普通の引っ越しとは違う?単身引っ越しの費用、プラン、安くするコツを紹介
2019/01/08
夫が単身赴任をすることになり、単身引っ越しをすることに……。単身の引っ越しは普通の引っ越しとどう違うの? 単身引っ越しパックの種類や違い、気をつけることなど、暮らしスタイリストの河野真希さんに教えてもらいました。
単身引っ越しプランにはどんなものがある?
単身の引っ越しで荷物が少ないなら、コンテナボックスなどを利用した引っ越し業者の単身向けプランがリーズナブルでおすすめです。荷物の搬出・搬入、家具や家電の梱包・解梱・設置は作業員が行います。一方、小物の荷造り・荷ほどきは、自分で行う必要があります。
引っ越し業者ごとにコンテナボックスのサイズが異なるので、荷物の量と価格を比べてみましょう。
日通「引っ越し単身パックS・L」
Sは幅108cm、奥行き74cm、高さ155cm、Lは幅108cm、奥行き104cm、高さ175cmのボックス。ボックスは複数個でもOKです。
佐川急便「カーゴプラン」
内寸で幅100cm、奥行き75cm、高さ145cmのカーゴを利用するプラン。カーゴの数は増やすことも可能です。
トラックを貸し切っての単身引っ越しプランもアリ
コンテナ利用の単身引っ越しパックは荷物の量が限られてしまいます。荷物が多い場合は、通常の引っ越しと同じようにトラックを貸し切って引っ越しをするプランもあります。単身向けに軽トラックを利用し、作業員を極力少なくすることで、一般の引っ越しより料金を抑えたプランになっています。
アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」
「超ミニ引越しプラン」、「特ミニ引越しプラン」、「ミニ引越しプラン」の3つ。利用できるのは同一区内・同一市内の5km以内の引っ越しに限ります。また、引っ越しの日時指定ができません。
サカイ引越センター「せつやくコース」
大型家電・家具の梱包・開梱・設置、荷物の搬出・搬入は作業員がやってくれます。小物の荷造り・荷ほどきは自分で行います。
日通「単身パック当日便」
車で30分程度の距離間での引っ越しで、作業が4時間以内で終わることが目安のパック。ダンボール10個、ハンガーボックス4個、ふとん袋1枚、テープなどが無料でついています。
単身での引っ越し、自転車はどう運ぶ?
コンテナを使った単身引っ越しパックでは、普通の自転車は別料金になってしまいます(折りたたみ自転車や分解できる自転車は運べます)。距離にもよりますが、追加料金で1万5000円から2万円ほどかかります。
大きなコンテナの単身引っ越しパックなら、自転車1台まで料金に含まれているものもあります。たとえば、西濃運輸「カンガルー単身MAX +1」。こちらは自転車も一緒に運べるプランですが、ほかの荷物が少ないと、かえって割高になってしまうこともあります。なお、競技用の自転車、電動自転車は運搬してくれません。
そのほか、ロードバイクやマウンテンバイクなど、タイヤがはずれる自転車なら専門で宅配してくれる「シクロエクスプレス」などの業者もあります。
単身引っ越しを安くすませるコツは?
一般の引っ越しと同様、3月から4月の間は引っ越し業者の繁忙期なので料金は高くなります。土曜・日曜・祝日、そして午前中は料金が高いです。
単身の引っ越しは時間に融通がきくことが多いので、「午後便」「フリー便」がおすすめ。「午後便」は午後、「フリー便」はその日のうちと、業者の都合でピックアップに来るため料金は安くなります。
そのほか、同じ地域に引っ越しをする人たちの荷物をまとめて運搬する「混雑便」、トラックとドライバーだけ手配して梱包や搬出・搬入は自分で行う「チャーター便」などもリーズナブルな料金設定です。荷物の量や体力などを考えてぴったりの引っ越しプランを選びましょう。
荷物が少ないなら、宅配便で送るのも手
大きな家具や家電がなく、衣類や調理器具などの身の回りの物を運ぶだけというように荷物が少ない場合は、宅配便で送ってしまうのもありです。単身引っ越しパックは、荷物到着の日時指定ができないことも多いですが、宅配便なら荷物の到着日時も指定できます。
家具や家電つきのマンションに住んだり、短期間の単身赴任なので家具・家電はレンタルするという場合なら、ダンボール箱数個を宅配便で送ればすむ場合があります。また、家具や家電を新規購入する場合も、直接新しい住所に送ってもらえば、引っ越しの荷物は減らせます。
まとめ
単身の引っ越しは荷物の量を把握することがポイントです。荷物が少ないなら、宅配便で送ることから考えてみるといいかもしれません。家具や家電があるときは、コンテナボックス利用の単身引っ越しパックや、トラックをチャーターした引っ越しが適している場合もあります。いずれも見積もりを取って比較してみましょう。
教えてくれたのは・・・河野真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、始めるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。「料理教室つづくらす食堂」主宰。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)