ホログラム画面を見ているアジア人女性。ビジュアルコンテンツの概念。ソーシャルネットワーキングサービス。ストリーミングビデオ。通信ネットワーク。

「できて当たり前」の会社員より、好きなことで稼げる仕事。副業としてもお勧めしたい、新しい内職の形です!

2024/01/31

さまざまな仕事や業態で、自分らしく働く女性を取材している本企画。今回は、動画クリエーターの竹原めぐみさん(38歳)です。

子育て中でも、夫の転勤についていっても、やりたいことをやることはできるし、社会に参加することも、さらに世界に羽ばたくことだってできるという竹原さん。これからの働き方についてうかがいました。

1個1個評価される。様々な人と知り合える。会社員時代にはなかった新しいやりがい

編集部:今お仕事でどういうところが楽しいですか?

竹原:クライアントから感謝されたり、喜んでもらったり、次も頼んでもらえたりすると嬉しいです。

会社員って出来て当たり前だし、次に会うのが当たり前ですが、クライアントワークは1個1個評価されて、良かったからまたお願いしたいとかコメントをいただくことがあっていいなと思います。そういうのが人として嬉しいというか、誰かの役に立てたことが目に見えて形に残るのが面白いなっていうところはあります。

あと、異業種の人と知り合える。会社員の時はその業界の人しかいなかったけど、全然違う業種の人とも一緒に仕事ができるので、他の業界のことが分かったりもします。

AIを使えば翻訳もできるから、世界を相手に仕事ができる
AIを使えば翻訳もできるから、世界を相手に仕事ができる

編集部:辛いことはないですか?

竹原:仕事を取りすぎると辛いです。

実は、子どもが100日超える前にたまたま発注がたくさんきてしまったんです。普通なら産休・育休の時期なのに、子どもを抱っこして、ずっとパソコンに向かってました。家事もあんまりできないし、部屋も汚くなるし、きつかったです。

でもクライアントは大事にしたいから休みたくないし、発注してくれたことへの感謝の気持ちもあって、死にものぐるいでした。

編集部:それでもできるのは、パソコンに向かうのは苦じゃないからでしょうか?

竹原:それはあります。働いてなくても、もしかしたら10時間くらいパソコンに向かっているかもしれないです。

たぶん、誰でもできると思うのですが、やりたいかどうかは別ですよね。例えば、イラストもちょっとは描けるけれど、1日10時間イラストを描けって言われたら嫌になります。でも、私はパソコンに向かって動画を編集するのは10時間くらいやっていても全然楽しいんです。

好きなことをさらに勉強したら、誰かの役に立てるし、稼げる

編集部:ちなみにご家族は今の仕事のこと、どう思われてますか?

竹原:夫は、私はあんまり家事に向いてないって言っていて(笑)。でも、「活躍できる部分があるなら、そこを尖らせたらいいよ」と言ってくれます。

動画編集の勉強をしても活かすところがないと「私は何もできない人間だ」とか思ってしまいます。でも、勉強すればスキルが身について、今はそれが何かの役に立ったり、人に喜んでもらったりすることができるんです。「私だってやればできるじゃん!」って思えます。

編集部:そういう思いもあって、教えるほうにも目が向いているのでしょうか?

竹原:正社員じゃなくても、スキルを磨くことはできるし、人の役に立つこともできるし、それでお金を稼ぐこともできるよって言いたいです。

節約するのも大事ですけど、環境さえ整えれば自分の好きなことで稼げるチャンスはある。しかも、家にいながらできます。地方に住んでるからできないわけでもなくて、発注も納品も決済もオンラインで完結できる仕事もあるし、そういうことでキャリアを諦めてたりしてる人がいたら、その人の背中を押したいなって思っています。

作り置きの作品に稼いでもらう。海外から外貨を稼ぐ

編集部:Udemyの講座も作られてますよね?

竹原:私のUdemyは初心者が参入しやすいものばかりなんです。

例えば、Upworkという海外も対象にしたクラウドソーシングサイトがあるんですが、その使い方を講座にしています。英語ができないと海外の仕事は取れないって思いがちですが、ChatGPTとかAIを使えば翻訳も正確にしてくれるからやりとりもできます。今円安だから、小さな仕事でも、例えば時給10ドルとかでも円にすると1,500円とかになるので、狙い目だと思っています。

あともう一つはGumroadっていうサイトがあって、それも海外のサービスで、デジタル作品、イラストとか写真とかをアップロードして海外の人に売ることができます。デジタル作品ってデータを作る時間以外はほったらかしなので、主婦でも参入しやすいと思います。こういうのを早めに置いておくっていうのは大事じゃないかっていう講座を今出しててます。

編集部:クライアントにお仕事をもらうだけではなく、作り置きのストック型のコンテンツでも稼げるということですね?

竹原:そういう講座も今作っています。クライアントワークはちょっと苦手だなって人も稼げるかもしれません。ちょっとしたコンテンツでも1個3ドルとかで売れたら500円くらいになりますから。ぜひみんな活用してほしい。

新形態の内職って感じですが、自分の好きなことで何かお金になる可能性があるし、上手くいけば会社員の給料を超えることだってあるかもしれないですよ。

パソコンひとつでスキルを積み上げ、世界で活躍することも可能なクリエーターの仕事。動画だけでなく、イラストや写真など、自分の好きをお金に変えることも、これからの働き方の一つの形となるのかもれません。

【話を聞いた人】
●竹原めぐみさん(北海道 38歳)
夫と、長男5歳、長女0歳の4人家族。水産学部大学院を卒業後、食品メーカーにて企画職に。家庭の事情で転居や転職を経験し、現在フリーランスの動画クリエーターとして活動中。

○勤務形態 フリーランス
勤務時間 決まっていないが、一日中やってしまうことも
年収 秘密
お仕事内容 企業などからの依頼を受け、動画を作成。Udemyでは講座を動画化して販売している

竹原めぐみさん(38歳)
竹原めぐみさん(38歳)

イラスト/すぎやまえみこ 取材・文/尾崎真佐子 企画/サンキュ!コメつぶ編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND