引っ越し用「ダンボール」の入手方法は?梱包のコツ、“最強のガムテープの貼り方”も紹介
2019/01/05
引っ越しの際のダンボールの集め方からダンボール箱の底が抜けない組み立て方、引っ越し後のダンボールの処分方法など、引っ越しのダンボールについて暮らしスタイリストの河野真希さんに教えてもらいました。
引っ越しに必要なダンボールの入手方法は?
引っ越し時に使うダンボールの入手方法は、大きくわけて2つあります。それぞれ解説します。
方法1:引っ越し業者からダンボールを入手する
引っ越し業者を利用して引っ越しする場合は、ダンボールがサービスでついてくることが多いです。有料の場合もあるので、必ず確認してください。
引っ越し業者からダンボールを手配してもらうと、使い終わったダンボールも回収してもらえることが多く、処分する手間が省けます。
方法2:近くのスーパーなどからダンボールを入手する
スーパーやドラッグストア、家電量販店などでもらってくることができれば、お金がかかりません。ただし、ダンボールの大きさがそろわないことが多いので、荷造りや荷運びがしにくいというデメリットがあります。
また、食品などを入れていたダンボール箱の場合、ゴキブリやダニといった害虫がついていることがあり、そのまま新居まで運んでしまう可能性もあります。
そのほか、インターネットなどで購入することも可能です。新品でしっかりとしていて、形が整っているものをそろえられますが、出費になるのがデメリットです。
3人から5人家族でダンボールはどれくらい必要?
家族での引っ越しで引っ越し業者を利用する場合、一般的に大小合わせて20~30個くらいのダンボールをもらえます。
洋服や靴などの軽い物が多い場合は大きいダンボールを多めに、本や食器などの重い物が多い場合は小さいダンボールを多めにもらうと荷造りしやすいです。
引っ越し業者からもらえるダンボールは、大きい物が140サイズ(3辺の合計が140cm以下)、小さい物が120サイズ(3辺の合計が120cm以下)であることが多いようです。
ダンボールを組み立てるガムテープは紙と布どちらを選ぶ?
紙製(クラフトテープ)よりも布製のほうが強力です。すべてに布製を使うのがベストですが、布製は紙製より値段が高く、引っ越し業者からもらえるのも紙製のガムテープがほとんどです。
そこで、食器や本などの重たい物やワレモノなどを入れる段ボールは布製、軽い物は紙製と分けて使うといいでしょう。
底が抜けないガムテープの貼り方は?
運搬中にダンボール箱の底が抜けて荷物が落ちてしまったら大変です。そんなことのないように、箱の底を強化するガムテープの貼り方を紹介します。
最強の貼り方は「クロス形」
ダンボールに物を入れた際、最も圧力がかかるのは底の中心部分なので、ガムテープを貼るときは同部分の強度をいかに強くするかが重要。そのため、ダンボール箱の底にガムテープを縦横にクロスさせて中心部分を二重にする貼り方は、強度という点において最強でしょう。かなり重い荷物にも耐えられるので、迷ったときはまずこの貼り方をするのがおすすめです。
角の強度が増すH形貼り
Hの形で貼ると、角の強度が増して箱の形がくずれにくくなるうえ、すき間から物がこぼれにくくなります。ただ、中央部分は補強していないため、重い荷物には耐えられません。軽めの細かい物を詰めたときは、このH形貼りで充分です。
ダンボール箱の表書きはどう書く?
ダンボール箱に荷物を詰めてガムテープを貼り付けたら、その箱の中に入っている物を書きましょう。そして、どの部屋に運ぶも物なのかも書いておくと、引っ越し業者や手伝ってくれる人にも一目瞭然で、作業が効率よく進みますね。
食器やガラス製品の入ったダンボール箱には「ワレモノ注意」と書くこともお忘れなく。箱の上や側面に書ききれなかったり、読みにくい場合は、白い紙などに書いて上に貼り付けましょう。
ダンボールの中に入れてはいけないものは?
現金、通帳、有価証券、印鑑、高価な貴金属類などを、ダンボール箱の中に入れるのはNG。引っ越し業者は、貴重品を運搬することができません。必ず、自分で管理して新居に持って行きましょう。
詰め終わったダンボールを置くときに気をつけること
荷造りが進むとできるのがダンボール箱の山。引っ越しまでの短い期間とはいえ、生活のスペースが狭まり、ストレスに感じるかもしれません。毎日の生活と荷造りの邪魔にならない場所をいくつか決めて、そこにまとめて置いておくようにしましょう。
あちこちにダンボール箱を置いてしまうと、生活動線がそこなわれるうえに、荷造りのたびにそれらを移動させる必要が生じたりして、無駄な作業が多くなります。また、ダンボール箱はあまり高く積み上げないようにしましょう。
引っ越し後のダンボールの処分方法
引っ越しを引っ越し業者に依頼した場合、引っ越し後に業者に連絡をすると、引き取ってくれることが多いです。ただし、引き取りを受け付ける期限が決まっていることが多いので、早めに荷ほどきを終わらせましょう。
引っ越し業者に依頼しなかった場合や、引き取りの期限が過ぎてしまったときなどは、自治体で定められた方法で、資源ゴミとして処分します。
古紙回収や買い取りをしている業者もありますが、事前に確認してから依頼するようにしてください。ある程度の量がないと、かえってお金がかかってしまったり、引き取ってもらえないこともあります。
まとめ
引っ越し業者に依頼すれば無料でもらえることが多いですが、自分で引っ越しをする場合はダンボールを早めに集める必要があります。どうやって用意するのか、かけられる時間や経費を考慮して用意しましょう。
教えてくれたのは・・・河野真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、始めるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。「料理教室つづくらす食堂」主宰。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)