きれいだけど見分けるの大変!難読漢字「杜若」はなんて読む?

きれいだけど見分けるの大変!難読漢字「杜若」はなんて読む?

2025/05/01

日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

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知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ

きれいだけど見分けるの大変!難読漢字「杜若」はなんて読む?

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

「杜」と「若」で「杜若」。それぞれの字は難しくもなく簡単に読めそうな気もしますが、組み合わさるとよくわからないですよね。

今回は漢字の意味から正解にたどりつくのは無理かもしれません。ただ、「杜」に「きへん」、「若」に「くさかんむり」がつくので植物っぽい感じもしますよね。

さて、なんと読むかわかりましたか?

正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。















正解は……

きれいだけど見分けるの大変!難読漢字「杜若」はなんて読む?

正解は「かきつばた」でした!

アヤメ科アヤメ属の植物であるカキツバタ。初夏の頃、湿地に生えて紫色の花を咲かせます。『伊勢物語』などの古典文学作品に登場し、古くから愛されてきた優美な花ですね。

気になる「杜若」の表記、じつは勘違いによるもの。もともとは中国でヤブミョウガのことをさす漢字でした。「燕子花」という書きかたもあるのですが、こちらの表記も中国ではカキツバタではない花をさします。

この「かきつばた」という名前の由来としては、「かきつけ花」が変化したものという説があります。花が衣の染料として使われていたそうです。奈良時代くらいまで「かきつはた」とにごらずに呼ばれていました。

美しく特徴的な形の花ではあるものの、アヤメと混同されてどちらがどちらかわからなくなることがあります。よく似てはいますが、花の外側に見分けるポイントが。

外側の3枚の花びらに網目模様があり黄色が少し入っているのがアヤメ、網目模様がなく中央に少し白が入っているのがカキツバタです。この3枚の花びらは、正確にいうとがくが変形したもの。そのためカキツバタやアヤメの花をよく見るとがくらしきものが見当たらない、ということになるのです。

というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

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