えな鳥さん(@wani_kawaiinono)が「よくやらかす」というコメントとともに投稿した写真に9.8万件以上のいいねが集まりました。そこに写っていたのは誰も見たことのないはずの漢字。しかし「なぜか読めてしまう」と話題になりました。
むしろ読みやすい
日本語は、世界でも特に複雑といわれる言語のひとつです。
ひらがな・カタカナ・漢字、そしてときにはアルファベットや数字まで多岐に渡る文字を使用するため、日本語を母語としている人でも混乱することがあるよう。
今回ご紹介するのは、そんな場面に出くわしたえな鳥さんの投稿です。
「よくやらかす」というコメントとともに投稿された写真には、紙に直筆で書かれた文章の一部が写っていました。
「に突っ伏して」という6つの文字は、「につっぷして」と問題なく読めます。
しかし実は、その中に1字だけ、明らかに見たことのないはずの文字が含まれていたのです。
それは「伏」という漢字。
「犬」の右上の短い跳ねの部分が、なんと小さな丸になっています。読みかたが「ぷ」であるため、そちらの半濁点が混ざってしまったのでしょう。
投稿を見た人からは「斬新だが、とても良い!!」「気持ちは伝わる」「これ公式の漢字でも良いくらい読みやすい(笑)」と、広く受け入れられていることが伝わるコメントが続々と届けられました。
また、中にはえな鳥さんと同じように、新たな文字を生み出してしまったという体験談も。
実は”あるある”だったことが判明したこちらの現象について、お話をうかがいました。
気付かないうちに書いていた
漢字と平仮名の半濁点が混ざる今回の投稿、「わかる」と思わず頷いてしまいました。こちらは、どんなときに書かれたのでしょうか。
「手書きで小説を書いているときでした」
自分の書いた文字を見て、えな鳥さんはどのように思いましたか。
「最初は気付かなかったのですが、あとで見て『あ!』となりました」
うっかり見落としてしまうのが不思議ではないくらい、違和感なく読めてしまう文字でしたね。
どんなときに「やらかす」?
えな鳥さんは「よくやらかす」とのことでしたが、どんなときに「やらかす」ことが多いですか。
「手書きで大量に書いたり急いで書いたりするときに多いです」
小説を書かれるということですから、頭の中でどんどん進むストーリーの早さに、文字を書く手が追いつかなくなってしまうのかもしれませんね。
半濁点が混ざることがよくある
今回投稿された「伏」の漢字以外に、過去にはどんな文字が混ざってしまったのでしょうか。
「『突っ走る』とか『発砲』とか『湿布』とか、半濁音で読む漢字はよく右上に〇をつけてしまいます。
今回は元の漢字と形が似ているので面白い感じになりました」
半濁点がつくことで、元の漢字よりも「読みやすい」との声が多数寄せられていましたね。小さな丸にかわいらしさも感じます。
反響を受けて
9.8万件以上のいいねや、たくさんのコメントなど大きな反響がありました。反響を受けてどのように感じましたか。
「皆様の反応を見て、結構うっかり漢字間違っちゃう人っているんだなと思いました」
コメントを寄せた人の中には、「『規則』の『貝』の部分を1つにまとめてしまった」「『独立』の『虫』を省略して1文字にしてしまった」という人もいました。
多くの人が使うようになれば、ここから新たな漢字が生まれる可能性もあるかも…!?
えな鳥さんが生み出した「伏」と半濁点のハイブリッドな文字に、多くの関心が寄せられた今回の投稿。初めて見るはずなのに、なぜか読めてしまうのが面白くも不思議な現象でした。
取材協力:えな鳥さん(@wani_kawaiinono)