日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「外」と「郎」で「外郎」。漢字自体はさほど難しくない組み合わせですよね。
ぱっと見た印象で「やろう」と読むのではないかと思った人もいるかもしれません。「やろう」は「野郎」と書きますよ。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。
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正解は……
正解は「ういろう」でした!
もちもちとしていて、シンプルながらくせになる味わいの「ういろう」。名古屋のものが有名ですね。他にも小田原市など、各地に独自の「ういろう」が存在します。
米粉やくず粉を主な原料にしていて、白いものから抹茶味や黒糖味などいろいろな種類がありますね。
古い時代、「外郎」といえば薬のことでした。中国が元という国だった時代、礼部員外郎(れいぶいんがいろう)という職についていた元の人が、「外郎」の部分を唐音(比較的新しい漢字の読みかた)の「ういろう」に読みかえて姓として名乗りました。その一族がつくった薬が「ういろう」です。
薬の「ういろう」は、たんを切ったり口の中をさわやかにしたりといった多くの効能を持ちます。透頂香(とうちんこう)という別名もあります。十八番の1つとして知られる歌舞伎の演目の「外郎売(ういろううり)」では、効能をしめすために難しい早口言葉を長々とまくしたてる場面が見せ場になっています。
お菓子の「ういろう」の名前の由来は、薬の「ういろう」に似ていることから名づけられたという説、外郎家が考案したお菓子だからという説などがあります。そう聞くと、あのもちもちした食感から元気をもらえそうな気がしてきますね。
というわけで、難読漢字クイズでした。いかがでしたか?ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフィフの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。