ファイナリストたちが行った具体的なプレゼンテーション&社会貢献とは ~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/06/04

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト> 
●内野弘道 Hiromichi Uchino
神奈川県出身。高校卒業後、東宝現代劇養成所を経て俳優として活動。2001年に有限会社クーアンドカンパニー設立に参加、2006年株式会社クーインターナショナル設立に参加。2013年にミス・ワールドライセンスホルダーとなる。現在は、一般社団法人ミス・ワールド・ジャパン理事及び一般社団法人全日本ヨガ連盟理事として活動中。

認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは、一般社団法人ミス・ワールド・ジャパン理事で、株式会社クーインターナショナルの内野弘道さんです。「ミス・ワールドのファイナリストのかたがたは、実際にどんなプレゼンテーションや活動をされているのでしょう!? 内野さんにお話を伺ってみると、私の想像を超えた内容でした。詳しくお伝えします」(伊久美)

印象に残ったファイナリストのプレゼンテーションは?

■東島アナ「前回、ミス・ワールドのスローガンは “Beauty With a Purpose (ビューティー ウィズ ア パーパス)=目的のある美”であると伺いました。このスローガンは、美に集まる力を社会に還元しようという目的で、積極的に社会貢献活動を行っているそうですが、ミス・ワールドでは、社会貢献への意識も審査の対象になっているのですよね」

■内野「はい、そうです。日本大会は当然なのですが、前段階の各地区代表選考会でも、このスローガン “Beauty With a Purpose (ビューティー ウィズ ア パーパス)=目的のある美” の審査があります」

■東島アナ「こちらはプレゼンテーション形式ということでしたが、改めてテーマについても教えていただけますか」

■内野「社会貢献活動について、参加者各々がどのような活動を行っているか、あるいはどのような社会貢献活動を今後実現していくのか、そのプランについて、SDGs17の目標に絡めてプレゼンテーションを行っていただく審査です」

■伊久美「SDGsに絡めて美を表現するというのは、興味深いですね」

■東島アナ「一人一人がどこに問題意識をもち切り取っていくかですよね。これまで、どのようなプレゼンテーションがあったのか、教えていただけますか」

■内野「素晴らしいプレゼンテーションが多いので、これが一番!というのは申し上げにくいのですが、記憶に残っているもので、歯科衛生士さんのプレゼンテーションがあります。その内容は “口周りの健康は、体の健康にとって非常に重要”というものでした。脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化の予防、女性にとって大切な妊娠や早産にも繋がることを、歯科衛生士の立場から伝えてくださいました。さらに、彼女は、幼い頃からしっかり歯のケアをしておくことの重要性を多くの人に広め、子どもたちを中心に啓発していきたいという思いをもっていました」

■東島アナ「志が素晴らしいですね」

■内野「はい。そして、その思いを実現するために、彼女は自作の漫画を作成して講演を行っています。歯科衛生士である専門知識と自分の特技である絵を描くということを生かした手法です。健康な社会づくりの実現というテーマの講演を、ミス・ワールドの発信力を使って、さらに多くのかたがたに広めたいということでした」

■伊久美「このかたは、日々歯科衛生士さんとして働きながら、講演などの活動もされていたのですね、すごい! さらに特技のアートで表現するというのも素晴らしい。そして、なにより子どもたちのためにという思いが素敵です」

被災地を視察や自衛隊への体験入隊も!? 全方位で美を追求するミス・ワールドの活動

■東島アナ「社会貢献というのは、具体的にどのようなことが行われたのでしょう」

■内野「毎年行っているのは、ファイナリストたちは、東日本大震災で被害の大きかった福島県へおもむき、実際に自分の目で見て、自分の足で歩いて視察をしています。東日本大震災からの復興や問題になっている風評被害の解消にお役に立てるように、情報発信をするお手伝いなどをしております。また、震災の現場でいうと、自衛隊の活動を知ることが大事ですし、本来自衛隊が担っている国防ということも知っていただきたいという思いもあります。さらに、女性も活躍する自衛隊への体験入隊も行っています」

■伊久美「ファイナリストのかたが体験入隊ですか! すごい、気になります」

■内野「実際、自衛隊の現場でも、女性は活躍されています」

■伊久美「勉強になることが多いでしょうね」

■内野「そうですね。意外と自衛隊への体験入隊を楽しみにしているかたが多いのです」

■東島アナ「なかなか経験できないことですよね。また、発信されることで、隊員のかたがたへ感謝の気持ちを表すなど、隊員の役割に興味をもつきっかけにもなるでしょうね。発信方法はSNSなどですか」

■内野「はい。主にインスタグラムで発信していますので、どなたでも見ていただけます」

■東島アナ「他にも、先日この番組にご出演いただきました予防医療や再生医療に携わる、株式会社Liu(りう)代表取締役の水野陽子さんの活動にも協力されているそうですね」

■内野「はい。水野さんがより長くペットと過ごすための医療活動をされていて、水野さんの動物への愛情、そして人とペットが健やかに共存共生する社会を目指されていることに共鳴しまして、ミス・ワールド・ジャパンとしてもご一緒させていただきたいと思いました」

■伊久美「この番組に参加してくださったゲスト同士が繋がりますね~。具体的にどのような活動をされているのですか」

■内野「人と動物、特に愛犬や愛猫など、ペットの健康とその飼い主さんとの関わりに注目した活動を進める方向で準備をしております。当然医療活動はできませんので、その前後でのお手伝いやPR、大切にしているペットと飼い主のかたとミス・ワールド・ジャパン受賞者とのコミュニケーションや記念撮影等を計画中です。このような活動を通してペットと飼い主さんの健康、そのストレスマネジメントなどを行い、お互いが健康で元気に過ごせることを目指して進めております。だれかが大切にしているもの、誰かが大切にしているペットを大切にするなど、日本らしい優しさと結びつき、これが世界に影響を与えるものであると思っています。

■伊久美「今回も内野さんのお話を伺い、ミスコンテストのイメージがどんどん変わってきています。ただ、きれいになりたい、スタイルがよくなりたいなど、表面的なことではなく、全方位で美を追求している。このようなことを学べる学校があったらいいなと思いました」

■内野「ありがとうございます。今は構想段階ですが、実現に向けて進んでいます」 

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回も、一般社団法人ミス・ワールド・ジャパン理事で、株式会社クーインターナショナルの内野弘道さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND