働くママがぶち当たる4つの壁とは?
2019/02/28
いまや主婦の6割がなんらかの仕事をしているのだそう。仕事に、育児に、主婦業に、働くママは本当に大変ですね。そのうえ、なかなか乗り越えられない4つの壁まであるのだとか。
その4つの壁について、漫画家のおぐらなおみさんと、キャリアコンサルタントの上田晶美さんにお話しをうかがいました。
主婦の皆さまも、夫の皆さまも、ぜひご一読を!
壁その1:急な子どもの病気問題
子どもの急な発熱、頻繁にありますね。保育園も休ませないといけないし、もちろん仕事は休まないといけない。これが採用されたばかりの仕事だと、かなり言いづらい…。この苦い気持ち、わかりますね。
「まずは予防が大切!家族で帰宅後のうがい・手洗いと、手指の消毒をして、万全の対策を。いざ病気になってしまったら、上司や同僚がフォローできるように、どの作業が終わっていて、どの部分を頼みたいのかを、自分の連絡先と併せて伝えて」(上田さん)。
壁その2:PTA問題
“働いているから”は言い訳にならないPTA。できればあまり参加したくない…という声も聞きます。
「参加してみると、情報交換ができるし、楽しいものですよ!すべてに出るのは厳しくても、夫婦交代で参加してママ友パパ友ネットワークをつくっておくと、先々の負担が軽くなっておすすめです」(上田さん)。
そうですよね、何もひとりで抱え込む必要はなく、パートナーの育児参加のチャンスと思えばいいのかも!弊誌の読者さんのなかには、「子どもの知らない一面を見れてPTAは楽しかったですよ」という人も。
壁その3:職場の人間関係
仕事がどんなにきつくても、職場の人間関係がいいと乗り越えられるものです。しかしその逆は本当につらい…。
「これも仕事のうちと割り切るのも手。こんなときこそ、地域や学校の集まりで培ったコミュニケーション力を発揮しては?気にせず積極的にあいさつを。家族に聞いてもらうことで自分で解決策を思いつくかもしれません」(上田さん)。
職場のことは家に持って帰りたくないという気持ちもありますが、ここは無理せず家族に相談。案外スッキリして明日からの仕事をまたがんばれるかも!
壁その4:再就職
子育てを念頭に置くと、働く時間に制限が出ますよね。しかし久しぶりの社会復帰だから、つい経験したことがある職だけで探しがち。
「今人手不足といわれているのは運送、外食、介護、サービス業など。時代のニーズを考え、社会的に伸びている業種に目を向けるにも、仕事を勝ち取る1つの方法です」(上田さん)。
就職は情報戦。自分の条件と照らし合わせながら、仕事のジャンルは広く見た方がよさそうですね。
働くママの4つの壁をご紹介しましたが、いやいやじつは壁は山脈で、下りてもまた次の山が現れ、数えきれないほど連なっています。学童問題、夫の家事問題、106万の壁…。
それでも、母は強し。泣いて笑って前に進みます。働きママン、なんてかっこいいんだろう!
ここでご紹介した漫画は、作者のおぐらなおみさんが経験したことも描かれており、すべて雑誌『サンキュ!』で連載してきたものです。
その連載が満を持して単行本に。描き下ろしも満載です。これはまさに“働く主婦のバイブル”。つらいとき、悔しいとき、そっと心に寄り添ってくれますよ。読めば何とかなる!
3/5発売!お求めはお近くの書店かWebで。
監修…おぐらなおみさん
イラストレーター&マンガ家。働く女性や夫婦・親子関係、愛猫などをテーマにしたコミックエッセイを『サンキュ!』ほか複数の媒体で連載中。
監修…上田晶美さん
日本初のキャリアコンサルタントとして3人の子どもを育てながら活動し、12年より、ハナマルキャリア総合研究所代表取締役に。
構成/サンキュ!編集部