昆虫でも牛でもありません!難読漢字「蝸牛」はなんて読む?

昆虫でも牛でもありません!難読漢字「蝸牛」はなんて読む?

2025/06/16

日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

>>>danngoの記事をもっと見る

知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ

昆虫でも牛でもありません!難読漢字「蝸牛」はなんて読む?

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

「蝸」と「牛」で「蝸牛」。「牛」のほうは簡単に読めますが、「蝸」の字は読みかたも意味もいまいちわからないですね。

「蝸」に「むしへん」がついているので虫っぽいものを考えたくなりますが、昆虫ではありません。そして牛でもないんです。

ただ文字の雰囲気から想像がつく可能性はあります。じっくり見てみてください。

さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。

正解は……

昆虫でも牛でもありません!難読漢字「蝸牛」はなんて読む?

正解は「かたつむり」でした!

雨の日に見かけるかたつむり。陸に住む巻貝の総称で、多くの種類があります。小笠原諸島にたくさんの種類のかたつむりがいて、その大半が固有種であることも知られていますね。

でんでんむし、まいまいといった呼びかたをする人も時々います。いわば方言なのですが、文献を調べると「でんでんむし」が最新の呼びかた。江戸時代の俳句に出てきます。まいまいは、その次に新しい呼び方とされていて、「かたつむり」はやや古く、平安時代の歌謡などに「かたつぶり」の名が出てきます。

今かたつむりと呼ばれることが多いのは、標準語の基礎になった関東地方の言葉だからなのだそうです。古い言いかたが主流だというのはちょっと面白いですね。

「蝸牛」の「蝸」だけで、かたつむりの意味があります。よく見ると、つくりの部分が「渦」と共通ですね。なんとなくうずまきっぽく見える部分です。それに「牛」がつくのは、角のような器官があるからと考えられます。

音読みだと「カギュウ」。この読みも存在しますが、意味が変わってしまいます。耳の内側にある、うずまき状の部分をさすのです。この部分がかたつむりに似ているので、こう呼ばれているそうですよ。


というわけで、難読漢字クイズでした。いかがでしたか?ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND