角質の正しいケアは?

■東島アナ「今回のゲストは東京銀座にあります「足と爪の専門店 ばんの~嬉しい楽しい幸せ」代表で、フットケアの専門家・伴野真希さんです。お久しぶりです。春は足元のケアが大事な季節ということなのですが、詳しく教えていただけますか」

■伴野「冬だけでなく春も非常に乾燥する季節なので、あまり角質ケアなど足元のお手入れをせず、余計にガサガサになりがちです」

■伊久美「やはり、乾燥が一番の大敵なのでしょうか」

■伴野「はい、そうです。例えば、ソックスでも厚手の素材は油分を取ってしまうタイプも多く、足全体がガサガサになってしまいます」

■東島アナ「カサカサになると足裏の角質が厚くなってしまい、ひび割れなどの原因になるということですね。自分でケアをする場合、どのように行えばよいでしょうか」

■伴野「保湿をしっかりとしていただきたいと思います。肌は削り過ぎると修復しようとしてリバウンドして、より厚い角質をつくってしまうので、ほどよく角質を除去することが大切です。“もうちょっと削りたい”というところでやめることです」

■東島「そうなのですね!なにか肌の色や手触りなど、ストップするタイミングの目安はありますか」

■伴野「はい。私共のお店ではお客さまに“お風呂の中で、ぬれている状態の時に角質除去をしてください”とお伝えしています。ぬれている状態ですと、乾いているときよりも角質が取れにくいからです。角質が取れてくると削る道具が少し白っぽくなるのですが、それが終了の目安です」

■伊久美「なるほど~。もしも角質が厚くなった状態をそのままにしておくと、どのようなことが起きるのでしょうか?」

■伴野「足裏には大切なセンサーがあります。例えば、指にラップが少し着いているだけで、感覚は鈍りますよね。同じように足の裏にたこや魚の目があると、体を整えようとするセンサーが鈍ります。ですから厚い角質は除去すれば歩きやすくなり、腰もラクになります。快適に過ごしていただきたいですね」

■伊久美「腰のお話もありましたが、体全体に影響があるということですよね。ラップの例は、とてもわかりやすかったです」

■東島アナ「確かに鈍る感じがありますよね。角質も削り過ぎには要注意ということなのですが、伴野さんが考える足元の理想の状態とは、触り心地などは、どのような感じなのでしょうか」

■伴野「サロンでは、足をツルツルピカピカではなくて、フワフワに仕上げています」

■東島アナ「ツルツルピカピカは、よくないのでしょうか」

■伴野「こすり過ぎ、圧迫のし過ぎで角質層が逆に硬くなってしまっている状態のことも考えられます。フワフワだとセンサーも働きやすいのです」

■東島アナ「足元はフワフワで柔らかい!がポイントですね。気持ちの上でもやっぱり足元や手元など、隅々まで行き届いていると胸を張れますね」

■伴野「そうですね。これからサンダルやミュールも履ける季節なので、足元を堂々と出せるようにしておきたいですね。お爪をきれいにしていても、かかとがカサカサだと残念じゃないですか。足がきれいだと、どこまでも行き届いているきれいな女性だと思っていただけるはずです」

足のサイズ=靴のサイズ、と思っていたらそれは大間違い!

■東島アナ「これからお散歩によい季節になってきますが、ウオーキング用の靴選びのポイントを教えていただけますか」

■伴野「皆さんはご自身の足のサイズ=靴のサイズだと思われているかたが多いのですが、それは間違いなのです。足の縦と横の長さ、そしていちばん足の幅があるところの足囲をぐるっと図り、サイズに合ったものを選んでください。そして、靴は“持って重たい、履いて軽い”が理想です。歩く時はちょっと重たい方が振り子の役をしてくれます。また、中敷きを出していただき、中敷きの上にかかとを合わせて、捨て寸(つま先と靴の空間)が1~1・5cmある靴が歩きやすいサイズの目安だと思ってください」

■伊久美「例えば、捨て寸が2cmになってしまったら、どうなるのでしょう」

■伴野「つまずきやすくなると思います。捨て寸は通常1cm、指の厚みがあるかたは1・5cmまであってもよいと思います」

■伊久美「昔、“夕方は足がむくむので、靴選びは夕方がよい”と言う話はよく聞きますが、こちらは正しいですか」

■伴野「足が正常は、アーチがあって5本の指がしっかり動いて地面をグリップして歩ければ足はむくみません。朝と夕方のサイズが違うということはあまりないのです」

■伊久美「そうなのですね! 足は必ず夕方にむくむと思っていました。血の巡りが関係しているのでしょうか」

■伴野「そうです。足にはポンプ機能がありまして、第2の心臓と言われています。しっかりと指を使って歩くことで、血液を頭部まで上げてくれますので、むくみにくいはずなのです」

■東島アナ「では、むくんでしまっている我々は…… (笑)」

■伴野「ずっと座っていたり、もしくは立ちっぱなしだったり、または靴がウオーキングシューズでないなど、いろいろな事情がありますから、むくむこともあると思います (笑)。ただ、むくんだ状態で選んだ靴は、通常ゆるい靴になってしまうので足を痛めてしまいます」

■伊久美「でも、なかなかジャストフィットというのは難しいですよね。特にスニーカーは、少し大きめを買ってしまいます」

■伴野「それは足によくないですよ。頑張ってぴったりのものを選んでください」

■東島アナ「そして“持って重たい履いて軽い”ものを選ぶということですね。ただ、つい軽いものを選んでしまいそうですが」

■伴野「軽い靴は足を支えるシャンクという芯のような部分が弱いので、自分の体を支えてくれないのです。ですから、くにゃっと曲がってしまう靴は疲れやすいです」

■伊久美「重さは何を基準にしたらよいのでしょう」

■伴野「登山靴って重たいですよね。そこまで重たくなくてもよいのですが、自分のサイズのもので、いつもより少し重たいものを選んでください」

■伊久美「体を支えてくれるというイメージをもつということでしょうか」

■伴野「その通りです。23~24cmの足裏で自分の50kgくらいある体を支えているので、靴選びはとても大事です」

■東島アナ「重たい靴でも、合っている靴であれば履いて軽く感じるのですよね!」

■伴野「そうです。ジャストフィットのサイズを選んでいただくと、驚くほど軽く感じるはずです」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、日本助産師会・元会長の島田真理恵さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは30年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

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