【主婦の就活】この春、職場復帰のブランクを不安に思うあなたへ
2020/03/17
2年前の今ごろは、絶賛就職活動中だったサンキュ!STYLEライター・さださあやです。
この時期、新年度を前にして働きに出たいと考えているかたもいると思います。もしかしたら、今まさに就職活動中のかたもいらっしゃるのかも。久しぶりのお仕事のかた、働く時間を増やすかた、減らすかた、さまざまだとは思いますが、環境を変えるのっていくつになってもドキドキします。
なかには、働くということに対して自信が持てないかたもいるかもしれません。しかし、さまざまな職を経験した筆者から「大丈夫だよ」のエールを送りたいと思います!
「私何もできない」におちいる
筆者自身、新卒で地元企業に入社。「働き方改革」なんて言葉がなかった時代ですし、やりたかった仕事をしている喜びから生活の100パーセントを仕事に捧げていたような気がします。しかし3年ほど経ったころ結婚の話が浮上し、県外に出ることになったため、退職することになりました。
そこから現在まで、転居や妊娠・出産というライフステージの変化に伴い、職を変えています。また、わりと特殊な業務に就いていたので、就活に有利な資格や経験がなく、いざ就活となったときに困るのが常。
また、家庭を優先したいという自分の中の思いがあるけれど、どこかに以前のように仕事ができないもどかしさもあり、その2つの感情をこじらせた末、劣等感の塊のようになっていったのです。
実際に働いてみると……
「家庭を優先」とはいえ収入面から「働く」は必須。パートや正社員、派遣社員など、今自分にできることを見つけては飛び込み、を繰り返しました。
もちろん、バリバリの正規職員さんの足元には及びませんが、「主婦だから仕事ができない」わけではないのだ、ということをつくづく感じます。
常勤、非常勤、正社員、パート、派遣社員、委託……いろんな立場の人がいて、それぞれの立場でがんばっているんですね。もちろんその背景も、独身、既婚、子どもがいる、子どもがいない……とさまざまです。
主婦に劣等感を持っていたけれど
働くのが久しぶりだと、もしかしたら「ずっと家にいた」というのが気持ちの面でネックになるのかもしれません。仕事と主婦業って別物だと筆者も思っていました。
しかし、現在働いてみて、家庭を回すのと根本的に変わらないこともある、と感じています。
たとえば、ごはんづくりにしても、献立決め→在庫確認→食材購入→順番を考えながら調理→片づけという流れがありますよね。そのなかで、在庫でできるものは何か、どうしたら作業が楽になるのか、予算との兼ね合いは?と日々考えて行動しているはずなんです。これ、まさに仕事といっしょですよね。
また、時間に追われて生活しているかたも多いと思いますが、これも大きな強み。この時間までに○○をする、など終わりを考えて行動できるのは、仕事の面でおおいに役立ちます。劣等感を抱えていた筆者ですが、少しずつ、仕事をしているなかでその思いは少なくなっていきました。
主婦力が発揮されるとき
筆者が仕事をするなかで、主婦力が役に立ったと感じたことがあります。
備品を置く位置を相談されたときに、ジャンル別に置いたらどうかと返したら感心されたこと、掃除の仕方で何気ない提案をしたら効率がよいと採用されたこと……。
家でふつうにやっていることが、どうやら仕事の現場では新鮮な視点だったりするようです。家事って「名もなき」ものを含めると膨大な量になりますよね。それに日々向き合っている主婦というのは、きっと知らず知らずのうちに視野が広くなっているのだと感じました。
先日も、意見が合わない上司に思いを伝えるべく資料をつくっていたのですが、よくメディアでいわれる「男性は口で言うよりも数字で示して」みたいな“夫の取扱説明書”どおりだと気づき、ひとり笑ってしまいました。ここは家かーい!
もう充分がんばってるからぼちぼち……ね
その状況に応じて、どう動いたらいいか考える。家族のために最善の方法を考える。主婦は、日々がんばっています。
主婦業はやって当たりまえといわれてしまう面もあるかと思いますし、数値化されないのですが、場をスムーズに進めるためには必要なチカラ。仕事ではいろんな人がいますから、あなたのそのチカラは、絶対誰かの役に立つはず!
もし仕事が決まっても環境の違いに最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてきたらこれまで培ってきたあなたの能力は自然と発揮されるはずです。
がんばりすぎず、自然体で大丈夫。就活もたいへんかもしれないけれど、これまでのがんばりが発揮できる場はきっとあります。新しいお仕事を探してがんばっているあなたが、よい職場と巡り合えますように。
◆記事を書いたのは…さださあや
コスパ重視のやりくりマニア。お金のことを中心に、小さな工夫で暮らしが快適になるヒントを日々研究中。
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