経験は財産!必ず力になりカタチとなる!~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/12/18

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。32歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●久留島さやかさん Sayaka Kurushima
株式会社八恵堂 代表取締役1980年、福岡県生まれ。クラシックピアノの演奏経験を活かし、クラシックコンサートやゲームミュージックコンサートなどのイベントを主催し好評を博す。その一方で、様々な法人をサポートする業務を開始し、食の展示会事務局や里山再生プロジェクトにも参加。2022年にキムチのコンサルテーションの依頼を受けたことを契機に、これまでの経験を活かして国産キムチ製造を手掛ける「八恵堂」に入社。現在に至る。プライベートでは、23歳、22歳、19歳の3姉妹を持つシングルマザー。八恵堂公式サイトhttps://hakkeido.com/

認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは、株式会社八恵堂の代表取締役・久留島さやかさんです。「この番組でも、よく話題に上がる発酵食品。今回は、話題となっている福岡発の発酵キムチ店「八恵堂」の社長さんに来ていただきました。その経歴がとてもユニーク!お話が楽しみです」(伊久美)

苦手だったはずのキムチ…、研究の成果が認められキムチ製造会社の社長に!?


■東島アナ「ゲストは、国産の食材を使ったキムチの製造販売を行う、福岡の企業「八恵堂」の社長・久留島さやかさんです。酵素キムチ専門店の社長であり、プライベートでは、3人のお嬢さんがいらっしゃるシングルマザーということです。ただ、伊久美さん、久留島さんはキムチがもともはとそんなにお好きではなく、家業を継いだわけでもないそうなのです」

■伊久美「本当ですか! それなのに、なぜ今のお仕事を始められたのですか」

■久留島「もともと、一般社団法人で、クリエイターやデザイナーもいましたので、クラシックのコンサートを主催、看板のデザイン、店名の考案など、いろいろな依頼を受ける仕事をしておりまして、その中の一つがキムチ専門店のサポートでした」

■伊久美「キムチはあまり好きではないけれど、お仕事なので研究をされたということですか」

■久留島「キムチの会社から依頼を受けて、“私、キムチ苦手なのです” とはいえないではないですか(笑)。そこで、“キムチとは、どういうものなのか”を研究することにしました。pH値や塩味濃度を計ったり、各社で販売しているキムチを食べ比べたりして、“これだったら私も食べられる、これはちょっと苦手” というふうにチェックしていきました」

■伊久美「つまり、自分がなぜ嫌いなのかを深掘りしてみたわけですね。嫌いな理由があるはずですからね」

■久留島「そうですね。そうやってキムチを研究していくうちに、この会社と一緒に仕事をしていこうと決心をしました」

■東島アナ「そして、その成果が認められて、社長に抜てきということになったのでしょうか」

■久留島「ずっと研究をしてきましたので、材料の構成など、私にしかわからないことが多々ありました。そして、作ったキムチの魅力を皆さんにお伝えするポイントについても、開発してきた者が責任者を務めたほうがよい、ということになり社長に就任しました」

■東島アナ「円満なシンデレラストーリーに聞こえますが、伊久美さん、クビになりかけたこともあったそうです」

■伊久美「クビになりそうだったのですか!? あまり深く聞いてはいけない?でも、ちょっと知りたいです(笑)」

■久留島「私は一つのことに没頭すると、こだわり過ぎてしまうところあります。その一方で、“最後のところで詰めが甘い”、会社をうまく運営するためには、外れてもらった方がよいのではないか、といわれまして…」

■伊久美「結構ギリギリですよね。崖っぷちでしたか?」

■久留島「崖から落ちましたね(笑)」

■伊久美「すごいストーリーですね。そして社長に!」

■久留島「はい。その経緯をしっかりと見ていてくださった方々がいたおかげです」

■伊久美「コツコツ努力しているのを、認められたのはうれしいですね」

■東島アナ「久留島さん、仕事に関してすごいかたですが、プライベートでは23歳、22歳、19歳という3人のお嬢さんをおもちのシングルマザーでいらっしゃいます」

■伊久美「久留島さん、かなりお若く見えますから、そんなに大きなお嬢さんがいらっしゃるというのは、少しびっくりしました。4姉妹みたいな感じなのでしょうね(笑)」

■東島アナ「お嬢さんたちは、お母さんの働く姿をしっかり見ていらっしゃるのですね」

■久留島「そう思います。娘は、私が行っていることを横で見ながら、“そんな細かいことまで調べているの?” ということもありましたが “だけれど、これが大事なのよ” と話したりして…」

■伊久美「家でもキムチの研究をされていたのですね」

■久留島「はい。ダイニングテーブルにみそとしょう油を何十種類も並べて、“これはこういう味がする”、“これは違う”…、という感じでした(笑)。同居している母には、“いったい、このみそとしょう油をどうするの?” と、いわれたり(笑)」

■伊久美「研究所みたいですね(笑)」

■東島アナ「母親が働く姿が近くにあるのは素敵なことだと感じましたが、どうしても良い時ばかりではなく、落ち込んでいる場面を見せてしまうこともありましたか」

■久留島「最近トラブルがあった時も、娘たちに、“お母さんが今まで行ってきたことを認めてくれない人たちと一緒にいても、なにも始まらない。休んでさっさと温泉へ行こう!” といってもらいました」

■伊久美「娘さんのほうが先輩みたいですね」

■久留島「はい。その言葉を聞いて、“そうね。わかった。そうしよう!” と 思いました。圧倒的な味方が近くにいて、心強くありがたかったです」

■伊久美「いろいろな経験をされ、社会貢献をされている姿は、社会進出をしたい女性たちの励みになりますね」

■久留島「多分、毎日、同じようなことを行っているかもしれないですが、その中に学びが必ずあるはずです。それが経験となって糧になり力となる。そして、絶対カタチにできると思うのです」

■伊久美「今の言葉、心に沁みます。日々のルーティンは経験となり、それが必ず生きる力になると、久留島さんは思っていらっしゃるのですね」

■久留島「はい。これまでの経験がなかったら、私は今、ここにいないですし、出会えた人たちはいないわけです。振り返ると、経験が私のものすごい財産になっています」

■伊久美「この番組では、女性の健康課題について考えていて、“女性が健康だと結局、社会全体がハッピーになる”というメッセージを発信しているのですが、社会進出を考える女性たちに、今の言葉を伝えたいと思われますか」

■久留島「そうですね。皆さん、本当に頑張っていらっしゃると思うので、経験は力になってカタチとなると、本人が信じて進んでいけば、絶対大丈夫だと思います!」

●次回も、株式会社八恵堂 代表取締役の久留島さやかさんをゲストにお迎えします。

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にニッポン放送でオンエア。お聴き逃しのかたは『radiko』のタイムフリー機能で、放送1週間後までお聴きになれます。

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは30年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

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