お盆にお供えする花の選び方、お供えのマナー・避けたい花・価格相場

2018/07/25

お盆の間は、お花を絶やすことなく飾っておきたいものですね。今回は、冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんに、お盆にお花を供えるルールなど教えてもらいました。

お盆に花を供える意味  

お盆に飾るお花には、ご先祖さまの霊が宿ると言われています。お盆にお花を絶やすことなく飾る意味がわかりますね。また、お経には「御浄土さまには様々な花が咲いている」とあり、仏壇はこの阿弥陀さまがおられる浄土をあらわしたものなので、お花を飾り感謝の気持ちを伝える意味もあります。

お盆のお供えにふさわしい花は?

故人を偲ぶ気持ちが大切。故人の好きだった花や思い出の花、またはイメージに合ったお花などがいいでしょう。定番は菊の花で、邪気を払うとされ、また花びらがあまり散らず長持ちするので、昔から仏花にされていました。「あなたの悲しみに寄り添う」という花言葉を持つ紫色のリンドウ、「あなたを大切にします」という花言葉のアイリス、カーネーション、ミソハギ、キンセンカ、グラジオラス、トルコキキョウ、スターチスなどを飾るのもいいでしょう。

できれば避けたい花

地域や各家庭にもよりますが、一般的にトゲのある花は避けたほうがよいと言われています。これはお花を生けるときに、トゲが指に刺さり血を流したりすると仏壇に置かれているご本尊さまに失礼に当たるという理由から。しかし、確かな根拠もなく、世間に言い伝えられている話です。他には香りの強い花、毒のある花、毒々しい色の花は生々しさがあるので、ふさわしくないとされています。

盆の供花、金額の相場はどれくらい?

出典:amazon

通常のお盆の場合、お供えとしてお花をするならば、3,000円から5,000円くらいが相場です。最近ではブリザードフラワーなど贈られるかたも多いです。またお供え用の和洋菓子とお花を組み合わせたセットなどもあり、最近人気が高まっているようです。

「初盆」と通常の「お盆」のお花の違い

初盆の場合は、白を基調に淡くまとめたものがいいでしょう。胡蝶蘭やアレンジメントフラワーなどが多いようです。また住む地域によっては、黄色や紫のカラーを入れた通常と同じようなお花をお供えする場合もあります。近所のお花屋さんで相談してみるといいでしょう。

お花の本数や飾る最適なタイミングは?

慶事の際には奇数がいいとされている日本の風習から、お花の本数はできれば、奇数の数が良いでしょう。お花を飾るタイミングは、仏壇の前にお盆用の「精霊棚(しょうりょうだな)」を飾るタイミングと同じでいいでしょう。8月がお盆の地方でいうと、8月12日の夕方から13日の朝になります。

まとめ

仏壇にお花を飾っておくと、明るい雰囲気になっていいものです。特にお盆の時期は、故人の好きだったお花を飾って華やかにしておくといいですね。


教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運営に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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