最近よく聞く登録販売者は主婦に人気急上昇中の国家資格です

2018/11/13

薬局やドラッグストアなどで働いている登録販売者、この仕事は主婦のパートとしても人気が高まっています。登録販売者の仕事内容、人気の秘密、資格の取得方法などを以下でご紹介します。

登録販売者ってなに?

登録販売者は、2009年から実施されている新・薬事法に基づいて生まれた新しい資格。風邪薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)の販売を行い、医薬品を購入するお客さまへ適切な情報提供を行い、相談があった場合の対応もします。
薬剤師が不在の場合でも医薬品の9割以上を販売できる登録販売者は全国で通用する国家資格。医療事務や調剤薬局事務と並んで人気を集めている資格なのです。資格を取得した後に2年間の業務経験を積むと、店舗管理者や管理代行者の役職に就くこともできます。

薬剤師との違いを教えて

薬剤師は、一般医薬品の第1類を販売でき、医師の処方箋に基づいて薬の調剤を行うことができますが、登録販売者はこれらのことはできません。これが大きな違いです。
調剤受付が併設されているドラッグストアなどでは、薬剤師は処方箋の対応で多忙な場合があります。そんなときに、登録販売者の有資格者がいると、第2類・第3類の一般用医薬品を販売できます。薬剤師が不在でも一般用医薬品販売ができる専門家として、薬局やドラッグストアなどから注目されています。

資格はどうやって取るの?

資格取得の勉強の仕方は、大きく分けて3つあります。

【専門学校に通う】
大学、短期大学、専門学校に通って勉強をする方法は、じっくり勉強できる点がメリット。時間と費用がかかるところがデメリットといえます。

【通信講座で勉強する】
教材が充実している通信講座を受講するのも手。時間と場所の制限がない通信講座は、自分のペースで進められて、費用も抑えられるのが魅力。質問などをメールで受け付けてくれるところもあります。

【独学で勉強する】
ひたすら1人で、過去の問題集などを解いて試験に臨む人もいます。これだと、費用は最小限に抑えられますね。

受験資格、費用、試験日程など

登録販売者試験は各都道府県で行われ、試験内容や合格基準は各都道府県で異なります。マークシート方式の筆記試験です。
【登録販売者国家試験】
・受験資格……不問
・試験日程……年1回 
・試験内容……筆記試験
・受験料……1万3000円〜1万5000円 各都道府県に問い合わせてください
・問い合わせ先……受験を予定している各都道府県の担当部門

※登録販売者として勤務する際には、勤務先の都道府県に販売従事登録申請を行う必要があります。

資格取得後、活躍できる場所は?

医薬品販売の専門家として認められた国家資格なので、社会的信用性も高く、就職・転職にも有利な資格といえます。待遇もよく、求人も安定しています。
薬局、薬店、ドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ホームセンターなどの医薬品販売を行う店舗で活躍できます。
この資格は全国共通でどこでもこの資格は生かせるので、夫の転勤などで引っ越した先でもすぐに働けます。

ライフスタイルに合わせて働ける

ドラッグストアなどシフト制を取り入れている所も多いため、子育てで時間が取れないうちはパートで働き、子どもが大きくなったら正社員として働くという選択肢もあります。
スーパーマーケットやホームセンターで働く場合でも、この資格を持っていると基本給に加え資格手当が支給されたり、ほかの人よりも時給が高く設定されることもあります。

まとめ

薬のエキスパートとして注目されている登録販売者。お客さまに正しい医薬品の情報伝えて健康を守る、とてもやりがいと魅力がある仕事です。登録販売者が持つ医薬品の知識は、今後ますます重要視されるでしょう。取得しておきたい資格の1つといえるでしょう。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)
※記事の内容は2018年9月時点のものです
※記事内でご紹介しているリンク先は、削除される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

参考文献・参考サイト

『2019取り方選び方全ガイド』高橋書店

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND