捨てることで部屋も人生もスッキリした57歳&「会社員」という生き方を捨ててプチ起業した56歳の暮らし

2025/03/31

捨てることで部屋も人生もスッキリ!1人ときどき2人暮らしの57歳と、会社員を辞めて自宅でプチ起業!今が一番楽しいと語る56歳の彼女たち。シンプルで満ち足りた50代の暮らしをご紹介します。

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物をドッサリ捨てて部屋を片づけたことで、うつむいて歩いていた人生が激変!

<教えてくれた人>
しょ~こさん
live in京都⇔東京 age57歳
京都の団地と東京の古民家(共に賃貸)での2拠点生活。東京の家では長女(22歳)と2人暮らし。長男(31歳)、二男(29歳)は独立。仕事はインフルエンサー。Instagram@shosworksで50代の暮らしや気づきを発信。


しょ~こさんにとって50代は「新たな扉」そのもの。自分嫌いを克服し、人生が大きく好転したからです。「幼いころから自分に自信がなくて、いつもうつむいて歩いていました」。
23歳で結婚した夫のギャンブル癖に悩み、30歳で働き出すと子育てと仕事に忙殺され、40歳でついに離婚。3人の子を1人で育てながらライターとして必死で働きました。「30~40代は時間も心も余裕ゼロ、家はゴチャゴチャ。見て見ぬふりをしながら自分を責めてました」。
そして52歳でコロナ禍。そこで荒れ放題の家を片づけ始めたことが大きなターニングポイントに!
「私は片づけができないと思ってあきらめてたけど、きれいに使いやすく整理できて心が躍りました」。1カ所片づけるたびにインスタで発信してみたら、フォロワー数が日に日に増加。「私もやればできる! !」という強い自信が生まれ、インスタグラマー、本の出版と仕事も広がっていきました。「私には老後は存在しない!くらいの気持ちで、これからもいろんな体験をして成長し続けたい。そんなふうに自由で縛られない自分が今は好きです」。

●Life story
1967年 京都で生まれる
1985年 高校卒業後、一般企業に就職
1990年 23歳で結婚し、専業主婦に
1993年 25歳で長男出産
1995年 27歳で二男出産
1997年~30歳からヤクルトの販売員や広告代理店のアルバイトをする
1999年~33歳で夢だったライターに。インテリア雑誌の制作に携わる
2002年 35歳で長女出産
2007年 40歳で離婚。ギャンブル好きの夫が仕事をしなくなり、持ち家が競売にかけられ、子ども3人を連れて築30年の団地に引っ越す。実家の援助も受けながら必死で子育て
2017年~出版不況により、50歳ごろからライターの仕事が減る
2020年 52歳のときコロナ禍でさらに仕事が激減。ふと思い立って部屋を片づけ、インスタで発信
2021年 53歳で初のデジタルzineを自主制作・販売。編集者の目に留まる
2022年 54歳で初めて本を出版
2024年~56歳でインフルエンサーとしての仕事に加え、「方眼ノート」の講師としても活躍中

【片づけのこと】きっかけは引き出し1段。片づけたことで初めて自己肯定感が芽生えた

ゴチャついた小引き出しを整えたら勢いづき、3カ月で半分以上の持ち物を処分。「物を捨てながら、それを選んだ当時のへっぽこな自分にも理由があったんだよねって。まるっと過去の自分を受け入れられたんです」。

【仕事のこと】仕事が低迷中、試しに作った「デジタルzine」が本出版のきっかけに

雑誌制作に長く携わってきたしょ~こさん。知人から「本を作ってみたら?」と言われ、「そういえばできるかも!」とトライ。そのzineが編集者の目に留まり、子ども時代からの本を出す夢が実現。

【子どものこと】巣立ちを見届けてからは、便りがなくとも幸せを願う関係

「子どもが家を出た直後はさみしかったけど、親は親、子どもには子どもの人生がある。さみしいときはヒマなときと言いますし、自分のことで忙しくしてたら忘れちゃいます(笑)」。

【旅のこと】55歳で海外1人旅デビュー。いろんな「初体験」が楽しくって仕方ない!

新婚旅行で行ったハワイから32年ぶりの海外は、なんと1人でNYへ。以来、未知の国を訪れていろんな“初めて”を経験。「物も人も“動く”ことで何かが変わる。そこから好機が生まれる気がします!」。

「会社員」という生き方を捨ててプチ起業。50代の今が一番、自由で楽しい!

<教えてくれた人>
りさねーぜさん
live in北海道 age56歳
犬のコロネ(10歳)、きょうだい猫のおはぎ&げんまい(8歳)と暮らす。仕事はInstagramの活用を教える講座の運営がメイン。Instagram@risa_hitorinokodateで50代からの新しい生き方やプチ起業について発信中。


50代になってから会社で若手についていけなくなり、「何となく居場所がない。私なんていらないかも」ともやもやを抱えていたりさねーぜさん。52歳で「このまま会社員で終わりたくない!雇用延長せずに60歳で定年退職しよう」と心に決め、同時に退職後の生活を考えて副業にトライ。ブログをコツコツ続けたら1年半後に収益が上がり始め、2年目に発信力が高いインスタに移行しました。仕事の悩みをSNSで発信したら、同じような境遇の女性たちからの熱い共感の声に支えられて収益化に成功!
そして昨年、会社でコロナ禍に導入されたテレワークが完全廃止に。「家で働くスタイルを崩したくなくて『辞めます』って言っちゃったんです(笑)。あと10年頑張れば年金が出るから、節約すればいけるかなと思って。先の長い30代ではこうはいかなかったです」。安定した会社員人生を捨てて56歳でインスタ講師として独立。「自分が起業するなんて夢にも思わなかったけど、定年まであと何年と思いながら働くより、今のほうがずっと“自分の人生”と思えて、毎日がハッピーです!」。

●Life story
1968年 北海道で生まれる
1986年 高校卒業後、札幌で就職
1989年 商業美術の専門学校に入学。2年間デザインを学ぶ
1991年~ 23歳でデザイン系の会社に中途採用で入社。以降33年間、正社員として勤務。恋愛もいろいろ経験
1998年 30歳でマンションを購入
2014年 46歳で住み替えのためマンションを売却
2015年 47歳で一戸建てを購入
2022年 54歳でブログを活用して副業を開始
2023年~55歳で副業の収益が伸びてくる
2024年 56歳で会社を辞めてフリーランスに
2025年 56歳で会社として法人化

【仕事のこと】「月5万円稼ぐ」という目標から大きく育ったインスタ講師の仕事

最初はブログからスタート。1年間、ほぼ毎日書き続けたら目標の“月5万円稼ぐ”も達成。さらにインスタ講座につなげることで講師として稼げるように。「継続は力なり!です」。

【健康のこと】「食」は要(かなめ)だから、卵と野菜にはしっかり課金

体は食べ物でできているから、今は外食より野菜中心の自炊派に。有機野菜や平飼い卵を食べているせいか、髪質も肌も10年前より断然調子がよく、グレイヘアもきれいにまとまる。

【老後のこと】FPに相談しつつ、老後の家計をシミュレーション。退職の後押しにも

52歳のとき、65歳からもらえる年金額を確認し、60歳で退職して年金が出るまでに必要な生活費を計算。「今の貯蓄+月5万円の収益があれば生活できるとわかり、それを目標にSNSを続けました」。

【ファッションのこと】年を重ねてからは「明るい色」と「柄物」の方が元気に見える!

「ブログに載せるために全身自撮りをしていたときに気づいて。髪も肌もツヤツヤの若い頃と違い、年を重ねると私の場合“地味色の服”を着ると全身がくすんで見えるんですよね(笑)」。


参照:『サンキュ!』2025年4月号「シンプルで満ち足りた“50代の暮らし”」より。掲載している情報は2025年2月現在のものです。構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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