パン教室を開くために資格は必要?パン講師の資格と取得方法を解説
2018/11/02
家族のためにパンを焼いたり、趣味としてパン作りを楽しむ人も多いと思います。いっそのこと、その趣味をいかして、パン教室を開いてみてはいかがでしょう。自宅にいながらできるので、子育て中のママでも無理なく始められますよ。今回はパン教室を開くために必要な資格について調べてみました。
パン教室を開くために資格は必要?
まず、パン教室を開くに当たって、必ず取るべき資格というものはありません。とはいっても、パン作りの技術はもちろん、人への教え方や生徒の集め方など、パン講師をめざす人なら知っておくべきことはたくさんあるはず。
料理教室や専門学校に通ってパン作りを極めることももちろんできますが、最近では通信講座でも“パン教室開講”に特化したカリキュラムが用意されているところがたくさんあります。次にご紹介するのは、通信講座で取得できる資格の一部。ぜひ、自分に合った学習スタイルを見つけて、パン講師への道をめざしましょう。
パン・ブーランジェ
日本能力開発推進協会(JADP)による認定資格。認定講座では、パン作りの基礎知識、教室の運営、人に教えるノウハウなどを学び、パン教室やカルチャースクールで講師として活躍するために必要な能力を身につけることができます。
教材にはパン作りに必要な道具一式もついてくるので、家にいながら実際に製パンのスキルを習得することができます。
パンマイスター
日本創芸学院が主催する「パンづくり講座」を受講し、カリキュラムを修了するとパンマイスター資格が取得できます。
パン作りの基礎から、米粉や天然酵母を使ったパンの作り方まで、本格的なパン作りを学べるところがポイント。さらに、自宅で教室を開くために必要な知識やスキルも教えてもらえるので、資格取得後はパン講師として一歩を踏み出すことができます。
パン・ベーカリーアドバイザー
パン・ベーカリーアドバイザーとは、パンの種類や作り方についての知識を身につけ、実践的なスキルを習得したことを証明する資格。日本インストラクター技術協会の認定講座では、さまざまな種類のパンのレシピ、発酵の正しい方法、パンがふくらまないときの対処法など、作るうえで重要となるポイントも詳しく学ぶことができます。
取得方法の一例:「パン・ブーランジェ」の場合
前述でご紹介したパン講師資格は、どれも通信講座で取得することができます。ここでは「パン・ブーランジェ」の取得法をご紹介します。教材にはパン作りに必要なキットも入っているため、自宅でもパン作りの実践がしやすく、開業後も使用できます。
【パン・ブーランジェ資格試験】
・受験資格・・・・・・協会指定の認定講座を受けて、全カリキュラムを修了した人。
・ 試験日程・・・・・・カリキュラム修了後、随時、在宅で受験できます。
・ 受験料・・・・・・5600円
人気の高いパン教室をめざすには?
パン作りの知識やスキルを学んで、教室を開く準備ができたら、その先はもう自分の頑張りしだい。自宅でのレッスンは、自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるというメリットがある半面、講師としての自覚や責任に欠けると教室の評判もすぐに下がりかねません。パン教室を始める前に、次の3つの要素を心得ておきましょう!
生徒とのコミュニケーションを大切にする
パン作りの工程をわかりやすく教えることはもちろんですが、レッスンの雰囲気づくりや、生徒の要望にていねいに応えるなど、コミュニケーションを密にとることは欠かせません。“この先生についていきたい!”と思ってもらえるような講師をめざしたいものですね。
トレンドを意識し、常にパン作りの研究を
街にはおしゃれなベーカリーがたくさんあり、売られているパンの種類も実に豊富。パン作りの知識やスキルをひととおり身につけたからといって満足するのではなく、流行を押さえておくことや、素材や成形の工夫などパン作りの研究を続けていくことも大切です。
プラスαの価値をつける
パン教室に通う人は、基本的に食にまつわることへの興味が高いと思われます。人気が高いパン教室では、パン作りだけにとどまらず、テーブルコーディネートの提案や、おいしいコーヒー・紅茶のいれ方、季節のジャムの作り方など、パンに関連するさまざまな要素をレッスンに盛り込み、パン教室としての価値を高めているところも多いようです。
まとめ
パン講師は、お店を始めるのに比べると初期費用もそれほど多くかからず、自分のライフスタイルに合わせて働ける魅力的な仕事です。「パン作りが好き」「人にも教えてみたい」という人は、まずはパン教室を開くために必要なスキルの習得や資格の取得をめざして、一歩を踏み出してみましょう!
文/有馬未央(KIRA KIRA)
構成:サンキュ!編集部
※記事の内容は2018年9月時点のものです
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